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中1で知りたかった英単語の覚え方!
私は、20代後半から英語をやりなおしました。
私は典型的な中学一年生の英語で単語が覚えられなくて躓いたタイプ。高校の時なんて、ずっとクラスで最下位の成績をキープしていました。
楽しくなかったんです。
ですが、大人になってからはじめた英語学習は楽しく続けられています。とは言っても、机に向かう勉強は今でも苦手で、楽しいと思える方法でしか勉強しません。そんな私でも、海外旅行に行ったり、英語で予約を取ったり、英語圏の友だちと気軽に遊びに行けるくらいにはなりました。今日もアメリカ人の子たちと呑みに行きます。
“When I was a high school student, my English score was like 10 out of 100”. というと、“No way! Are you serious!? Why can you speak English now!?” と目をまんまるにされて言われますが、大人だってやればできるんです。というか、学生時代のやり方が私に合っていなかっただけなんですよね、、、
今考えると、学生時代の英語の勉強法、特に単語の覚え方は、めちゃくちゃ効率が悪かったです。ただの無意味な苦行でした。
私の中学時代の英単語の覚え方はというと、
まず、音をカタカナで覚える。
綴りをローマ字読みで覚える。
意味を日本語で覚える。
たとえば、“make”ひとつ覚えるのに「メイクメイクメイク、マケマケマケ、つくるつくるつくる」と必死で書いたり唱えたりしていました。マケとメイクは全然違うのに、それを結びつけなくてはいけない。全くもって非効率なやり方でした。そして当然、学年が上がるにつれて習う単語は長くなり、この方法ではとても追いつけなくなりました。
大人になってからの英語学習は、インターネットやアプリが充実していたおかげで、効率の良い勉強方法や、自分に合う教材と出会いやすくなって、楽しく勉強できるようになりました。
中1の時に今の勉強法に出会えてたら、人生全然違っただろうなぁーと思います。。。
そんな勉強嫌いの私でも出来た、目から鱗の単語の覚え方と学習教材を紹介していきます。
1 綴りと音をセットで覚える
単語の綴りをなかなか覚えられない人は、そもそも英語の音を正しく認識できていないと思います。
私が大人になってから出会った本の中で、中1の時に出会っておきたかった本、第一位がこの本です!
みなさん、フォニックスってご存知ですか??
今の中学生や小学生はやってるらしいのですが、私の時代はそんなの教えてもらえませんでした!
でも、ALT( Assistant language teacher の略。学校英語をサポートする外国人教師)の友人たちから話を聞いてると、フォニックスを指導しているハズの今の学校の先生たちも、かなーりあやしい。
以前ALTの友人(アメリカ人)が、「日本人の英語の先生がクラスで『サンキューじゃなくて、センキューって発音するんやで!』って指導してたんだけど、私にとってはサンキューもセンキューもほとんど同じ音だし、どっちも間違ってるし、でも私はアシスタントだし先生に恥をかかせられないから指摘できなかった。どうして私がクラスにいるのに私を使わないんだろう?」という話をしていました。これは去年の話。フォニックスは授業に導入されています。
ガッカリですよね。
つまり、これがどういうことかと言うと、この日本人の英語の先生は“th”の無声音について全く無理解だと言うことです。
おそらくこの先生も、私の中学時代と同じく、音と綴りを別に覚えたのでしょう。
みなさんご存知の通り、Thank you の綴りは
Thank you.
そして、音も同じく Thank you なのです。
サンキューもセンキューも、無理やりアルファベットにするなら Sank you とか Senk you とか、Sサウンドになります。
ネイティブにとって、thサウンド と Sサウンド は似ても似つかない別の音!
Thank youくらいなら サンキューと発音していようがセンキューと発音していようが、文脈やシチュエーションで Thank you だと判断してもらえますが、他の単語では下手すると事故ります!(その昔、私は bathroom が通じなくて非常に焦りました。今考えると、bus room か何かに聞こえていたのだと思います。)
そして、日本語の音には Sサウンド はあっても thサウンドはないので、Thank you の音をカタカナで表現するのはそもそも不可能なのです。
正しい th の音さえ発音出来ていれば、“Thank you”の綴りは音とセットで同時に覚えられる単語であるにも関わらず、ほとんどの日本人は、音と綴りを別に覚えているから、記憶効率も発音も全て悪くなってしまっているのです。
単語を効率よく覚えるには、まずは、アルファベットの A - Z の音と、その組み合わせの音、特に 2文字子音 (例えば先程の th や、sh、ch、phなど)の音を正しく認識する事が不可欠です。
thサウンドも、sサウンドもごっちゃ混ぜにカタカナの サ や セ の音で覚えてしまうと、書く時に「あれ?thとs、どっちだったっけ!?」となるし、高確率でスピーキングが通じません。
最初からカタカナに頼らず、th と s の音をきちんと区別して綴りと音をセットで覚えるのが、最終的には効率が良いです。学生時代についてしまったカタカナの呪いはなかなか解けません。私は未だに苦しんでいます、、、!
子音だけの音を出せるようになることも重要です。日本語の音は、ん 以外は全て母音を含んだ音で終わります。
しかし、英語は子音の音だけの音が存在します。
例えば、Cat。カタカナのキャットでは、最後のト(to)の音に母音のoが混じってしまいます。英語のcatは、t だけで終わります。
これも、意識して発音しないと日本人には難しいです。
ですが、それはそのまま綴りに現れています。
子音で終わるから cat であって、catoではないです。
英語の音は、この本が全部教えてくれます!
この本の良いところは、薄くて文字が大きいところ!
私みたいな勉強嫌いでも、躓かないし、大切な情報を読み飛ばす心配もありません。
2 マジックE(サイレントE)の法則
これもフォニックスなので、先程紹介した『フォニックスってなんですか?』に詳しく載っている情報です。
私はこの法則に衝撃を受けすぎました!!!
冒頭で “make” の単語ひとつ覚えるのにも苦労したという話をしましたが、makeはマジックEの法則で簡単に覚えられます。
make
hate
cute
kite
これらの共通点が何かわかりますか?
そう!
最後の綴りがE!
そして、Eの前が子音で、その前が母音です。
英語の母音には読み方が二種類あります。
Short vowel (短い母音) と Long vowel (長い母音) です。あまりカタカナで英語の発音を書きたくないので、正しい音は動画で確認してほしいのですが、Long vowel はアルファベットのABCの歌の時の音。A(エー)とかE(イー)になります。
マジックEは、自分の2つ前の母音の音を、Long vowel に変えて、自分自身の音を消すという性質があるのです!
母音の音を変えるから Magic E とか、自分自身の音を消すから Silent E と呼ばれています。
まーじで、中1の時に知りたかった情報です。
あの「make、、、マケマケマケ、メイクメイクメイク、、、」ってやっていた時間を返してほしい、、、。
ネイティブと同じ感覚で、音と綴りを一緒に覚えることって本当に大切です。
3 Oが2つ並ぶとウーみたいな音になる
まーた、カタカナで音を書いてしまいましたが、ぜひ動画で確認してみてください。
これもマジックE同様、中1の時に知りたすぎた法則です、、、!
OOの音は、[u:]の音と[u]の音になるものがあります。
[u:]の音
zoo
food
loop
pool など
[u]の音
book
foot
cook
少しややこしいですが、どちらもオよりもウに近い音なので、それを頭で理解しているだけでも、単語を覚えるのが随分と楽になるはずです。
4 とにかくフォニックスと発音
OO の法則は、Vowel digraphs (2文字母音)のルールの1つです。
Vowel digraphsは、他にも ou、ee、ai など13の音があります。
「Vowel digraphs」でYouTubeで検索すると良い動画がたくさん出てきます。ネイティブのこどもたちと同じ感覚で学べるので、オススメの方法です。
最初に例に出した th は、Consonant Digraphs (2文字子音)のひとつですね。
「Consonant digraphs」もぜひYouTubeで検索してみてください。
フォニックスの練習動画はYouTubeにだいたい全部あるのですが、まとまってるのは本なので、フォニックスの本は1冊購入されておくのをオススメします、、、!(なんだか松香洋子先生の回し者みたいになってきましたが、私の一方的な片思いです。笑)
復習は、YouTubeやアプリがオススメです。
CDはかけながら本をめくるのってめんどくさいんですよねー。。。わかります。
このアプリ、先程見つけたのですが、めちゃくちゃ使いやすくて感動しました! 私もこれからコレを使います、、、!
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もちろん、2種類の OO もあります!
また、出来れば単語の意味は、日本語ではなく絵で覚えた方がいいと思っています。ネイティブと会話している時に、「thunder ってなんだっけ⁉︎ あ、カミナリ!カミナリは⚡️!」と頭の中で日本で考えているうちに置いてきぼりになってしまうので、「thunder⚡️」と最初からイメージで覚えた方が良いです。その点でも、ネイティブの子どもたち向けに作られたYouTubeやアプリは最高です!
日本の学校英語教育は、英語の基礎が出来ていないまま、難しい知識を無理やり積み上げさせられているなー、、、と思います。
だから知識を使いこなせず不安定でグラグラで、簡単な会話もなかなか出来ずにコンプレックスを感じている人が多い。。。
日本語を覚えたのも、最初は単語からでしたよね? みんな忘れているだけで、小さい頃両親や周りの人からひとつひとつ、単語と音を教えてもらったはずです。 「ねこ じゃないよ、いぬだよ。」「うたぎ じゃなくて、うさぎ だよ。」生まれてから小学校に入るくらいまで、6年くらいしっかり時間をかけて覚えたはずです。
学校の英語教育ではこのあたりが本当にかけあしで、すぐに文法に入ってしまいます。それではムリでしょ。つまずくでしょう。というのが、中学の時点で英語につまずいた私の意見です。
遠回りのようですが、最終的には近道だと思うので、ぜひアルファベットからやり直してみてください!
5 口の形と舌の位置で綴りを覚える
子どもなら、YouTubeやアプリの音だけでついていけるかもしれませんが、大人が日本語にない音を音だけで発音するのは非常に難しいので、口の形をしっかり見れるこちらのDVDを並行して使うことをオススメします。
こちらの本も、マジックEのことや、フォニックスのルールがガッツリ書かれている本なのですが、分厚いので、挫折する可能性と大切な情報を見逃してしまう可能性が高いかもしれません。実際、私は『フォニックスってなんですか?』よりも、こちらの本を先に購入していたにも関わらず、マジックEの情報を読み飛ばしてしまっていました。。。書かれていたのに。。。
勉強嫌いな方には、本は薄いものをオススメします。笑
ですが、DVDは私でも続けられています!
DVDがとてもオススメです!
日本語にない音は、定期的に練習しないと忘れます。。。 というか、日本語しか喋らない人は、英語を喋るために必要な舌の筋肉が足りていないらしく、定期的な舌の筋トレが必要らしいです。
私も英語の発音練習は定期的に何度もやり直しています。頭では分かってても舌が追いつかないのは、練習を繰り返すしかないんですよね。。。
会話にも正しい発音は必須ですが、綴りを覚えるにも必須です。
例えば、私は学生の頃、「正しい も 集める も、どっちもコレクト! 正しいはR、集めるはL」 と覚えていましたが、今はコレクトというカタカナを捨て、CollectとCorrect、それぞれの音の違いを認識し、口の形と舌の位置で綴りを覚えるように意識しています。
いきなり正しい音を出す事は難しくても、正しい口の動き、舌の動きなら、意識すればすぐに真似できます。意識をゆるますと、すぐに口が怠けて日本語の音になってしまうので、常にアルファベットの音に合わせて、英語の口の形を作るように意識することが大切です。
R と L の音は、日本人には同じように聞こえますが、ネイティブにとっては全く別の音。
そして、口の形も舌の位置も全然違うのです。
RとLを口の形と舌の位置で覚える事により、会話の時もRだっけ?Lだっけ?と慌てることも少なくなりました。
これもALTの子が言っていた事ですが、「中学生の子たち、Really のRとLの発音が逆になっている子がすごく多い。Learryみたいな。」とのこと。
ひとつの単語にRとLがどちらも入っているのってややこしいし、どっちがどっちはわからなくなると、私も学生時代は感じていました。でも、これも口の形、口の動きで綴りを覚える事で、綴りも発音も安定しました。
まず最初にRの口、次にEAの口、最後にLの口を作って繋げて、REALの発音を口に定着させます。そこに副詞を作るLYを最後につければ、Reallyのスペルは、RとLを混同させることなく覚えることが出来ます。
正しい英語の音に関しては、私も外国人の発音になれていない人や、非英語ネイティブの人と会話している時など、私のLの音が通じないシチュエーションに遭遇することも正直まだあるので、あまり大きなことは言えないのですが、、、以前に比べるとかなり少なくなってきました。
昔 black や Yellow、Lemon など、簡単だと思っていた単語が通じなかったときはショックでした。。。今考えると、Lの音が全く作れてなかったんですね。。。
ネイティブと話す時だけ発音を意識するのではなく、普段から音を意識することで、綴りも定着するし、会話の時に焦ることも少なくなりました。
th と s もそう。
口の形と舌の位置が全然違うので、まずはそこを意識してみてください。
学生時代は、英語は音と綴りがバラバラで意味不明だと思っていました。
これは大きな誤解でした。
英語も、ほとんどの単語は綴りと音が一致しています。
ラテン語由来の英単語など、フォニックスのルールに当てはまらない単語はあるにはあるのですが、そちらの方が少ないです。
学生時代の悪癖を上書きすることは、新たに覚えるよりも難しいな、、、と思いますが、日々少しずつ前進しています。
一緒にがんばりましょう、、、!
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