加納町 志賀/志賀敏哉

1964年京都生まれ神戸在住 夜は地図にない酒場店主(1995-) 昼は有)シガトシヤ…

加納町 志賀/志賀敏哉

1964年京都生まれ神戸在住 夜は地図にない酒場店主(1995-) 昼は有)シガトシヤ環境デザイン工房(1998-) クリエイティブディレクター/コピーライター/企画人/物書き ラグビーWC2019™神戸PRアドバイザー 別名ダジャレー男爵・シガスカオ・レディシガガ・ネナイ星人

マガジン

  • 夜マチのこと

    1995年から三宮加納町で営む酒場店主の目線を徒然に。

  • 完全なるプライベート部屋

    デザインにも酒場にも属さない個人的おはなし。

  • スポーツ(主にラグビー)関連

    スポーツを文化に、パスをつなぎフォローする。 日本スポーツの未来を想う企て。

  • 昼デザインのこと

    【マチにケイゾクを、マチにジェラシーを、そしてソコにソクセキを。】 目論見、企み、時に謀略。消費されないデザイン。 #Graphic #Illustration #copywriting #ArtDirection #CreativeDirector

最近の記事

【酒場にて】「バーテンダーを口説く」という言葉の意味

11月23日。ほぼ在阪球団の大阪、神戸を結ぶパレード、勤労感謝の日。天候にも恵まれ盛大に執り行われたであろう街並みに、時間を外して夕刻何事もなかったかのような加納町に出た。祝日でも店に立つ。この日常が尊い。 よく見るお客さんが、男性二人を連れて来た。その会話でほどなくお仕事の関係の方々だと判る。耳に入る会話はそれぞれの仕事のパワーバランスだけではなく、年齢や嗜好までをも感じ取れる手がかりである。そうしたものに聞き耳を立てるのは職業柄で、接客用語とは別に僕が投げかける第一声、

    • 「似ている」ことよりも、他にない「リアル」へ

      夜は少し寒くなったが、週末は12月並みの気温らしい。大抵季節の名の付いた祝日は実感のない気候の多い、四季を感じられない日本だ。 学生時代に母親の知人のおばさんから「志賀さんとこのボン(ええとこの子ではない)若い頃の橋幸夫に似てはるわぁ」と言われたことがある。これはとりあえずおばさんのアイドルを思い付いたのであって、褒め言葉だと思いたいが、他人は自分が思うソレとは違う印象を勝手に持つものである。 好きでみていた大河「風林火山」山本勘助役の内野聖陽に似ていると言われる。これも

      • 【観たくなる🏉その7 ラグビーワールドカップ FRANCE 2023】

        〜J・Mの答え、そしてそのテープの謎〜 戦線離脱を余儀なくされた、ジェームスムーアはオーストラリア出身、NTT再編に伴う新チーム日本国内リーグワン、浦安D-Rocks選手である。 「日本に恋した。代表としてプレーできるのは誇り」 とは彼の言葉。本当にその勇姿を見たかった。 19年W杯の日本大会のメンバーで、今大会はコンディション不良で残念ながら離脱。そのイニシャルを彼着用モデルのヘッドキャップに着け、試合に臨む姿はWBC時の鈴木誠也のユニフォームの如く、一つの家族のよ

        • ヒーローも普通の人になる時がある

          23日、秋分の日。世間では土曜だから普段と大差なく過ごす人がいるかと思えば、街への影響はそうでもなくシルバーウィークと称した連休に、地元民の客足が遠のく感は否めない。まぁぼちぼちやっている。 「行けたら行く」とか「今夜、街に出ているから覗くかも」という連絡はよくある。ごく稀に「今から行きます」と言って結局来ない人もいるが、それこそが水に流れる商売だと言われる所以だと受け入れるのも、待つ仕事を選んだ責任の範疇だ。特に僕の場合は食材を抱えていないし、何より従業員がいない。そうい

        【酒場にて】「バーテンダーを口説く」という言葉の意味

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          色気のある佇まい

          連休、敬老の日の18日はご予約もあり開けることにした。 その早朝には、ラグビー日本代表の大切な試合。残念な結果ではあるが、評論、評価はいろんな人がやってくれるので、走らない、戦わない外野には声援を送り続けることしかできない。また彼らと会う機会があれば、彼らのできないことをやっている今の僕の姿を見せたい。品位と尊重の関係性で。 「ゴルフのアドレスってどうやったら良くなるんですか?」 なぜ僕に聞いてくるのかよく分からないが、業界の仕事の関係で知人も多く、昨今のゴルフ事情も垣

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップ FRANCE 2023_その6】

          〜ビールが売り切れる‼️アサヒビールの戦い〜 ワールドワイドパートナーに名乗りをあげて(スポンサー料推定20億円)会場では日本のアサヒビールのみアルコール提供されています。 ラグビーファンのビール消費量が凄すぎるのは、僕もRWC2019でスコットランドvsアイルランドの横浜スタジアム(日産スタジアム)で見ました。試合中だけではない。その前も後も、歌い、飲み、敵味方関係なく、他人を巻き込んで酌み交わす。まるで違う国にいるかのような光景でした。 それができないと暴動までは起

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップ FRANCE 2023_その6】

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップ FRANCE 2023_その5】

          〜ジャージに名前が付いた‼️〜 皆さんにはなんてことない話かも知れない。 僕の中ではかなりセンセーショナルな出来事が起こりました。 チームウェアをデザインする仕事の関係もあってラグビーに関しては何十年もずっと「コストは掛かるけど、個人名が入ってたら、あだ名や呼び名で覚えやすいのに」って思っていた。初心者のファンも取り込めるチャンスなのですが、毎試合背番号の選手が変わることも多いのがラグビー。 プロにおけるサッカーや野球、バスケって、選手それぞれに背番号が付いていますよね

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップ FRANCE 2023_その5】

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップ FRANCE 2023_その4】

          〜ニュージーランドのハカを静観視しないフランス〜 バスケットボールW杯の盛り上がりを受けて いよいよ、今週はラグビーの出番です‼️ 全ての国に勝ち越している、NZオールブラックスは 意外にもワールドカップの勝率は悪いんですよね。 (そうは言っても3回優勝してるけど) そんなNZと相性のいいフランスは大物食いをやってしまうのか? 今大会、開幕戦の見どころはまずは試合前の「ハカ」でしょう。 フランスは必ずジッとしていないし、何かやってくるはず。 (9/10追記 フランスは肩

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップ FRANCE 2023_その4】

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップFRANCE2023_その3】

          〜ユニフォームの戦略的素材について〜 29日の日本代表トンガ戦は辛くも逃げ切り勝利。しかし、ワールドカップをピークに見据えるにはまだまだ不安材料も多いのが現状ですよね。ハンドリング、ファンブル、幾つかのミス…。 そこで、今回はマニアックなユニフォームの話。 ウェアデザインを仕事で担当することもありラグビーユニフォーム規定などを調べることも多く、今の段階でどうにも気になっているのは、この何戦かの日本代表使用のジャージ表面に「ラバー素材が入っていない」ことです。 ラグビー

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップFRANCE2023_その3】

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップFRANCE2023_その2】

          〜日本のビールがスポンサーに‼️〜 すでにCMでも時折見られるように、ワールドワイドパートナーの一つはアサヒビール(2019はハイネケン)、先のレギュレーション通りだとすれば、試合会場周辺半径500m以内では、アサヒビールしか販売できません。 ただし、既存店では他ビール酒類販売OKですので、日本開催時にも近くのコンビニには世界中の人々が溢れていましたね🍻とにかく、日本のビールがフランス各所でガンガン消費されるのは誇らしいです。 少し残念なのは、2019日本大会優勝の南ア

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップFRANCE2023_その2】

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップFRANCE2023_その1】

          〜開幕試合は超好カード‼️〜 ワールドカップの開幕試合は🇫🇷vs🇳🇿の好ゲーム。 開催国が初戦の相手をPOOL内から選べるという認識でしたが フランスはニュージーランドをわざわざ選んだっていうことなのか? 8万人収容の会場で現在世界ランク2位と3位対決。そりゃ凄い。 (強豪国を破って弾みをつけたい?) ちなみに、2015イングランド大会はフィジーを、2019日本大会ではロシアを指名しました。ほらね、やはり勝率を選んでる。 9月8日(日本時間9日午前4時15分K.O.)

          【観たくなる🏉ラグビーワールドカップFRANCE2023_その1】

          若者に気づかされたこと。

          もう6月になろうというのに、涼しいのか暑いのか、よくわからない天候である。とりあえず、扇風機とサーキュレーターを準備した。そして、エアコンのフィルター掃除、冷房のテストを終えた。 ラグビーワールドカップ2023は、フランスで9月8日に始まる。2019年の日本大会は9月20日が開会式だったから少し長い、至極楽しみな時間である。日本代表と候補が選出され、いよいよ醸成の時が来た。 そこに選ばれた男が、大阪在住、高校の同級生を連れてきた。しっかり話をするし、とてもキュートな娘で「

          若者に気づかされたこと。

          なかなか連休できない理由。

          21日、金曜日。入っているビルの消防設備工事があるというので、午後からスタンバイ。これまで見積もりも金額負担の話もなかったので、これってビル側の工事かと安心するが、考えてみればこのビルで飲食業はウチだけで(あとは住居とオフィス)当初「午前9時に立ち会い願います」との通知が来た時には店に泊まる覚悟も考えたりしたが、工事業者さんとのお話で昼からにしてくれたので事なきを得た。こうしたケースはなかなか辛いが、店の近くに住まいを持たないのは、昼と夜のケジメみたいなものだ。 昨夜、黒い

          なかなか連休できない理由。

          選挙、ふと思ったこと。まぁこれは俯瞰という雑観。

          月曜日。朝方マスターズゴルフ最終日を観て、予定のなくなったその日中はかなり寝た。おかげで体はスッキリするが、一日が短くなるという強迫観念を抱きつつ、新しい今週、夜は三宮加納町に向かった。 しかし、9日の統一地方選挙は悲喜交々でしたね。 神戸だけでなくいろんな場所で、知人の当選、落選がありました。 まぁ僕のスタンスはずっとシンプルです。取り巻きになるよりは、その個人を応援し続けたい。このスタンスは変わりません。今までもこれからも。 仕事柄なのか、人を見る目や対話から読み取

          選挙、ふと思ったこと。まぁこれは俯瞰という雑観。

          その昔の勘違い

          店が静かな時間になって書いている。近頃の天候のように落差の激しい酒場だ。最終電車が早くなり、コロナ禍のリズムか夜も早くなったように思う。深夜は大人の街ではなく若者で溢れ(酒場でゆっくり飲むタイプではなく)、生田新道に蔓延る「呼び込み」も若い。そのうち、夜が強いはずだった大人も、このマチに戻ってくると信じて今日も加納町の店に立つ。 そんな中、SNSを見た。同い年の知人が「バターナイフでバターを切るのがなんでこんなに下手なんやろと今日思いました」と呟いている。Twitterかっ

          なぜ店を続けるのか?

          12月、いきなり寒くなる。2日の朝方、スペインと戦う日本代表。パブリックビューイングでもしなければ、この街も静かなものだ。灯油ファンヒーターをこの冬初めて点す。気持ちも少し暖かくなった。 あるお客様が、飲食店を始めて1年半だという若い夫婦を連れて来てくれた。30歳前後でしっかりした言葉を持っている。いや、そういう上から目線の表現が大人をダメにする。スポーツ選手が世界に通用する選手が多くなったように、僕らと比べたり、近頃の若い人はと決めつけてはいけない。これを、キメツケの刃と

          なぜ店を続けるのか?