天職と魔力
天職起業&副業プロデュース 小島シゲオです。
天職というのは本当にシンプルにいうと魅力と強みを生かす、ということでご説明しています。
ただ魅力や強み、ってものすごく奥深いのですよね。
ちょっと今回はその奥深さに触れるという意味でタイトルの「天職と魔力」というお話。あまりこういうことを真正面から書く人もいらっしゃらないように思いますので、わかりにくいかも、ではありますが、とりあえず。
ヤクザ映画でよくあるパターン。
タクシー運転手が「あんたさぁ、悪い人じゃないんだからクニに帰って働きなよ。」
それを聞いて号泣するヤクザ。
このパターンはもう展開が決まっていて直後に襲撃されてしまうわけですね。
ちょっと前に話題作になった映画「ジョーカー」は例えていうならば結果的に悪が天職だった、というようなお話です。ジョーカーは誰にでも優しく、周囲を楽しませるコメディアンを目指していた頃は何一つ自分にはいいことがなく、意に反して怒りを爆発させたことを発端に悪の英雄として暗躍することになるわけです。
他にも結婚詐欺とかで何億円も貢がせた、というようなニュースが出ると
「そういう能力があるなら、他のことに使えばうまくいきそうなものだけれどねぇ」
みたいなセリフを聞いたことはありませんか?
でもダメなのです。冒頭の「あんたさぁ、悪い人じゃないんだからクニに帰って働きなよ。」のパターンと同じでいきなり変えようとすると「襲撃」されることになります。
天職だとかあるいは天命ということを本当に受け入れようとすると、「魔力」に遭遇することがあります。実際には「魔力」に見えるだけで、実はどうってことないのですが、取り扱いがわからないと結果的には「襲撃」されて終わる。最近わかってきたのですが自分のお仕事はある意味でこの「いいんですか?これ・・・」の取り扱いをお手伝いしているように思います。
「君子危うきに近寄らず」というけれど、個人的に言うならば君子ポジションまで行けばわざわざ危うきに近寄らなくてもすむわけですよね。半沢直樹ドラマでいえば北大路欣也さんのやっていた頭取ポジションみたいなものです。君子は半沢直樹に危うきをやらせている(押し付けている)から君子であるともいえます。
「君子危うきに近寄らず」を超訳すると君子じゃない人が君子になるまでは危うきに近寄っていくか誰かに汚れ仕事をおしつけないとそうはならない、ということでもあります。
ゲーテのファウスト的な壮大なストーリーになりそうなのでこの記事はここまで、ということで♪