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#43 新潟県上越エリアでの取組「企業の見える化」【キャリア形成 & 地域複業】

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。今日の話が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけるとうれしいです。

はじめに:農作業とビジネス

5月13日土曜日ということで、今日は畑仕事と、あとはちょっとバイクでうろうろしようかなと思ってます。

この時期、農作業をしている人にとっては何かといそがしい時期なんですよね。というのも、野菜をちゃんと育てようと思ったら、農作物って植える時期が決まってるんですよね。なので、夏に採れる野菜はこの時期に植えないと、ちゃんと育たないっていうか、温度とかそういった関係もあるんでしょうね。作りたいものが年中作れれば本当は一番いいんでしょうけど、農作物にはタイミングがありますよね。

で、本題に行く前に話がずれちゃうんですけど、ボク、農作物を育てることっていろんなメリットあるなぁと思っていて。メリットっていうのは、「土をいじる」とか「無心になって作業する」みたいなのって、心と体を整えるのに役立ちます。

あと、ビジネスというか、仕事をしていく上でも役立つシーンがあるなぁと思っていて。たとえば、さきほど言ったように、農作物には植えるタイミング、採るタイミングがあるように、ビジネスにもタイミングってあるなぁと思っていて。

早すぎてもなかなか理解されないし、遅すぎても、もう、すでに周囲がやっていたらあまり、商いにはなりにくい。なので、タイミングとか、大きく育つ時期とかってあるなぁ、というふうに思っています。

関係ないんですけど、ボクは比較的、物事を早く捉えるというか、「これは課題だな」って早く感じやすいタイプなので、手が早いというか、まだ育つ前に取り組み始めて、なかなか育たず悩む……ということがあるタイプの人間です(笑)

地域複業の話をしています

いまですね、地域複業の話をしてます。地域複業というのは、地域の企業で、都市部をはじめとした地域外の方々が複業のような形で、地域と関わりをつくる。そんな取り組みだという話を、もうここをしばらく、ずっとしてきています。

昨日はですね、2021年に実際に取り組んでみて「複業のような形で仕事を通じたつながりを作ろうと思ったら、どうやら、地域の企業側と、働こうとしている人たちに課題があったよ」というお話をしました。

そこで、いま、新潟のですね、上越エリアっていうところ、新潟県でいうと下の方の地域ですね。そのあたりで、いま、地域複業だけではないんですけど、いずれね、人が減っていって、地域の企業がきっと人材不足に悩むであろう……ということで、いまから動いておいた方がいいよねと思っている人たちの有志で、毎月1回、会って話し合いをしています。

その中から生まれたものがあるので、今日は、その有志で何をしているのかっていう話をしてみたいと思います。

新潟県上越エリアの有志の会

先ほどお話ししたように、いま、月に1回、上越エリアの中で有志と、地域の課題感について話し合っています。メンバーは、中小企業とつながりのある、いわゆるフリーペーパーの冊子で人材募集をしている会社さんですね。あとは、IT企業が集まっているNPO法人の代表の方。あとは、大学とか高校とか、学校の理事長さんを遍歴されてきた、学校の先生ですね。あとは、市役所の方とか、時々でさまざまなゲストとか、いろんな方々と話をしています。

その中で、どんな話をしているかというと、2022年1月からずっと話していて、その間で、現在の課題感を共有したり、地域複業に関わらずなんですけど、どのような取り組みを進めていけばいいかとか、現在取り組んでいることの進捗報告とか、現在起こっている社会の状況とか、そんなことを共有したりしてるんですよね。

シゴトバカタログ――地域の「企業の見える化」

で、その中で、最近のトピックとしては、先ほどのフリーペーパーを作っている会社さん、取り組みが実際に動いているので会社名を出していいと思うんですけど、株式会社桐朋さんという会社さんですね。

その中で「シゴトバカタログ」というウェブサイトが、2023年3月にリリースされたんです。

このサイトは、一言で言うと「シゴトバカタログ」とあるように、上越エリアの地域にある「企業のカタログ」ですね。地域の中にどんな会社があるのか? あるいは、先ほど求人のフリーペーパーというお話をしたんですけど、必ずしも求人だけの情報ではなく、地域の中の企業を「見える化する」という取り組みです。

「見える化する」といっても、いわゆる「リスト化」だけではなくて、「なぜ、その会社がこの地域で取り組もうとしているのか」とか、「何を、どんな形で、どんな思いで事業をしているのか」とか、そのような「企業の人となり」という言い方が伝わるかどうかわからないんですけど、単に「これを作っている」といた情報だけではなく、「企業の人となり」がわかるようなサイト。「あの地域には、こんないい会社があるんだな」ということが、地域内外の人たちにわかるような、そういったサイトになっています。

なぜ、「地域内外の人たちがわかるようになっている」のかというと、地域の中の人たちがまず「ボクたちの地域の中には、こんな会社があるんだ」ということを認識できるようにすること。あとは、地域の外にいる人たち。たとえば地元を離れた方とか、あるいは、何かしらで上越エリアに関心のある人たちが「こんな素敵な会社があるんだ」ということを知っていただくことで、初めて興味を抱くことってあると思うんです。

また、仕事を探すっていったら、いまのところハローワークみたいなところになるんでしょうけど、「仕事を探す」だけに限らず、地域の中の「魅力のある企業」がわかる、見えるようにしておくことによって、上越エリアを離れた方が「帰ろうかな」と思ったとき、関心がある方が「関わろうかな」と思ったときに、地域の中の企業がわかるようにしておくっていうことなんですね。

なぜ、こういった取り組みが始まったかっていうと、地域の企業と人をつなぐためには「企業の見える化が必要なんじゃないか」っていうことなんですよね。

労働のシェアの必要性

明日以降ですね、人材側で取り組んでいることについてお話をしていこうかなって思ってるんですけど、ボク、今後、地域の中では、おそらく人がどんどん減っていったときには「労働のシェア」みたいなものが必要になってくるんだろうなと思ってるんですよね。

「労働のシェア」っていうのは、人の囲い合い、奪い合いではなくて、複業のような形の働き方です。「自分はある会社で働いている。だけど、あの会社はどうやら人が足りないみたいだ。その困りごとを、自分の、今までの経験で解決できるんだったら、何か協力しあって働く、あるいは、企業の役に立つ、地域の役に立つことができないだろうか」……そんな働き方。

そういった価値観、あるいは働き方が今後、必要じゃないかなって思っていて。そんなような取り組みの1つとして、「企業の見える化」が必要だよねっていうことで、こういったサイトが立ち上がってきた……そんな経緯があります。

話し合いができる場、人がいるありがたさ

2017年、地域複業みたいな取り組みを思いついたときに、当時は1人で考えていて、いろいろやるにしても、1人で動いていたような気がするんです。

でもいまは、こうして地域の中で、さまざまな課題感や「こういうものが必要だよね」ということを議論できる場がある。悩みを相談できる。そういった場があるだけで、ボクにとってはすごくありがたくて。

そんな取り組みを、地域の中では今後も続けていきたいなと思っています。

というわけで、今日の話が面白かった、あるいは何か思うことがあったらコメントを寄せてください。以上、竹内でございました。

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