今更だけど論語と算盤を読んで・・・。
2024年に新しく1万円札の顔になる”渋沢栄一”。
元々理系であり、日本史など中学校で習ったきり皆無である私にとっては
初耳も初耳、全く知りませんでした。
ただ調べてみると、”日本資本主義の父”と呼ばれておりどう考えても今の
経済大国である日本の基礎を築き上げた偉人中の偉人ではないかと。
しかも王子製紙の創立者との事。
私の親父が働いていた会社ではないかww
ただ他にも数多の会社の設立に関わった人物としてその名前は広く知られているそうです。今まで知らなかった自分が恥ずかしい。苦笑
そんな感じで妙に親近感が湧きより一層知りたくなり、代表作である
『論語と算盤』を手に取ってみることにしました。
読んだ感想としては、渋沢栄一という人間がいかに道徳を重んじ儒教の考えを大切にしながら様々な事業に取り組み、人一倍人格者であるということでした。
ここで自分自身が心に残った思想をいくつか紹介したいと思います。
「富を得ると仁を無くすというのは間違い、道徳を持った上で富を得て国を豊かにする。」
この言葉は非常に大切だと自分でも感じています。どうしてもお金を稼ぐと日本人では”銭ゲバ””なんか怪しい”などマイナスのイメージがあります。しかし渋沢栄一は利益を出し富を生み出す事は悪い事ではなく、その得た富を国や他社に還元して循環させていくことが大事と唱えています。
明治時代からこういった考えで社会に尽力してきた人だからこそ日本の資本主義を作り上げることができたんだなと改めて思いました。
「第一印象で人を判断できるようにする。」
これは自分の中では意外だなと思った言葉でした。彼なら人を見た目
で判断してはいけないと言いそうなのに・・・。
ただこれをもう少し読み解くと、人はどんなに第一印象をよく見せようと見た目を取り繕っていても細かい所作の部分でその人の本質が滲み出ると言う。従って自分も他者から所作を見られていると肝に銘じておく必要があると言うことでした。
これは何人もの人間とビジネスの話をしたり、休みの日でも多くの人間が渋沢の家に訪れ、仕事のアドバイスや投資の話を聞いているうちに身についた技術なんでしょう。
正直、これはすぐに出来るようになるとは思えないが所作を見られているつもりで普段から気にかけるようにするのはめちゃくちゃ大事だなと思うし、
これから人をみるときのポイントととして“所作”という所は気にかけてみようと思いました。
「自分が得たい事を相手に与える、富みや役割を与える」
この言葉自体は至極真っ当なコメントであるし、道徳や人徳を重んじている彼に取っては当たり前な文章なのですが、私が驚いたのが最近読んだアダム・グラントの『GIVE&TAKE』と全く同じことを言っていたのです。
ここ2、3年で発行されたビジネス書、しかも日本ではなくアメリカで売れている本の根本となる思想が今から約100年近く前に日本の資本主義社会のために奔走していた人間がすでに語っていたこと。
彼の思想や理念と言うのは現代でも十分通用する、むしろ大切にしなくてはいけないんだなと改めて思いました。
一応今回は3つだけピックアップして紹介させてもらいましたが、この
論語と算盤はビジネスマンの指南書として今でも通ずるものがあり、価値があるものなのではないかと思いました。
他にも色々なためになることや考え方、などが書いてあるので是非一度読んでみると面白いのではないかと思いますし現代語訳も分かりやすいのも何種類も出ていると思うので読みやすいのをえらんで見て下さい。
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