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河津桜と涅槃堂

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2月もいつの間にか下旬に突入。あっという間に時が過ぎ去りつつあります。
でも、まだ2月。温かくなりつつも、思い出したように寒くなったりして、桜の季節にはまだ早いといったところ。
しかし、桜は桜でも「河津桜」という桜は見頃を迎えていることでしょう。
「河津桜って何?」という方はWikiをチェック。

1955年に静岡県賀茂郡河津町田中の飯田勝美が河津川沿いの雑草の中で1mほどの原木を偶然発見し、庭先に植えたことが由来である。1966年から開花し、当初、発見者の飯田家の屋号から「小峰桜」と地元で言われてきたが、その後の学術調査で今までに無かった雑種起源の栽培品種であると判明し、1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と命名され、1975年に河津町の木に指定された。

伊豆半島のやや先端側にある河津町というところで見つかったので河津桜なんですね。その名のとおり。わかりやすいです。

2月の上旬から中旬には見頃を迎える河津桜。
見てのとおり、ソメイヨシノのように淡いピンク色に比べて、はっきりしっかりした濃くて明るい鮮やかなピンク色。
春のうらうらとした柔らかい陽射しにはソメイヨシノのような淡い感じが映えますが、立春を過ぎたとはいえ、まだまだ凍てつく空気の中では河津桜のような感じのほうが映えます。

しかしねぇ。何もこんな寒い時期に咲くことはないじゃないか。

まるでジジイの寒中水泳のように気合いが入った感じ。
絶対寒いはずなのに「全然寒くないよ。むしろ暑いぐらいだ」と鼻の頭を真っ赤にしながら強がるジジイの如く。

そんな力強さを河津桜から感じます。
(どんな感じだよ)

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そんな河津桜は、言うまでもなく河津町の名物。
毎年、2月から3月にかけて「河津桜まつり」というお祭りをやっていて、結構な人が出る。とても閑静な田舎(失礼)になんでこんなに人がおるねん?ってぐらい人が出てきます。土日は渋滞スゴいです。
お前らどこから沸いてきたんだ?って突っ込みたくなること請け合いです。

戯れ言はさておき、河津町の河津桜は河津川沿い(早口言葉みたいだな)にズラッと並んでおり、満開の頃は圧巻の一言。
お祭りのときは出店も出ているので、温かい飲み物を飲みながら散策するのがいいでしょう。
ふと河津川を見ると、随分と大きな鳥が佇んでいたりします。

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うん。寒そうだ。
お前が人だったら珈琲でも差し入れるのに。残念。

さて、河津桜まつりへ行った際にぜひ立ち寄りたいのが「涅槃堂」(ねはんどう)。この涅槃堂の本尊は、お釈迦様が横たわる姿の涅槃像で全国に34例しかないもので、日本三大寝釈迦のひとつとされる貴重な仏像とのこと。

しかも、普段は非公開ですが、河津桜まつりの期間は一般公開されてしまう。
これは行かなければなりません。

なおかつ、毎年2月15日は「沢田涅槃堂まつり」というイベントが催される。
これは、お釈迦様が生涯を閉じた命日の2月15日に百万遍念仏の法要が営まれる日にだけ行われるお祭り。つまり、年に一回ってこと。
お、なんと今日は2月15日じゃないか!
これは行かなければなりません。

行くと決めたらスタスタ歩け。河津桜を楽しみながら川沿いの道を山のほうに上っていくと見えてきました。涅槃堂。
ちょっと遠い。駅から歩いて大体30〜40分ぐらい。

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軒先では、横たわるお釈迦様の氷像を作る人。

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こちらは違うものを作ってる。なんぞや?

氷像ができていく様は楽しいのですが、何時までも見ているわけにはいきません。本堂に向かいましょう。
なお、お祭りの際は来場者に甘酒とかを振る舞ってくれます。
冷えた身体に甘酒が染み渡る。
ありがや。ありがたや。

自家製のお団子も振る舞ってくれます。
空いた小腹に染み渡る。
ありがたや。ありがたや。

さて、本堂へ。
入るとイヤでも目に入ります。
いらっしゃいました。お釈迦様。

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ありがたや。ありがたや。

本当に寝転んでいますね。
まるで普段の自分のようです。
同じような体勢をしているはずなのに、なぜ、私には徳がないのでしょう?
謎ですね。自明ですが。

お釈迦様にもお目にかかれたし、さて戻るか。
と思いきや、本堂に座布団が並べられ、人が続々と入ってくる様子。
よくわからないけど、一緒に座ってみよう(小物感)。

待つこと数十分。
なんと、和楽器演奏者によるライブが始まりました。

まさかここで和楽器のライブが見られるとは思わず感激。
(↑の動画は一部分。実際はもっと色々な曲を演奏していました)
これ、無料なんだけど。いいんですか?
いいんですって。すごいですね。

兎にも角にも、間近で奏でられる和太鼓の迫力には圧倒されます。
動画だと伝わりにくいかもですが、スゴい迫力ですよ。
和太鼓を叩くたびに屋根裏から埃が落ちてくるぐらいですから。芯からジンジンきます。もちろん、三味線や尺八の音色も琴線にきます。
きっと、お釈迦様も起き上がってシャカシャカ踊っていたに違いありません。

いやぁ。来てみて良かった。

と、つらつら書いてきましたが、これは一昨年の思い出。
今年は例の流行病のおかげで中止とのこと。残念ですね。
はやく世間が元に戻って、来年は無事開催されることを願っています。

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