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大失恋を最高の経験に変える方法

失恋。切なく苦しい史上最悪の言葉。できることなら、一度も体験しないで人生を終えたいと誰しも思うのではないだろうか。

愛する人の彼女であった私。それなのに、そうでなくなった今、一体全体何者なのだろうかと、天と地がひっくり返ったような気持ちになる。

乗り換えでふられた場合さらに闇は深い。なぜ私でなく彼女なのか。悲しみと嫉妬が入り混じった心の叫びが永遠と思える長さでグルグルとかけ巡り、自分自身を全否定され、まるでゴミクズのように捨てられた苦しみにのたうち回る。

けれどもこれ程の苦しみを味わうのは、本気で愛したからなのだ。たとえその恋を失ったからと言って嘆き悲しむことはない。だってそれは本気の愛の証なのだから。

失った恋を理由に惨めなダメな私と烙印を押し、その後の人生を生きるのは実にもったいない。

だって大失恋は最高の体験だと言えなくもないから。取り扱い次第で殻を破り新しい私にアップデートすることだってできる。

では史上最悪の失恋を最良の出来事に変えるにはどうしたらいいのだろうか。

それは失恋のとらえ方を変えてみるということだ。


負のエネルギーを自分や相手を傷つけることに使うのではなく、自己成長のために使うのだ。

だからと言って、失恋した直後にポジティブな気持ちに切り替えるのは難しいことであるし、無理することもない。

やはりそこにはプロセスが必要であろう。わたし事であるが、失恋の痛手をどんな風に自己成長に変えていったかをお話しよう。

その別れはある日突然やってきた。いい言葉に買い言葉の「じゃあわかれよう」の一言が決定打となりその恋は終わりを迎えることになる。きっとすぐ元さやに戻れるに違いないと考えていた能天気な私。

現実はそんな甘いものではなく新しい彼女の存在を知ることになる。

それと同時にもう戻れないと悟った私のアイデンティティーは完全に崩壊し、眠れず食事ものどを通らないという日々が数か月続いた。

こんなことをしていてはダメだ。この失恋からたくさんの学びを得、次の恋に生かすべくポジティブに頑張ったといいたいところであるが、全くそうではない。

なんと往生際の悪い私は、復縁を目指すことにしたのだ。

復縁までの半年間はすさまじい戦いであった。今から同じことをしろと言われてもノーサンキューである。

本当に地獄のような日々だった。なぜって大きな勘違いをしていたから。私は彼と彼女にフォーカスし続けたのだ。

自分ではなく彼と彼女。コントロールできないことを一生懸命にコントロールしようとしていたし、未来だって全てこの手でつくるのだ!と意気込んでいた。

因みに人生の8割は運であると言われている。未来の全てを自分でなんとかしようと考えるのは無茶というものなのだ。だからと言って何もしなくてもいいと言っているわけではない。2割の努力をあなどってはいけない。努力があってこその運である。

話を戻すと2割の努力の方向を間違っていた私は一歩も進まない復縁にいら立ちを覚え絶望することになる。

唯一褒められる行動は苦しさから抜け出すための答えが欲しくて、本を読み漁り興味のあるところにはドンドン顔をだしたことだ。

新しく仕入れた価値観と私の価値観がフュージョンし失恋前よりも視野が広がったことはいうまでもない。
そんな中気づいたことは、自分の人生を彼にゆだね過ぎていたということと、恐ろしいくらいにあふれていた負のエネルギーを自分の成長に使うことはできないかということであった。

どうしてそのことにもっと早く気付かなかったのだろうと、愕然としたわけであるが気づいたもん勝ちである。

復縁までの期限を決めダメなら諦める。その間、徹底的に自分にフォーカスしアップデートする。もし復縁できなくても後悔はないし、成長した私に会う素晴らしい相手がみつかるだろうと思考を変換することができた。

最終的には復縁することになったのだが、復縁をお勧めしているわけではない。

失恋でのたうち回る期間が私のように数か月は続くかもしれないが、そこで自分をあきらめて欲しくはないのだ。

自分は女性としての魅力がないとか、男は信用できないとか決めつけて悲しみの中に沈むのは絶対にやめてといいたい。

失恋したからといって女としての人生が終わったわけではなし、魅力がないという証拠にもならない。

ピンチはチャンスというではないか。失恋は自分自身を飛躍させるための神様がくれたギフトなのだ。自分を見つめなおし飛躍させる素晴らしい機会。

起きた事実は1つでもとらえ方ひとつで行き着く未来が違ってくる。

これは失恋だけに言えることではなく、人生で起きる全ての逆境にあてはまるだろう。

失恋は自分次第で最高の経験にかえることだってできるのだ。

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