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公認会計士論文試験を終えた方向けにBIG4大手監査法人への非常識内定取得攻略法を伝授する!

この記事の対象読者

公認会計士試験論文試験を終え、合格発表を心待ちにされている方で、Big4大手監査法人に就職したい、と考えられている方を対象にしています。

筆者の紹介

Big4大手監査法人に14年弱働き、今は退職したサラリーマンです。
Big4大手監査法人のどこかで、東京事務所(アドバイザリー部門)、監査部門の地方事務所2拠点の計3拠点で働いていた経験があります。
リクルートの時期になると、リクルート活動でもお手伝いをしていました。

BIG4大手監査法人とは

一応確認しておきましょう。以下の4法人を言います。(海外提携先)

  • 有限責任監査法人トーマツ(Deloitte)

  • 有限責任あずさ監査法人(KPMG)

  • EY新日本有限責任監査法人(EY)

  • PWCあらた有限責任監査法人(PwC)

BIG4大手監査法人の良いところ。

  1. 信用力:この4社で日本のプライム市場の上場会社の8割超の監査シェアと思います。なお、米国のNASDAQ、ニューヨーク証券取引所の上場企業の監査法人は、ほぼこの4社で独占されています。税務、コンサル、FASといった他のファンクションでの活躍も素晴らしく、特に海外におけるDeloitte、KPMG、EY、PWCのブランド力は凄まじいものがあります。BIG4大手監査法人でキャリアをスタートさせるというのは、次のキャリアがどうなるにしても強い信用が付与されることにもなります。

  2. 海外メンバーファームとの連携:BIG4監査法人は、海外メンバーファームとしっかり連携しており、海外メンバーファームと共通した監査ソフトウエアやマニュアルで監査が実施できます。最近では、日系企業のグローバルでのプレゼンス低下、また、コロナもあり、少し状況は変わってきていますが、海外駐在など、海外事務所にかなり人を派遣していました。将来海外駐在してみたいと考える方は、BIG4監査法人を目指すべきでしょう。

  3. グループ法人:グループ法人には税理士法人、FAS、コンサル等様々あります。様々な専門家と協働する可能性があり、一応、異動制度もあります。

  4. 外部出向の機会:証券会社、事業会社等、手を上げれば一応制度としてはあります。

  5. 全国展開:ある程度地方にも拠点をもっています(4大法人で多少違いはあります)。実家が地方にあり、将来地方事務所で働いてみたいという方は、都合がよいのではと思います。

  6. ほぼ業務がフルラインであること:監査業種に関して言えば、業種は、製造業、金融、TMT、商社、小売、パブリックなどほぼ全てありますし、多少特殊な経験、グローバル監査対応、IPO、監査やりながらの非監査業務(コンサル、調査等ですね)挑戦なども、可能です。要は会社規模も大きく、その気になれば、経験可能な業務範囲はとてつもなく広いといえます。

結論としては、どのBIG4も完璧な法人ではありません(完璧な会社なんて、この世の中には存在しません)が、今は何者でもないあなたが会計士としてキャリアをスタートするために、これから監査法人に就職されようと考えられているのであれば、BIG4大手監査法人に就職されることを強くおすすめいたします。その理由は、信用力付与による自己ブランディングが可能、将来のとりうるキャリアの選択肢が多い、この2点につきます。

BIG4大手監査法人が求めている人材

このNoteでは、本音で書きます。

説明会では多様な人材を募集したいとか、いろいろ話があると思いますが、リクルーター側の目線では、若くて優秀な大学生ないし大卒を求める傾向にあります。
若いとは、感覚になりますけど、だいたい、26歳くらいまでです。
大学生ないし大卒とは、公認会計士三田会が集計している年度別合格者数一覧にのってくるような水準の大学をいいます。
【公認会計士 三田会】年度別合格者数一覧 (cpa-mitakai.net)

自分は、どちらでもない、という方。
大丈夫です。そのために、このnoteがあります。
一緒に攻略しましょう。

BIG4大手監査法人への非常識内定取得攻略法

人材不足の地方拠点を狙おう!

そもそも、監査業界全体が慢性的な人手不足になっているのですが、地方事務所はさらに人手不足感が強いです。これは、地方に公認会計士受験生がそもそも少ない、いても東京など首都圏で就職してしまうという状況がそのようにさせています。
また、通常の論文受験生は、東京事務所で面接を受けるのではないでしょうか。
このため、あえて、地方事務所にも目を向けてみましょう。
監査法人には特殊な文化があり、地方事務所で独自に面接・採用活動を行っていたりもします。是非各大手監査法人の地方事務所リクルートサイトを調べてみましょう。

しっかりと面接対策をしましょう!

よく聞かれる質問の中に、以下の3点があります。自分の言葉でしっかりと話せるようになりましょう。面接前は、家族や友人、可能であれば、監査法人に勤められている先輩に面接官役になってもらい、しっかりと話せるか事前に練習してみましょう。迷惑だなんて思ってはいけません。頼れるものは、遠慮なく全部頼り、終わったら、どんな結果でも御礼を言いましょう。

  1. 自己紹介・・・極力周りと違う話(会計士試験や簿記の勉強を頑張りましたは、駄目です。みんな頑張っているので。)かつ、安定感のある、協調性や業務への積極性がにじみ出る話が良いです。監査はチームプレイかつ地味な雑用のような仕事も結構あるので、協調性は実はよく見られます。そこで、例えば、「アルバイトでこういう業務をしていて、周りにも相談しながら、こういう工夫をしたところ、こういう成果が得られました。」とか、「大学生・高校生のときから、〇〇という活動をやっていて、その時に勉強していた簿記の知識を生かして、会計周りの業務をやり、周りから大変喜ばれた。」のような話ですね。あと、英語力を重視する傾向にありますので、英語を勉強中です、とか話すのもよいと思います。

  2. 志望理由・・・BIG4を希望する理由は、すでにNoteに書いてありますので、自分の言葉で話せるようになってください。そして、面接を受ける事務所を希望される場合の志望理由を考えましょう。入社しやすそうだったので、とかは絶対駄目です。納得感のあるストーリーがほしいです。例えば、家族(自分)が昔住んでいて幼少のときよく来ていた、とか。また、将来は都会よりは地方で働きたいと考えていた等。何もなければ、「〇〇といったイベントで〇〇さんや〇〇さん、〇〇さんとお話させて頂いて、親切に親身になって何度も事務所や業務について教えていただき、率直にこのような方々と一緒にお仕事がしたいと思いました。一番入社後の仕事に関する具体的なイメージがわき、この事務所で働いてみたいと思いました。」というリクルーターに紐づけた話をしてしまうのが吉です。

  3. 入社してどのような仕事がしたいか・・・入社して何がしたいか、のところで、その事務所がやっていない仕事を希望すると、ほぼ確実に落とされますので注意が必要です。例えば、金融のクライアントがないのに、金融機関の監査をやってみたいとか、IPOのクライアントがそんなにないのに、IPOの監査をやってみたいと話すことが一例です。このような受け答えの誤りで面接を落ちてしまうのは非常にもったいないので、事務所が何をやっているか、どのような業種、どのようなクライアントがあるか、といった話を積極的にリサーチしましょう。このようなリサーチのために、説明会やイベントに積極的に参加しましょう。ただし、気をつけなければならないのは、説明会やイベントにおいて、監査法人側の職員としてでてくるリクルーターやその協力者は、説明会やイベント参加者のことを評価していることがほとんどです。そのため、笑顔・愛嬌をふりまいたり、協調性がありそうに見せて、とにかくいいやつだと思わせて、リクルーターに一緒に働きたいと思わせることが重要です。

エントリーシート記載の注意点

1自己紹介、2志望理由、3入社してから希望する業務をエントリーシートにも記載します。面接官は、履歴書とエントリーシート、あと、評価するためのチェックリストを見ながら、面接しています。エントリーシートと面接での発言に齟齬や矛盾がないように注意しましょう。

また、同じ監査法人内ですと、複数の事務所の申し込みをした場合(申込みができない場合もあります)、エントリーシートや面接での情報は共有されていることがありますので、この点も注意です。

最後に・・・

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

いろいろと、書いてしまいましたが、とはいえ最後は、「ご縁」でしかないのかなと思ってます。

正直、人が人を評価すること自体おこがましい、と僕は思ってますし、BIG4は確かにすごいと思いますが、BIG4の権威にすがって努力もせず日々のうのうと過ごしている方を僕は全くすごいとは思わないですね。

そういう方が面接官やリクルーターで出てくることもあるかもしれません(一応、リクルーターはそれなりに選抜され、表に出せる人材と法人から評価されてはいます。本当にヤバいやつは、説明会・その他リクルートイベントでは絶対に表に出てきません)。

そして、そのような方が面接にでてきて、残念な結果だったら、なおさら悔しいと思うかもしれません。

でもその場合は、人を見る目がないなぁと、いつかその会計士を見返してやりましょう。

というより、おそらくBIG4ではない監査法人に就職された方のほうが、日々努力もされていて、会計士としての実力をつけられているのではないか、とすら僕は思ってます。

「人間万事塞翁が馬。」
大切にしたい言葉ですよね。

皆様の会計士としての門出に大きな期待をよせるとともに、これからのご活躍、応援しています!






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