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詩「白馬のアリア」

ぼくの白馬はうたうんだ
空まで届く高い声
辺りにひびき渡らせて
澄んだアリアをうたうんだ

ぼくの白馬はうたうんだ
湖面に反射するような
ひかりをまとった歌声で
心と心をつなぐんだ

ぼくの白馬も永遠の
いのちは持っていないから
やがて眠りにつくときに
そのたましいは旅に出る

つばさを持ったたましいは
遠くとおくへ飛んでゆく
澄んだアリアは空をぬけ
ひとつの星になるだろう

星はそこからうたうだろう


***

先日「うたの日」のオープン3333日目の回文の日に投稿した短歌を詩に広げてみました。
題が「上から読んでも下から読んでも同じ言葉」のお部屋で詠んだ歌です。こちらです。

 歌うたう白馬の澄んだアリアから旅立つたましいの遠い音

「うたうたう」「ありあ」「とおいおと」を詠み込みました(無理矢理でした)。そこへ意味をこじつけてみたのがこの詩です。

素敵なペガサスのお写真はギャラリーより、ゆりがえる様の作品をお借りしました。ありがとうございます。

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