ビジネス界の綾小路きみまろ！？ 2011年5月20日
おはようございます。自称「投資してもらった女」神垣です。
彼のことを
ビジネス界の
綾小路きみまろ と呼びたいっ！
大前研一氏の「日本復興計画」を読みました。
震災直後に You Tubeで見た「ビジネスブレークスルー 大前研一ライブ」
での大前氏の解説が分かりやすく（氏は日立製作所勤務時代、
原子炉プラントの設計に携わっていた）注目していたので、
本書を目にした時は即買いしました。
You Tube の放送を見ていた者としては
本書の一章、二章はそのおさらいという感じ。
私が面白く読んだのは、第三章の「日本復興計画」です。
中でも一番興味深かったのが
「日本人のメンタリティを変えよ」の項目。
氏は述べます。
「持ち家熱、クルマ熱、教育熱という三大熱病で、
一人一生一億円以上が無駄になる計算だ」と。
そこで、ライフプランを自分で設計することを説く氏。
まずは、夫婦間で価値観を合わせておくこと。
これ、すごく重要だと思います。
恋愛結婚の夫婦でも、「価値観を合わせる」作業を
してない夫婦って意外と多く
私の周りを見ても、奥さんが持ち家にこだわって、
ご主人がそれに追随して家を建てているケースがとても多い。
それが定年後のご主人のライフプランに大きく影響していたりします。
そして、大前氏は言います
「奥さんに投資しているのか」と。
「子どもに教育投資をするよりリターンは早いし大きい」と。
この一文を読み、私は改めて夫に感謝しました。というのも
私、自他共に認める落第妻ですが、結婚してからずっと夫は私に、
仕事だけは続けさせてくれたからです。
独立当初は、子どもの保育料を払うだけで手いっぱいで、
家計から前借することも…。
でも、黙って仕事を続けさせてくれたおかげで、
今、リターンできるようになったのは、
仕事が好きな妻に夫が「時間」という投資してくれたおかげ
と思っています
（私の収入をあてにせず、放置してくれていたとも言えますが…）。
幸か不幸か、私の場合、大前氏言うところの「三大熱」がなく、
中古マンション買って既にローン完済、
クルマは十年以上、軽に乗り続け、
子どもも地元の公立に通っているので、
好きに仕事させてもらえたのかもしれません
（このあたりが価値観が夫婦で一致している結果とも言えますが・・・）。
そんなことはいいとして。
本書は、難しいことを分かりやすく述べられており、
「3・11」後の日本と日本人がどうあるべきかの、
一つの方句を示してくれていると思います。
大前氏は、ライブでのしゃべりが非常に面白いです。
ネタは政治・経済なのに。分かりやすくて、笑える…。
You Tube で「ビジネスブレークスルー」見ていて
「この人、ビジネス界の綾小路きみまろだ！」と
本気で思いましたもん。
上流のあなたに「一億総下流になってしまった」なんて
言われたくはないと思いつつ、
最後まで大前節に引き込まれっぱなしの一冊。
ぜひ、ご一読を！
大前 研一 著「日本復興計画 Japan；The Road to Recovery 」
彼の著書で私が一番読みたいのが
「大前研一 敗戦記 」。でも、絶版なんですよね…
（VOL.1492 2011年5月20日配信 メールマガジン あとがきより）
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