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言葉がひとり歩きする。

言葉って本当に深淵です。見向きさえされないこともあれば、短い単語の組み合わせが人間の行動指針になることもあります。

先日、お付き合いのあるNPO法人の代表の方から、うれしい報告をいただきました。

以前制作をさせていただいたパンフレットで書いたキャッチコピーを、団体ビジョンそのものに組み込んだとのこと。

そして代表が東京都内の某著名大学で講演をされた際、非常に反響が良かったそうです。今後、社会にどのようなインパクトを残していきたいかが、その1行に詰まっている、と。

まさに、言葉がひとり歩きした瞬間。

ネタバラシをすると、経営コンサルタントで作家の神田昌典先生が著書で

「これからのコピーライティングは『個人が社会にどう作用できるか』も大切な要素になる」

というようなことを書かれていたのを読み、『作用』を取り入れてみました。社会課題の解決を目指すNPO法人にとって、ぴったりだと思って。

法人と接点を持った個人が、その活動を知り、支援することでどんな『作用』を社会にもたらすのか? ということです。

言葉1つ、本当に侮れないと思います。

Webサイトだってデザイン以上に「何をしてくれるのか?」「どういうメリットがあるのか?」という言葉で見ているはずです。チラシだってそう。

カッコつけなくても、ベタで「パッと見て一撃でいいたいことが分かる」方がユーザビリティが高いですし。その発信で狙っている層にもよりますけどね。

上のパンフレットで書いたキャッチコピーも、複雑な言葉は一切使っていません。ただ未来のあるべき姿を簡潔に表現しただけ。

記憶に残る歌と同じです。シンプルな歌詞の方が口ずさみやすいですよね。

歯切れの良さ、分かりやすさ。本当はいろいろあるのでしょうけれど、「ひとり歩きする言葉」って考えると、最近はこれ以上のポイントはないと思い始めています(笑)。

自分の言葉を通して、少数の人でも何か行動を起こしてくれたとしたら…とても感動的なことです。また情報化社会でそんな状況が起こりやすい時代でもあります。

だからこそ、もっと真剣に言葉と向き合わなければいけない。

ライティングとなるとちょっと違いますが、言葉を選ぶ。紡ぎ出すという点では単純に言葉に触れることが一番大事だと考えています。

街中の広告、本、TV番組のタイトル。あらゆるものがあなたの言葉の源泉になるわけで。

ビジネスをしているとビジネス書やスキルアップ関係の書籍にばかり目が行きがちですが、表現の豊かさでいうと小説も読んだ方がいいと思います。言葉が美しく、想像力に富んでいますから。

浴びるように、言葉に触れて触れて触れまくる。そんな時間も大切にしたいものですね。

僕やあなた自身の言葉が、ひとり歩きするように。


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