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#42 地域側・人材側で取り組み始めたこと【キャリア形成 & 地域複業】

竹内義晴です。この番組は、組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。今日の話が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントをいただけると嬉しいです。

地域複業のお話をしています

いまですね、地域の企業で複業をする「地域複業」という話をしています。地域複業はですね、2021年からボクの地元の新潟県妙高市というところで取り組んでみたという話をしていますが、実際に取り組んでみたところ、大きく分けると2つの課題がありました。

1つ目は、地域の企業の開拓が難しかったり、マネタイズが難しかったりという、どちらかというと地域の企業とか運用面での課題。

もう1つは、人材側の課題ですね。複業はしたいと思っている。けれども、自分のことをうまくPRできないとか、強みを表現できないとか、キャリアを棚下ろしできないとか。うまく言語化できないという課題が、どうやらあるっぽいというお話をですね、昨日はいたしました。

こういった課題がある一方で、いまも複業マッチングのような仕組みがないわけではないんです。特に近年になって、そういった取り組みを行う企業は増えています。

ただ、ボク個人的な思いとしては「いままでできる人ができる」よりも、「いままでできなかった人ができる」ことで、はじめて「社会は変わった」と言えるんじゃないかなと思っていて。

一昨日、現在、副業・兼業している人は「個人のフリーランサーか個人請負の人が多い」という話と、その理由として「収入が少ないから」というような話。そのほかは収入が高い人、もともと稼げる人、稼ぐ力がある人が副業・兼業しているというお話をしました。

ボクが理想とするのは、「いままで、できていない人たち」ができるようになることで、社会が底上げされると考えているので、そういった人たちをどうフォローしていくことが大事なのかな? と考えています。

このように考えたときに、地域の企業の問題と、はたらく人たちの問題と、両面で進めていく必要があるな……と思っています。

地域側:新潟県上越エリアでの取り組み

地域の方では、2021年の1月から毎月1回、有志の仲間と話し合いを進めています。いま、地域の中でどんな課題があるのか、地域の企業はどういった状況にあるのか、その中で何が必要なのか……ということを、毎月ずっと話をし続けているんですよね。

もともと3人で話し始めたんですけど、少しずつですが、1人、2人と増えていって、いま、だいたい5、6人で話し合うケースが多いのかな。そこに、行政の方とか、飛び入れで参加される方もいらっしゃいます。地域の中では、仕事とか複業というような形で、地域課題をどう解決していくか……という話ができるネットワークが、少しずつできてきたなという実感があります。

毎月行っているミーティングの様子

その中で、実際にどんなことが作られてきたのかというのは、明日、具体的にお話をしたいと思います。

人材側:サイボウズでの取り組み

人材側の方では、複業を「したいけれど、できない」人たちができるようにしたい。「できるようにする」というのは、いきなりマッチングみたいなことでもいいんでしょうけど、ボクは「できる人はもともとできる」と考えたときに、一人ひとりが自分のキャリアをちゃんと言語化できるようにしたい。

あと、いま、複業を「したいけれど、できない」人たちの多くは、本業がありながら、要は企業に所属しながらはたらいている人たちじゃないかなと思います。そういったみなさんが、いきなり複業っていうのは、ひょっとしたらハードルが高いかもしれないので、まずは複業「できるぐらい」。この「できるぐらい」っていうのがポイントかなと思っています。

まずは、複業できるぐらい自立した形で、「わたしはこういうことが得意です」「こういうことが強みです」「こういうことができます」と言えること。

あとは、できることやスキルだけじゃなくて、「わたしは、こういうことが大事だと思っています」「わたしの価値観はこうです」「わたしはこういう人です」みたいな、「人となり」が見えることも大事だなって思っていて。そういうことを、うまく言語化できないかなって思ったんです。

社会課題を解決するなら、チームで取り組みたい

こういった取り組みを1人でやるのもいいけど、1人だとちょっとしんどい。いや、しんどいっていうより、いまボクは、人口減少問題とか「結構課題だな」と思っているんですけど、こういった取り組みを真面目にするのであれば、1人よりもチームの力を使いたいな……と思いました。

そこで、ボクがいま複業しているサイボウズのメンバーに相談をして、「こういった取り組みができないかな?」ということを話し始めたんですよね。それが2022年の1月かな。

サイボウズには「体験入部」っていう制度があります。自分が所属しているチームの仕事以外に、ほかのチームで体験入部してみる、という制度があるんですよ。

サイボウズには、社会課題に対して取り組むチームがあります。そのチームに「体験入部させてほしい」とお願いし、2022年1月から3ヶ月間体験入部をしました。

体験入部の3ヶ月間、ここまで話した「複業したい人たちができるようなキャリア形成」に関する内容に触れながら、「こういった取り組みがあると、いま、企業で働きながらも、社会に対して役に立ちたいって思っている人たちが、新たなキャリアを形成できるような仕組みが作れないか」と思って、どういう結論になるかわからなかったのですが、まずはチャレンジしてみようと思って、取り組んできました。

いままで「会社のため」に働いていた人たちが、今度は「社会のため」に、何かできるような仕組みづくりができないかな、と思って。

体験入部が終わる頃、「この仕組みがあるといい感じになるな」までは、明確には見えてはいませんでした。でも、社内のメンバーに「こういった取り組みをやりたいんです!」という思いを伝えて、2022年4月から、キャリア形成に関する取り組みをはじめることになりました。

そのことについては、今後、お話をしていきたいんですけど、明日は、いま、新潟県上越エリアの中で、どんなふうな話し合いをしていて、どんなふうな取り組みをしている、あるいは、してきたのかというお話をしていこうかなと思います。

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