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過去に申告した所得税の"更正の請求"をやってみた (その3)

写真は本文とは一切関係ない、長野県大鹿村大西公園からみた赤石岳です。

過去にもらった RSU の売却益の計算が間違っていたので"更正の請求" をするという話です。その 2 からの続きです。

株の売却損を計算する際の取得価額が総平均法で計算すると低くなり、総平均法で計算していなかったために売却損を少なく計算していたので、ほかの譲渡益と通算した際の譲渡益を必要以上に高く申告していた、というのが前回までの話です。

実際に計算を何度かしたところ、譲渡所得の減少額は10万円弱程度、還付額は15,000円程度と、パッとしません。取られるときは1円でも高く感じますが返ってくるときは1万円でも少なく感じますねw これは時間と手間をかけて更正するか悩ましいところですが、政治家がパー券収入を申告せず税金を払っていないのに、なんで一般庶民の私が払わなくていい税金を払うのか?と考えるとイライラしてくるので、時間と手間はかかりますが更正の請求をすることにします。

では(ようやく)更正の手続きに入っていきます。
更正も確定申告と同様 Web でできます。国税庁の 確定申告書等作成コーナー の下のほうに「提出した申告書に誤りがあった場合」というセクションがあり、ここからWeb上で更正の請求書を作成できます。

こんな感じで小さくリンクがあります

ユーザーインターフェイスは通常の確定申告のページと似ています。確定申告の際のデータがあれば、それを更正請求の画面に反映することができます(私はデータはありましたが iPad で作ったデータで、今回は PC で行ったのでフォーマットが異なるためデータの流用ができず、手入力しました)。

Web で確定申告をしたことのある人なら見覚えのある画面が出てきて、必要な事項や金額を入れていけば自動的に更正の請求書類が作成されます。

こんな感じですね

そして燦然と輝く[減少する税額」の文字!

達成感半端ない

このまま進めて、マイナカードがあれば送信まで行えます。更正の根拠となる証跡の書類は別途印刷して提出が必要です。私の場合は2月の中旬にここまで完了しました。

その後税務署の担当者がついて、電話で連絡が来ます。更正の意図やどこをどう直したのかなどの確認がされます。税務署員と話すのはなんだか痛くもない腹を探られているような気分で落ち着きませんw

私の場合はRSU関連の証跡や計算書は提出していたのですが、譲渡益を通算した他の譲渡の情報は改めて提出していなかった(確定申告の際に出していたので不要だろうと思っていた)ので、改めてすべて必要とのことでした。また、計算違いもあり再度やり直して請求書を提出の必要があり、今度はWebからではなく印刷して、源泉徴収票やほかの譲渡関連の証跡も改めて一緒に提出しました。提出自体は税務署のポストに投函すればよく、税務署は(いいのか悪いのか)近くにあるので面倒ではありません。

その後さらに税務署の担当者とのコミュニケーションが1度あった後「還付になりますね」とのありがたいお言葉を頂戴し、手続きとしてはここで完了です。ここまでさらに1か月かかり、3月末になりました。

4月に入ると「令和4年分所得税及び復興特別所得税の更正通知書」というありがたい書類が来て、正式に国税庁に認められた形となりました。

ありがたきご通知

あとはお金が振り込まれるのを待つのみです。1度マイナポータルに「振込先を確認しています」的な通知が来て、その後振込予定日の連絡もマイナポータルから来ました。

そしてようやく。。。

光り輝く「オギクボゼイムショ」の文字!

還付金が振り込まれました
予定納税しすぎた時の還付金では利息が付きますが、こちらは利息はついていないっぽいですが、還付されたのでよしとしましょう。

税金を納めすぎた時の「更正」、税理士に頼むことなく自力で完遂できました。昔に比べてインターネット上の情報が多いですし、申告書類自体もネットで作れるので、楽になりました。ぜひ該当する方はご参考にしてみてくださいませ。


駆け出し FP としてライフプランニングのお手伝いをしております。ご興味ありましたら是非!

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