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花粉症といかに戦うか③ アレルゲン回避

 この記事ではいかに花粉を減らすかについて解説します。症状を軽くするもう一つの方策が「花粉を回避すること」です。

そのためには
✅花粉を体に付着・侵入させない
✅花粉を家に持ち込まない
✅花粉を取り除く
✅花粉情報を収集する
ことが大切です。

1 花粉を体に付着・侵入させない

 特に外出時、花粉は衣服や体に付着します。付着のしやすさは、衣服の素材によって異なりますし、体の中でも髪の毛には付着しやすいです。付着を最低限にするために以下の方法があります。
✅マスク・メガネを装着する
✅花粉が多い日は外出を避ける
✅花粉が多い時間を避ける
✅時々顔などを洗う・鼻をかむ
✅衣服はウールよりは化繊・綿がよい
✅帽子もひとつの方法だが、フェルト等よりつるつる素材の方がよい

厚生労働省 的確な花粉症の 治療のために(第2版)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf

 マスク・メガネの効果ですが、マスク装着で花粉は1/3~1/6となります。花粉症用、不織布がおすすめです。ガーゼのインナーマスクでさらに効果が出ますが、人によっては苦しいかもしれませんね。マスクは顔にフィットさせ、マスク内に花粉が侵入しにくいようにします。また、いつものメガネでも2/3、花粉症用メガネでは1/3に減少します。ただ、花粉症用メガネ・ゴーグルは視野が狭くなること、スポーツ時などにリスクがあることにも注意します。コンタクトレンズは避けた方がいいでしょう。衣服ですが、ウールは化繊の5倍、綿の10倍花粉が付着するとされています。ゴワゴワよりはツルツルしている方が付着しにくくなります。

 子どもは外で遊びたいですよね。花粉のために家にこもるのも難しいですし、スポーツも控えたくはないです。それでもできることを行いましょう。

✅できるだけ顔を洗う・鼻をかむ
✅シャワーがあれば使用する
✅着替えをもっていく

2 花粉を持ち込まない・取り除く

 家の中に持ち込むとずっと花粉にさらされることになります。帰宅時には
✅服を優しく払う・コロコロでも可
✅玄関で着替える
✅手洗い・うがい・鼻かみ
✅シャワー・風呂
により花粉を可能な限り落とします。服はバサバサとやってしまうと家の中に舞いますので静かに払うのがいいです。

✅布団・洗濯物は外に干さない
✅換気は最低限にする
ことも大事です。家族の協力も必要ですね。

 換気に関してですが、花粉最盛期に行った実験では3LDKの マンションで1時間換気すると、1000 万個もの花粉が屋内に流入したそうです。窓を開ける幅を 10cm にしてレースカーテンをすると、流入花粉を約4分の1に 減らすことができました。換気は時間を選ぶか、最小限にするといいです。

 流入した花粉は、床や窓枠、窓や換気口の付近、カーテンやブラインドなどに残ります。そこで
✅掃除をこまめにする
✅花粉が多い窓枠、換気口・窓際付近、床を拭く
✅時々カーテンの洗濯をする
✅空気清浄機を使用する
などが考えられます。

 床や窓枠に付着した花粉は空気清浄機では取れませんので、濡れた布などで拭いて除去します。掃除機をいきなりかけると舞い上がってしまうかもしれませんので気をつけましょう。

空気清浄機は
✅床に近いところ・玄関や部屋の出入口に設置する
✅エアコン使用時はエアコンの対面に設置する
✅吹き出し口・吸い込み口に物を置かない
ことに気をつけます。花粉はある程度重さがありますので低いところに溜まりやすいです。しっかりと花粉が取れるフィルター+ファン式がいいと思います。

3 花粉情報の収集

 今は携帯などで簡単に情報が手に入ります。天気予報と合わせてチェックし、情報を収集し、花粉の少ない時に外出や換気をしましょう

花粉飛散は
✅日が昇るとともに増え、昼前後と夕方に多くなる
✅雨の日は少ない
✅暖かい日、風の強い日は多い
✅雨の後の晴れた日は多い
という特徴があります

今日は以上です。花粉症といかに戦うか④ 舌下免疫療法その1に続きます。


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