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驚くべき化学反応。
「クラウドソーシングの成約率が上がっている」
その言葉を聞いたとき、僕は頬が染まりゆくのを感じた。クールな表情を保つのに必死だった。いや、もともとクールな表情ではないのだけれど。
同僚のカメラマン氏が絶好調だ。
なぜ、僕がうれしい感情を抱いているのかというと…
いついったのか記憶が定かではないが、僕の「書き方1つで反応は変わるから、いろいろテストしてみるといいですよ〜」という言葉を素直に実践して、テストを繰り返すうちにクラウドソーシングから撮影依頼が入る率が高まったというのだ。
すごいね。試行錯誤が彼独自のノウハウに変わっていったのだから。
その日はこんなこともありました。
僕が参加している異業種交流会のメンバーさんとカメラマン氏を交えて、撮影仕事をしたのです。その案件が終わった後、「よかったら交流会来られます?」というお誘いがあるやいなや、カメラマン氏は「ぜひ」と。
彼は職人気質で、自分でも「外に顔を出すのがあまり得意じゃない」と話していたのに、積極的だな。なんか変わったなと感じました。
ほぼ毎日顔を合わせるとはいえ、まだ決して付き合いが長いわけではないのに、この数ヶ月で。
「自分ももっと外に出て、積極的に仕事を獲得しにいかんと」というのです。僕があちこち出歩いて、いろんな場所に行ったりいろんな人に会ったりしているからだろうか。
一方、僕もカメラマン氏の言葉の丁寧さやお手本のようなマナーには学ばされることばかりなのです。彼のケア力の高さは、スタジオという気遣い第一の場所で、カメラマンをしていた出自によるものでしょう。
僕はコミュニケーションとなると割と大ざっぱで(笑)、細かいところに気づかないことが多いです。空気が読めないといわれたことも、一度や二度じゃない。
人は作用し合う生き物ですね。
こんな当たり前のことをあえて大真面目にいうのは、人は基本的に他人に無関心だから。自分のことが一番大事。
損得勘定をベースに行動する人っていますよね。フォローされたいからフォローする、みたいな。本来は興味を持って「この人のことをもっと知りたい」からフォローするものなのに、損得勘定で動く人は意図が透けて見えます。
そのような打算的な感情がいっさいなく、誰かの影響で人の考え方が変化することは、実は驚くべき化学反応なのかもしれない。
人は誰かの作用で成り立っています。親、友達、職場の同僚、だけでなく尊敬する人、本の著者、ネットでコミュニケーションをする関係。
すごいよね、単純に。自分のこの考え方は、この人から作用されたものだというイメージが頭に浮かぶのだから。大げさかもしれませんが当たり前の奇跡のようなものです。
1つの言葉や行動が誰かを一変させてしまうこともあるわけで、今自分が選択している行いには、大きな価値があると思ってもいいのかもしれません。
見えないところで、本人は知らず知らずのうちに作用を及ぼしているのです。
とりとめがない感じになりましたが…
人に耳を傾けて関心を持ち続けることがいかに大切か、改めて考えたいものですね。
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