memo魔力

時流に逆らう“テキストファイル・メモ”の魔力!

前田裕二氏『メモの魔力』は思考法やシナリオメーキングの話だ。
紙のメモはアナログなツールで、テキストも絵も図も数式も自由自在。だから思考を助ける最善のツールであるのは間違いない。

とはいえ、それをヒトと共有したり、そこに書いたテキストを抽出して別の資料に再利用するにはアナログなだけにちょっと不便なツールだ。AI時代がモット進めば手書き文字認識を使って瞬時にデジタル化できそうだけど。
なので、
制約が大きいのを知りつつも、筆者は、Windowsのメモ帳を使って、テキストメモをかなり頻繁に作成してる。その極端な制約の中で、どんなことをやってるのか?そこから何が生まれるのか?公開したいと思う。

ちなみに、テキストファイルを編集するアプリ(テキストエディタ)でWindowsのメモ帳を使ってるのは、もしかしたら僕くらいかしら?プログラマやコーダーは使わないわないよね~?!

テキストファイルは基本箇条書きツール
以下が某会社のオンライン新規事業のためにまず筆者がアトランダムに書いたメモ。お題はちょっと懐かしい言葉と化してる「CGMサイト」を作りたいとのことだ。
以下直近で作成したメモを公開する。まずはrandomな課題やアイディア、実施すべき等を順不同で思いついたまま出してる。

ファーストメモ
世の中の潮流や課題や気づきをアトランダムに出してゆく。このビジネス企画の根幹を考える。

プロジェクトにおけるKSFを見つける。
●一口にCGMと言っても、ビジネスモデルには複数パタンあり。
●実はかつての比較サイト型は役目を終えつつある。
価格競争が激化し、かつ生活者と商品やサービスのクラス分化がすすんだことで、一律に価格や機能比較ができなくなった
●ミレニアル世代やZ世代はそもそも検索や比較をしなくなった。SNSでのハッシュタグ検索やローカルコミュニティ主義へ。
細かいスペックにさほど拘らなくなった。身近な購入者や大好きな著名人のオススメが効く時代。
●先が見えない時代……現行商品やサービスの比較サイトよりも今後の予測やターゲットや用途との適合性マッチング、そして選定失敗に対するセーフティネット等の情報が有効
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集客ターゲット+営業(企業)ターゲット+ビジネスモデル(課金体型)の想定仮説が必要
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●集客ターゲット 【選定ポイント】年収クラス、性年代、趣味とライフスタイル、世帯構成、居住エリア

●営業ターゲット 【選定ポイント】業種・業界、企業規模、

●ビジネスモデル 【選定ポイント】広告モデル、マッチングモデル、データモデル、

●サービス価値 【選定ポイント】オーディエンスまたは会員に対して提供する価値・メリット・情報


セカンドメモ
さらに具体的にアイディア集に落とし込む。

ビジネスモデル
●何と何をマッチングさせるか?

●ギャザリングORクラウドソーシング、クラウドファンディング

●集まったデータ(会員データ+行動データ)を売れるか?

●ユーザーは何がトリガーで来訪するか?
(情報、モノ、ニュース、価格比較、トレンド、資産価値・投資、地域、病気・健康、学校・勉強、転職、)

ライフステージトリガー(卒業、入学、就職、自立・独立、結婚、引越し、モビリティ購入、住居購入、出産、介護…)は全くないのか?

ポイントとなる実施タスク
情報銀行政策との連携・動機形成
●既存SNS連携・他媒体連携
プロコンテンツ型か?CGM&SNS型か?Note型か?
●主要なコンテンツフォーマットは?(動画、写真、ツィート、記事引用、
●目標とするKPI設定は?
運用体制と収支構造

トレンドを踏まえた企画方向
●お金コンシャストレンド
●投資・ライフコスト削減・フィンテック
●生活リスクと人生リスクの削減
●情報の価値とリスク増大
●モノを持たない?持つ?ミニマリスト⇒シェアエコノミー浸透
●非定住型ライフスタイル
●健康・美容・病気
●副業・雇用流動化・無くなる仕事
●キャッシュレス社会の到来
●医療の高度化・障害へのアシスト機能の強化
●カスタムオーダー時代の到来
●うつや引きこもり増加
●認知症リスクと介護リスク
●お片付け&断捨離トレンド
●財産分与・事業継承・終活トレンド
●生涯学習やミートアップ&コネクションづくり
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集客ターゲットの来訪&入会動機
●未来予測・将来予測情報の入手
●将来生活への不安
●就業不安
●お金のハウツー&分散投資
●資産蓄積と管理
●シェアエコノミーの有効活用
●保険乗換・保険運用・タイミング選択
●最新型・未来型保険についての知識
●モビリティは持つべきか持たざるべきか問題
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システム&プラットフォームモデル検討
●ライフスケジューラー型
●マッチングサイト型
●SNS型
●ニュース&オピニオン型
●Note型
●ライフスタイルLabo型
●クラウドソーシング&ファンディング型
●アルバム&日記型
●グローバル情報型
●経験則&自分語り型
●質問&アンサー型
●テーマ動画型
●コワーキング&イベント型
●副業マッチング型

ビジネスモデル

●広告モデル
●制作運用モデル
●マッチングモデル
●データ販売モデル
●アプリ内課金モデル

パートナー選定

●コンテンツパートナー
●システムパートナー
●営業パートナー
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以上、
いかがだったろうか?やってることは前田裕二氏が紙のメモでやってることとじつはあまり変わらない。大事なことは、レベルの異なることや、次元の違うこと、意味の違いう項目を分解したり、抽象化と具現化をいったりきたりすることだ。ただ、この思考法に慣れてない人は、テキストファイル上
それをやろうとするとぐちゃぐちゃになることが多いのだ。

紙のノートだと、物理的に書く場所をわけることができるからだ。
その辺の脳みその使い方のトレーニングとして紙のメモの方が有効ということなので、その脳の使い方を習得した人はテキストファイルでもでできるる!という感じがしている。