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いちばんの恩人

私が現在連載中の音楽劇「君の名は希望」を書き上げるにあたって、いろんな舞台、映画、ドラマを参考にしましたが、

この人のおかげで脚本を最後まで書けたと思う方がいます。

昨年4月に95歳で亡くなられた橋田はしだ壽賀子すがこさんです。

ちなみに、私は橋田壽賀子さんと違って長いセリフは書きません。それも逆に影響を受けてます。

まず、執筆中に1983〜84年の朝ドラ「おしん」にハマって構成を見直したこと。

「おしん」は平均視聴率52.6%という不朽の記録を打ち立てたドラマ。明治、大正、昭和と生きる主人公に次々と試練が襲いかかり、息をつかせぬ展開に引き込まれました。

それと一人ひとりのキャラクターが際立っていて、キャラクターを作り込む大切さを学びました。

加えて橋田さんに恩を感じるのは、向田むこうだ邦子くにこさんというもう一人の女流脚本家と出会えたこと。

橋田さんはご自身のことを「私は二流」と言い

「一流っていうのは向田邦子さんとか倉本くらもとそうさんとかみたいなせりふが洗われている人のこと」

と言われました。私は「せりふが洗われている」とはどんなセリフなのか、向田邦子さんの本を読んでみました。例えばこんなドラマ

一家の主の貫太郎は言葉少ない昔ながらの石工職人。それを取り巻く人たちの間で他愛もない、シンプルな掛け合いが続き、最後には上手くまとまる、というホームドラマ

「ああ」「分かった」「そうか」、こんな一言に重みがあるのが向田流のセリフ。私が橋田調の長ゼリフを書いても心に響くセリフは書けない。そう気付いた私は「長ゼリフ禁止」を言い聞かせ、逆に

分かりやすく、シンプルで、会話的な

セリフを目指して書き直しました。

私のセリフが表面的だ、心に響かない、というご批判があっても返す言葉がありません。

でも音楽劇「君の名は希望」は場面が進むにつれ登場人物がそれぞれの持ち味を発揮します。

最後には心が温かくなる。そんな物語を目指して
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