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ラジぽて縁結び BREW-UP 第3回放送2021.6.4

「ICTを利用した街の魅力の発信と地域の活性化」をミッションに活動しているNPOカワゴエ・マス・メディアさんとコミュニティFM局ナナコライブリーエフエム(周波数77.5MHz)で番組「ラジぽて縁結び」を一緒につくらせていただくことになりました。
サブタイトルはBREW-UP、毎月第一、第三金曜日の21:30からの30分番組です。埼玉・狭山出身のマルチタレントの大野 ひろみさんと一緒にパーソナリティを務めます。毎回2曲を僕がセレクトし、地域をテーマにお話ししてきます。詳しくはこちらをご覧ください。
https://koedo.info/210329nanako/
https://koedo.info/aboutus/
Clubhouseもそうですけど、視覚情報のない音声メディアもいいものです。特にラジオは、マスメディアなのに、one to oneなパーソナルな雰囲気があるのが不思議です。

雨のはなし

近年は地球の温暖化の影響はいよいよ顕著で、典型的な日本の四季の訪れを期待することも難しくなってきています。この間の日曜日にも、埼玉では局所的に、真夏の様な急な豪雨に見舞われました。西日本は例年よりも早く梅雨入りしましたが、関東でも梅雨がまもなく始まりそうです。

第3回放送の話題は雨。雨をテーマにした曲も様々に存在してますが、日本語で雨を表現する言葉はとても豊かです。英語にしてしまえば、雨期"rainy season"や激しい雨"hard rain"とシンプルですが、日本人は雨の様子を様々に言葉として紡いできました。小ぬか雨、霧雨、氷雨、時雨、春雨等々。日本人の感受性が表出していることでもあります。カタカナで様々に外来語を直接言葉に取り入れ、デジタル・トランスフォーメーション(DX)という言葉も流行していたりします。カタカナによることも便利ですが、改めて日本語表現も大事にしたいと思います。例えば、DXは、デジタル技術によって既存の方法や枠組みが大きく変わり、人々の生活がより便利で楽しいものに革新されること、とでも言い換えてみると、DXという言葉に振り回されてしまうこともなさそうです。さて、話は雨にもどり、これから始まる梅雨については、そもそも”つゆ”という読み方は、もともとの漢字の音読訓読では到底想像できないものです。東アジアでは梅の実がなる頃に雨期が訪れるため、漢字の国中国から梅雨という言葉が伝来していますが、日本では木々や葉に露がつくことから「梅雨(つゆ)」というようになった、という説が有力です。ちなみに、この記事の冒頭には、埼玉県東松山市にあるCOEDOクラフトビール醸造所の、咲き始めたホップの毛花が雨露に濡れた様を写真に収めたものを使用しています。

越生の梅林 

梅の雨を感じることができるような、大きな梅林が埼玉にはあります。歴史ある越生(おごせ)の梅林は、水戸偕楽園、熱海梅園とともに「関東三大梅林」の1つとされています。

約2ヘクタールの広さがあり、樹齢約650年を超える古木「魁雪」をはじめ、白加賀・紅梅・越生野梅など約1,000本の梅の木が植えられています。梅林周辺も含めると開花時期には、約20,000本もの梅が美しく咲き誇ります。
越生の梅は1350年頃、九州の大宰府から現在の梅園神社に分祀した際、菅原道真公にちなんで梅を植えたのが起源であると伝えられています。(越生町観光協会より引用)

2月から3月の花の季節は固より、梅の実りを楽しむ6月の雨の梅林を楽しむのも一興です。

梅雨セゾン

実は、梅、そして梅雨は、僕達COEDOビールにとって思い出深いものでもあります。2015年6月、アメリカ カリフォルニア・サンディエゴのStone Brewing、ニュージーランド・ウェリントンのGarage Project との3社コラボレーションで醸造した「梅雨セゾン-Tsuyu Saison-」というビールがあります。

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ホップはニュージーランド産Motueka、アメリカ産Jarylloをアロマホップとして使用し、ビールにトロピカルフルーツのような甘味のある香りを付与しました。また、越生の山口農園さんが栽培する梅(白加賀)を、氷砂糖に漬込み、エキス分を抽出後、発酵中のタンクに加えることで爽やかな梅の香りを足したのちに、白ワイン・シャルドネの醸造に使用した木樽に、3か月熟成させることで、梅のほかにワイン樽由来のリンゴ、桃、杏子を思わせる爽やかな果実香が感じられる「バレルエイジ・セゾン」スタイルに仕上がったビールでした。

「梅雨セゾン-Tsuyu Saison-」という商品名は、梅雨の季節という意味ですが、雨のしとしとと降るコラボレーションの前夜に、Garage ProjectのとPeteとJosが、今回のコラボレーションのキーとなる梅の雨という雨期を表現する言葉をとても気に入ってくれ、名付けたものです。「セゾン」とはフランス語で季節(シーズン)を意味しますが、ベルギーや北フランスの農家の人々の間で、暑い夏の農作業の合間に飲まれてきた伝統的なスタイルのビールを指す言葉でもあります。

このビールは当時全量が海外に輸出されていきましたが、カリフォルニアでのリリースパーティーの際に、Stone BrewingのJeremyが、梅雨セゾンが提供されていたグラスに、口元を近づけ香りの余韻をずっと楽しんでいる姿を今でもよく覚えています。

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僕達が再度飲みたかったということもあり、梅雨セゾンは2020年6月に数量限定で再醸造しました

ON AIR SONGS

今回の放送の話題に即し、雨がテーマの曲、雨を感じさせるような曲を選んでみました。

大江千里 「RAIN」

Alicia Keys 「Three hours drive featuring SiR」

視聴方法

【ラジオで】
FM周波数77.5MHz(朝霞、新座、和光、志木、およびその周辺地域)
【PCで】
サイマルラジオ http://www.simulradio.info/ (現在は、CLOVER MEDIAと表記)
リスラジ http://listenradio.jp/
【スマホで】アプリをダウンロードしてください(IOS/Andoroid対応)
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