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関わる人が最大のモチベーション。

ウソみたいな本当の話。ドラマチックな、ある会社の転落劇がこちら。

「そんなことあるのかよ」

と思うのですが、当時僕のいた会社の常務にあたる男が、数年にわたり不正会計を実行。詳しいことは話せませんが、仕入先を脅しつけながら自身は私腹を肥やしていました。

この1件自体は解決したのですが、問題はその後のことです。Twitterにも書いている通り、外資系企業に吸収合併され、会社の方針がガラリと変わったんですね。
(海外資本が悪い、というわけではありません)

会社のあり方が、社員の同意もなく変わるって、どんな感覚か分かりますか?

なんというか…「オレたちの信じていたものって何?」。そんな感じ。

ここからは、人は関わる人が最大のモチベーションになる、という話をしたい。

「空気がよどむ」の意味をはじめて肌で感じた

サラリーマンは会社の方針に従って当たり前、などといわれますよね。けれど、頭がすげ変わって言うことも変わったときのリアルを体験すると、大きな困難を感じざるをえない。

とにかく脱出ゲームのように、人が流出するのです。

当時、僕は東京の事業所にいました。本社があり、(なおかつ流出のあおりをもっとも食らっている)千葉の事業所では、ある階に行けば常に空気がよどんでいます。

僕自身、「空気がよどむ」の意味がはじめて分かりました。そのフロアを任されていて、社員から尊敬されていた人間が辞めて。次にそのポストを任されていた人間も、やはり社員から尊敬されていたのですが、いなくなって。

今も会社は残っているようですが、内情はよく分かりません。

正直な話。僕のいた東京チームは千葉の内情から離れていて、結束力もあり全体的な営業成績も優秀で、当時の部長は「ウチらだけ独立しちゃおっか!」という希望あるノリで。

しかしこの流れでお察しがつく通り、部長も会社の方針転換に耐えられず離れてしまいました。もっとも、某財閥系大手に引き抜かれる形になったので、本人にとってはよかったのでしょうが。

そして後述する2人の仲間を拾って、今は楽しく仕事をしているそうです。実は僕も声をかけられたのですが、その頃は地元へのUターンが決まっていたので嬉しくもお断りしました。

そう、僕は地元へUターンするつもりだったので「会社を辞めます」と伝えていたのだけれど、

「今この状況でいなくなられると、本当に困る」

と請われ、特措法的に地元でリモートワークをすることになりました。

その間、僕のあずかり知らぬところでやはり流出は止まっておらず、ショックだったのはもっとも切磋琢磨しあった2人の仲間が「自分も辞める」といったとき。

本心は「こんな状況だから仕方がないし、彼らの人生のため」と分かっていながらも、これまた分かりやすい「胸にポッカリ穴が空く」状態を僕はむかえます。

当時、コンビニの営業を担当していた僕ら3人。僕が青いコンビニ、2人は緑のコンビニと関東近郊に展開する駅ナカコンビニを担当していました。

それぞれが面白い商品を企画しては、得意先に提案する日々。3人で1つの商品を作って、全国展開を決めたこともあります。もっともコンビニの業界は特定のチェーンが先行発売になってはいけないという暗黙のルールがあるので、日程のネゴが大変だったけど(笑)。

しかも、コンビニウン万店舗分の商品を一度に生産するのです。社内ネゴも困難を極めます。でも…そうやってドタバタ動いていたときが一番楽しかったです。

次の半期の売上に困っていたら、緑のコンビニを担当していたYくんが、「これ緑で売れたから、パッケージと商品名だけ変えて提案してみたらどうです?」と、手を差し伸べてくれることもありました。

もちろん僕自身も、手を差し伸べる立場になったことがあります。

「胸にポッカリ穴が空く」の意味もはじめて肌で感じた

そんな一蓮托生で歩んだ仲間がいなくなるときの感覚は、先にも書いた通り「胸にポッカリ穴が空く」です。

他の誰がいなくなっても「自分は自分、他人は他人」と思っていたけれど、こればかりはさすがに、他人ごとにできなかった。シンプルに、こうです。

「自分も、もういられないな」

今、僕やあなたの周りにどんな人間がいてどんな人間関係があっても、それは決して当たり前ではありません。もしかしたら、いっときの奇跡のような時間かもしれない。

それほど人間にとって、関わる人は大きなモチベーションになっています。僕の場合は失って気づくことになりましたが…(汗)。

周りの人に、感謝ができていますか?

変わらない特別に小さな感謝を感じつつ、今日も積み重ねましょう。


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