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SHIFT Tech&Business Community Webiner #1 物流業界向け Tech企業が語る未来について|レポート

はじめに

こんにちは、流通ネットサービス事業統括部 セミナー担当の村下です!

今年の4月に「SHIFT Tech&Business Community Webiner」の記念すべき第1回目を開催いたしました。

今後様々な業界に関わるキーマンの方にご登壇いただいて最新の動向や業界の実態裏話も含め、普段なかなか聞けないお話をお届けできればなと思いますのでご贔屓のほどお願いいたします!

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|開催概要

コロナ禍で人流が抑制され、多くの業界が多大な影響を受けるなか、需要が高まっている物流業界。消費者の行動変化でEC市場の成長、物流量の増加、SCMの進化により物流の効率化が注目を浴びています。しかしながら物流業界の人材不足や過剰サービス問題などはさらに深刻化しており、喫緊の課題として認識されています。

SHIFT 流通ネットサービス事業統括部 統括部長 島川 知をファシリテーターに、株式会社ヘッドウォータースコンサルティング 代表取締役の加藤 健司 氏とラピュタロボティクス株式会社 執行役員の 森 亮 氏をお招きし、業界の課題や物流業界の未来についてパネルディスカッションを行いました。
そのディスカッションの内容を一部レポートとしてお届けいたします!

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|物流業界におけるIT投資トレンドについて


SHIFT 島川:
物流業界は幅も色々ありますがそれぞれのポジションからお話を伺えればなと思います。いわゆる企業様からAI×〇〇という所でご相談されることも多いのかなと思うのですが、ヘッドウォータースコンサルティングの加藤さん、 最近このあたりの話で御社に増えてきているご相談事などあったりしますか?

ヘッドウォータースコンサルティング(以下HW) 加藤:
弊社がAIの事業を展開し始めたころからのご相談事項でもあり最近でもなくならないなと思っているのが物流の倉庫とかにおける、入出庫のあたりの効率化、自動化であるとか、あとは棚卸ですね。

現状のやり方だと人が紙やタブレットを使ってチェックしていらっしゃるので すごく大変だという話をよく聞くのですが、その作業を人がやらなくても済むように置いてある段ボール、ケースを撮影して画像認識の力を使い箱の表面に記載されている情報、商品コードや製造番号、ロットや個数を把握して実在庫データとして理論在庫と照合できるようにするということをやったりしています。

SHIFT 島川:
人がやるとしたら結構工数がかかりますよね。
作業時間がどれぐらい削減されたとか実績事例とかは?

HW 加藤:
実際に今の棚卸にかかる時間を正確に計測されているケースが少ないので恐らくこれぐらいかけているだろうというちょっと理論値的な出し方にもなりますが、20%ぐらいまで効率化することが出来ているというデータが事例としてございます。

SHIFT 島川:
20%ってすごいですね!

HW 加藤:
本来は100%にしろよって感じかもしれないですけど…(笑)

全員:
(笑)

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|新しい技術・ソリューションに対する今後の取り組み方


SHIFT 島川:
物流業界、データ連携やプラットフォームの作成など、これから様々な課題が出てくるかなと思います。今後の業界の変化や取り組んでいきたいことについて、ラピュタロボティクスの森さんの考えをお伺いしたいのですがいかがでしょうか?

ラピュタロボティクス(以下RR) 森:
そうですね、データ連携なんかも含めて、横で連携するってことが大きなテーマだと思うんです。

ただ、ことロボティクスに関してはまだ一つ一つの現場でちゃんとパフォーマンス出すっていうのが前段階であるんですよね、 ソフトウェアよりもまだ黎明期にある存在だと思いますので…。

そこでしっかり結果を出し、テクノロジーの使いどころを間違えなければ効果が出るところにはいるんですが、逆にいうとそのスイートスポッがまだ小さいと思っていて、汎用性とか、柔軟性もそうですけど、スイートスポットを拡大する動きをしながら同時に、他の会社さんが作っているロボットソリューションとの連携を実現していく。

当然、動きの連携を取るにはインターフェイスを取らなきゃいけないのでデータ連携もできるようになっていきますし、そういった形で少しずつ実例を作っていくというところになるんじゃないかなと。そうしていくと、より連携をよくするにはどういうデータフォーマットがいいのかって話にもなってくるのではないかと思うんです。

SHIFT 島川:
現状、ロボットとシステムのデータをつなぐところって共通の規格だったりは全然なく、実績ベースでこれがだんだん形作られていくんじゃないかと考えていらっしゃるってことですか?

RR 森:
規格自体はみなさんもう色々と考えられていて、ほんとうに乱立している状態で…。その乱立している規格同士が互換性があったりなかったりというところなので、そこでちゃんと価値を提供できる存在になれたらうれしいなって思っています。

SHIFT 島川:
なんか、ベータ対VHSじゃないですけど、そういう規格合わせも今後出てくるかもしれないっていうことですよね。う~わ、おもしろい、わくわくしますね!

後はデバイスって結構ロボティクスでいくと、重要なポイントになってくるかなと思うんですが、 このデバイスが出てきたらもっとソリューションが変わってくるよねっていうものはありますか?

RR 森:
二つありまして、ソフトウェアの面で言うと、やっぱりAPIを開放してくれているかどうかとか、外側から制御して動かせるかのかなり差を分けるんですよね。

初めからオープンのものもあれば、完全クローズド、あるいはその中間でお願いすると開いたりとかするものもあるんですけど(笑)

そういったものがより連携できる形になるといいなっていうのがまずソフトウェアの面の話ですね。で、ハードウェアというかロボットソリューションの面でいうと、ピッキングアシストロボットに優れたロボットアームやビジョンとかがあれば人を介さなくてもピッキング作業が終わるのにって話をいただいたりするんですけど、そういった、アームの強化とかっていうのが出来るとまた違ったユースケースがいけそうだなという気がします。

SHIFT 島川:
今のロボットの性能だと、やっぱり機能は限られるんですか?

RR 森:
かなり定型化されている形とか環境が一定であるとかっていうのがすごく必要になってくるので、いかに人が優れているかっていうところがそこに現れているんじゃないかなという気がしますね。

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|注目している他社のサービス


SHIFT 島川:
本日は、各社様の見解やポジションのお話をしていただいたんですけれど、
自分の会社ではまだ取り組んでいなくて、他社さんが提供しているサービスなどで注目しているものや気になっているものはありますか?

HW 加藤:
ロボティクスを取り扱っている会社さんとか、あとは自動倉庫ですね。
倉庫自体の棚卸などの業務を自動化するサービスはやっぱり気になっていますし、例えばそういうものと弊社の画像認識や音声認識を使ったサービスを組み合わせて提供できないかとご相談いただくことが結構多いので、私たちもそういった少し別の領域の事をより知って行きたいなという風に思っているところです。

RR 森:
はい、自社で取り組んでいないというわけでもないですが、 やはり注目しているのはロボットの開発とか制御のプラットフォーム。それらが今後、どういう形に進んでいくのかなというのはすごく気になっています。

SHIFT 島川:
なるほど、今までもそうですけどまさにこれからも本当にいろんなものが進化していって、 その過程の中で今日ご登壇いただいた2社様もそうですが我々も、 今のご支援の幅や内容だけではなく、いろいろと発展していくんだろうなとすごく感じました。

あっという間に時間が過ぎていきましたが、本日3社でトークセッションをやらせていただいていかがでしたか?

HW 加藤:
こういう各社違うポジションで日頃、物流業界様に対してご支援している会社が集まって話したりすると、その業界やお客様にとって有益な知見や新たなアイディアが出てくるのかなと思いました。

また、こういう機会ありましたらぜひお話しさせていただければと思います。ありがとうございました!

RR 森:
私自身もそのように感じました、AIであろうがロボティクスであろうがテクノロジー用ビジネスで使うというところに集約されると思うんですよね。
そのなかで、物流業界ってなかなかそこが進んでいないところなので、どう事例を作っていって意識を変えて行くかってところなんじゃないかと思っているんです。

そこで得た学びとかっていうのは、ITとロボティクスで少し違ったりもしますが、かなり共通項あるかと思いますし、ぜひこれからいろいろ連携させていただきたなと。

あと、直近ではプロダクトマネジメントの相談をさせてください(笑)

HW 加藤:
ぜひ、よろしくお願いいたします!

SHIFT 島川:
というわけで、本日のセミナーはここで終了したいと思っております。
本日はありがとうございました。

―ここで、大いに盛り上がったトークセッションも終了。

ヘッドウォータースコンサルティング 加藤 氏、ラピュタロボティクス 森 氏、SHIFT 島川が語った、お話の内容はいかがでしたでしょうか?
今後も「SHIFT Tech&Business Community Webiner」を開催してまいりますのでご期待ください!

★本セミナー動画の視聴はこちら↓★
https://vimeo.com/699706766

★セミナー開催予定はこちらから↓★
https://service.shiftinc.jp/seminar-index/


執筆者プロフィール:村下 里沙
フリースタイリストとしてファッション関係の撮影やブランドの立ち上げなどを経験。
その後は心機一転、IT企業へ就業し社内外へ提供する動画作成やバックオフィス業務を担当。 現在はSHIFTにてセミナー運営、バックオフィス、サポート業務、SHIFT noteのライターを担当。

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