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田舎の信用経済の歩き方。

都会と地方ではビジネスのやり方が違う、とよくいわれます。

どちらにも身を置いてきた僕からすると、起業家のスキルそのものに大きな違いがあるとか、地方が都会より特段遅れているといったことは今では感じません。

トレンド的なことは別ですけどね。

ただ決定的に異なると感じるのは、あり方や質の部分。生活している人たちのビジネス観や消費者感覚はまったく違います。

大きな違いだと感じるのが、地方は貨幣経済以上に「信用経済」であること。

都会の人間関係が冷たいのか? というとそうではないのですが、地方の場合、たとえば契約の決め手が人間同士の信用に置かれることが多いです。

最近もあったのですが、せっかく決まりかけていたある企業との契約の話が、社長が以前から懇意にしている経営者仲間のひと声で破談になりました。

「そんなものに金をかけるもんじゃない」と。

非常に悔しい思いをしましたが、これもありがちな現実です。経営者仲間と新参者、どっちが信用できる? という話になったのだと思います。

逆に、自分の利益そっちのけで人を助けることもありますから、貨幣経済以上に「信用経済」の社会であるわけです。

少し粗野ないい方かもしれませんが、地方でビジネスを始める場合は儲かる・儲からないといった金勘定の話以上に、いかに信用を作れるか? そのために何ができるか? を考えた方がうまくいく場合が多いと思います。

そういう意味では、飲みにケーションも意外とバカにはできないものです。

ビジネスに真剣な人ほど、もしかしたら「飲み会なんて」と思うかもしれません。

僕も誰とでも気前よく酒を飲め、というわけではありませんが飲みにケーションは意外とバカにできないのも、また事実です。

「腹を割って話す」という表現があるように、面と向かって難しい話をしたり悩みを言い合ったりするとき、お酒はやはり便利なコミュニケーションツールです。頭がやわらかくなっていますから、案外ビジネスの話も進みます。

飲み過ぎは禁物ですけどね(苦笑)。そもそも飲めない場合は仕方がないですし。

誰にでもホイホイ着いていくというのも考えものです。また、ビジネスのにおいをプンプンさせるべきでもないと思います。

ただ、場面場面で誘っていただける機会は、良い意味で活用した方がいいですね。飲みにケーションは、いわば信用が始まる入口ですから。

逆に「付き合い感」を丸出しにするくらいならやらない方がいいという面もあり、バランスは難しいところですが…

判断は自分に委ねられますが、楽しい・楽しくないという基準ではなく、信用というバロメーターで飲みにケーションを判断するといいでしょう。

信用から仕事が生まれる瞬間って、とても痛快なんです。

「こんなんできる人おるかなあ?」
「はい、できますよ」
「じゃあお願いね」

こんなもんです。簡単すぎて呆れかえるくらい。そこに費用対効果やクオリティは、良くも悪くも重要視されないんですね。

しかしそれも信用あってこそです。信用を作るのは時間がかかりますが、それがついてきたら、できることのステージがグッと上がります。

飲みニケーションは一例で、ビジネスだけに偏ったスタンスを少し崩して、良い意味でオンオフを作らないくらいの方が、案外地方ではうまくいくものです。


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