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人は過去の自分と似たような人間と出会う。

―「うわー、昔の自分とまったく一緒じゃん!」と思える人間に、本当に出会うものなんですね。“過去の現し身”に、人生について諭すわけでもなく、ただただ経験を伝える(そんな偉そうなもんじゃない)。良いことも悪いこともあったけど、自分で自分を振り返る瞬間。

先日、いただいている仕事の手が足りなくて、人づてに、まだ20代前半の若いライターさんを紹介してもらいました。地元が一緒なので、サンポート高松でさっそく会うことになりまして。

「将来Webライターを目指している」ということで、その世界には多少明るいので、業界の実情であったり、名前を売るためにはこんな方法もあるよ、ということを伝えたりしました。

その彼は高校卒業後、大学に進まず、ちょっと特殊な道を経て今に至るそうです。“特殊な道”を歩んだこと自体は誇りに思っているけれど、よくよく聞くと“普通の人”と違うことにコンプレックスを抱いているようでした。いわゆる学歴コンプレックスですね。

また、今までいろんなことにチャレンジしてきたけど、続かない。そんな自分を変えたいし、学歴コンプレックスを跳ね返したいんだ。だから、Webライターの道では絶対に成功したい―

・・・これは、マジで同じ歳だったくらいの自分と一緒だわ。

僕は、大学に行ってたけど(当時は)つまらないと感じて辞めてたし、2年ちょっとフリーターもしていました。「自分はどうやって生きていったらいいんだろう?」と悩む反面、“普通の人”の道を外れても何かを成し遂げたいと思っていた。

・・・なんか近い。っていうか、考えていることが当時の自分と一緒。

その後、修行期間を経て東京の編集プロダクションに入ったのですが、そこでは特定の大学を卒業した人間が優遇される環境で、“そいつら”に一泡吹かせることが自分の目標になっていたりしました。いま思えば、アホらしいけど笑。

学歴と能力はたいして関係がなかったこと。名だたる有名私大を出ていようが、試験の成績はよかろうが、仕事の能力の有無は別だったこと。自分が経験した限りのことは伝えました。なにせ…彼の気持ちがすっっごく分かるので。

ひと回り違う人間に、10年以上前に自分が感じていた人生の鬱屈と、それを乗り越えてきた経験を話す。“過去の現し身”と出会うようでなんだか不思議なものでしたが、自分としても、自身のこれまでを振り返るいい機会になったように思います。

僕は自分の経験を話しただけでしたが、彼は彼でいろいろとこれからについて考えるところ・得られることがあって本当に良かったと言ってくれました。いえいえ、経験を話すだけでよければm(_ _)m

もしかしたら、人生の時々で“現し身”に出会うことってあるのかもしれませんね。あと10年たったら、また10年前の自分の“現し身”のような人に出会うのかもしれない。

そのとき…どうしようもない人間になっていたら恥ずかしいので、今日も頑張ります(笑)。


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