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ネットで検索できることが全てではない 2008年10月31日

 自称「うなだれる女」神垣です。

 日本の空気は相当に「よどんでいる」

 と感じました。


 その場の「空気を読む」ことができないと
 やんわりと取り残される社会
 それが今の日本なんだ
 と改めて気づかされます。この本を読むと。
 本書には

「検索の時代」と「空気を読む」という現象は、
一体となって進展してきた。
(中略)
検索に依存し思考をおろそかにしている私たちについて考えるためには、
まず「空気を読め」という言葉が、あたかも絶対的価値を持つかのように
使われる現在について、考えてみる必要があると続きます。

 インターネットを使って検索できることは、とても便利です。
 私も日々、その恩恵にあずかっています。

 でも、一方で、検索すれどもほしい情報、確かな情報に
 なかなかたどり着けない経験もしています。

 雑多で、不確かな情報にまみれて
 本当にほしい情報が見つからないという不便を感じるのです。

 ネットで検索できることが全てではない、
 そういう意識をどこかに持っておかないと
 SEOに振り回され、ネットのランキングに振り回され、
 自分自身の考え、意見を見失ってしまう。

 メールマガジンでも、
 メールは伝達手段の一つに過ぎず、それに依存してはならない
 と繰り返し述べてきました。

 でも、私自身が今、ネットの検索に依存しつつあり
 あふれる情報に足元を取られ、振り回されています。

 検索して得た情報は、とかく
 知ったつもり、分かったつもり、したつもりに
 人をさせてしまう魔力があります。

 でも、一番大事なのは、ネットやメールに依存した
 間接的な接触で満足するのではなく、
 直接見て、触れて、対話することなのかもしれません。

藤原智美著 「検索バカ」 (朝日新書 140)

本書を読むと、ネットやメールにどっぷりつかっている
自分がとってもイヤになります。

(VOL.926 2008年10月31日配信 メールマガジン あとがきより)

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