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理想と現状のギャップを埋める⑧―DXでつくる、学びと地域の循環

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「理想と現状のギャップを埋める⑦―いままでの経験で社会との接点をつくる」というお話でしたね。

今日からはですね。まだ現実にはなっていないのですが「仕事っぽいシゴト」――つまり、本業以外の仕事のような活動をしていく。その未来を実現するための、少し先の話をしてみたいと思います。

理想と現状のギャップを埋める「未来の話」

これから、未来の話をしていきますが、未来の話といっても、ある程度は形にできています。ですが、現段階では言えること、言えないことがあります。もしも、この本が実際に刊行される暁には実際の事例としてお話したいと思います。

今日のお話は、「DXで作る、学びと地域の循環」という話です。

このお話は、何のシナリオもなし、原稿もなし、で、実際に取り組んでいることをベースに頭の中にあることをお話しします。

頭の中にあると言っても、実際にコトは動き始めてはいます。ですが、頭の中にあることをベースに中心にお話していくので、どんな話になるか、話し始めているいまはわかっていませんし、論理的に構成されるかどうかも自信はありません。ですが、まず、思いベースで話をしてみたいと思います。

音声はこちらです。

未来の話の前に、この話の原点

僕が今回、本を作るイメージでお話ししているこのお話は――もう、何度も繰り返し話していますが――これから迫りくる人口減少の問題。その結果、起こりうる労働力人口不足の問題。この課題を「何とかしたい」と思っています。

また、人生100年時代となり、これから、いままでとは働き方が変わっていきます。 いままでの65歳で定年……それもいいのですが、これからは「もう少し、人生長そうですよね」と。

ですから、「いままでとは違った、もうちょっと長くキャリアを継続できる仕組みがあるといいですよね」という思いを込めて、これまでお話をしてきました。

人口減少問題とキャリア不安の問題を解決するひとつはDX

この課題を解決するために、これまで、さまざまな取り組みをしてきました。実はいま、結構いい形になり始めているんですよね。

それがどういった形なのか? というと、社会人の方が、大学のような場で、これから必要となるようなスキルを学ぶ。そして、学んだスキルを、地域の企業との接点を作りながら、企業と社会人が一緒に学んでいく……というプログラムです。

具体的には……

労働力人口が減っていくと、当然ですが人手不足が起きます。人手不足が起きると、業務をいままでより少ない人数で回したり、地域外の人たちとつながって仕事をしていく必要があるでしょう。

これを解決するためには、まずは、デジタル化だったり、あるいは、紙じゃない形で仕事ができる環境を整える必要があるでしょう。あるいは単純に「こんなことやらなくていいじゃん」ということを効率化していく必要がありますよね。必要があるというよりは必然です。

また、今後は地域の中に人がいなくなっていくので、地域外の人たちとつながって仕事をする形が必要になります。

このようなことを実現するためには、ある程度、デジタルに関する知識を持っていたり、業務を改善するための経験があったり……こういったことが必要になっていきます。

これを、一般的にはDXと呼んだりもしています。DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略です。デジタルの力で「さまざまな仕事を変革していこう」と。今後、人口減少社会、労働供給制約社会になっていった暁には、このDXが必須です。

人口減少問題とキャリア不安の問題を解決するもうひとつは複業

もうひとつは、今後は人がどんどん減っていくので、さまざまな人たちが、これまでのような「1社だけの仕事」ではなく、「複数の仕事」をすることによって労働をシェアしていくこと……つまり、複業していくことが、労働制供給制約社会の中では、すごく重要なポイントになっていきます。

現段階で、そういった働き方をすぐにできるかと言ったら、まだすぐにはできないかもしれない。

だから、まずは「学ぼう」と。

大学でDXを学び、地域の企業と接点をつくるプログラム

いま、ある大学のみなさんと一緒に、DXを学んで「いかに業務を改善していくか」「効率よくしていくか」「生産性を高めていくか」ということが学べる「学びのプログラム」を作っています。これは、もう少ししたら実装されていきます。

この「学びのプログラム」の面白いところは、学んだ知識や経験を、地域の企業の中に入っていって、一緒に問題解決するような……そういったプログラムになっているんですよね。

現段階で、8割方できています。

あとは、これをうまく回していくということになりますが、もし、これがちゃんと走るようになると、地域の企業がこれから必要になっていくDXや、デジタル化のようなこと。また、働き方を新たに変えていく取り組みが、学生のみなさんと一緒に学びながら構築できるようになります。

加えて、この学びの中に、学生のみなさんだけではなく、社会人のみなさんが、そこで一緒に学べるようになることによって、第2、第3のキャリアにつながるかもしれません。

あとは、子育てのほか、何らかの事情でキャリアアウトをせざるを得なかった方々が。もう1回、新たな学びをすることによって、社会復帰したり、地域の企業の役に立てたり。

このような形のプログラムが、いま、現実の形に向けて動き始めています。この形が実現できると、地域の中に起こっている人材不足の課題。そして、人生100年時代と言われいるいま、これからはもっと私たちは、自分の強みを生かして活躍していく。そのような土壌が整うことになります。

それは、遠い未来か……というと、近い未来に、これは実現しそうになっています。

「副業」から「複業」へ

この仕組みが、ちゃんと動きはじめたら、いままでのような、単なるお金稼ぎの「副業」や、「ちょっと時間があるから」みたいな副業ではなく、それこそ、「いまの仕事」プラス、「第 2、第3のキャリア」となりうるような仕事。複数の本業という意味での「複業」ができるようになります。

そうすれば、今後、人がどんどん減っていく中で、新たな人との接点をつくる。そして、会社の中で起こっているさまざまな課題、生産性を下げている課題、人によって起こっている課題。そういったものを解決することができるから、地域の企業も、もう少し長く継続できる。そういった取り組みです。

この取り組みについて、繰り返しますが、いいところまで来ています。もし、ご興味がある方がいらっしゃったら、いっしょいに関わっていただけるとうれしいです。

特に企業の方。人事の方や、人材育成に関わってる方。ぜひいっしょに、知恵を貸していただきたいと思いますし、いま取り組んでいる仕組みの社会実装に向けて、いっしょに関わっていただけたらうれしいです。

このような取り組みを、いままで、少しずつ少しずつですけど積み重ねて、現段階でようやく、ここまで来たという感じです。まだ、具体的にお話ができないのが残念なところではあります。

今日お話した話を実装するためには、もう少し時間は必要かもしれません。ですが、この本が出るころには、この話が実際の仕組みになって動いていることをお示しできるのではないかと思います。

というわけで、第5章ではこれまで「理想と現状のギャップを埋める取り組み」ということで、これまで、僕が取り組んできたこと、実際に社会に実装できたこと、これから実装されていくことについて話してきました。

この本は、あと1章で最後になりますが、第6章は、これからの未来についてお話をしていきたいと思います。次回以降は、僕の思いを、熱く語ってみたいと思います。

では、今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:「成熟した社会で働く」ということ

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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