見出し画像

【ハーブ天然ものがたり】セージ


神聖なハーブ


「セージの刈り入れには素足を清めて白い上着を着用し、専用の銅か銀の道具を使うこと。収穫に先立って、神々に食事とワインをささげよう」

古代ローマではセージの刈り入れを特別な儀式とともに行っていました。
神聖なハーブの刈り入れは、鉄製の道具を使わず、刈り取ったセージは鉄の道具といっしょにしてはいけないというしきたりがありました。

鉄は占星学において軍神マルス・火星と関連づけられます。
古くから武器の材料となり、強固なものを表現するときの代名詞にもなっています。
鉄の掟、鉄壁の防御、鉄人、鉄の女、鉄のカーテン etc.etc..

妖精は冷たい鉄を嫌うと伝承され、現代小説やゲーム設定にも、鉄と魔法的なものとの相性の悪さは「鉄板ネタ」として使われます。
セージは有史以前から存在していたハーブのひとつといわれていますから、きっと人間が受肉する以前、天地明確に分かたれるまえより、妖精たちから祝福を受けていたハーブのひとつなのだろうと想像しています。


イギリスの古いバラッド、エルフィン・ナイト(妖精の騎士)と、若い少女との謎に満ちた掛け合い唄のなかで、妖精の騎士が要求したのは物質的な道具である針や糸を使わず、ハサミも使わず(裁断もせずに)シャツを作ること。
これに対して若い少女が要求したのは、物質的な道具や地上の動物たち(穀物、ツノ、石、手押し車、コマドリ、ネズミ、手のひら、靴の底、手袋)を駆使して穀物を収穫すること。

https://www.worldfolksong.com/songbook/england/elfin-knight.html

世界の民謡・童謡

地のことわりに生きる人間と、天のことわりに生きる妖精との決して交わることのできない一線を表現している伝承唄は「妖精エッセンスがたっぷりと注ぎ込まれているハーブを扱うときは注意して。天地の境界線からほど遠い地上成分満載の鉄をつかうと妖精パワーがなくなってしまうよ」と、教えてくれているような気がします。


存在の振動数


著述家・舞踏作家・作曲家であるグルジェフ(1866- 1949年)は、存在の振動数を下記のようにまとめています。
ウスペンスキーの「奇跡を求めて」にも詳細はありますが、結局最後まで読み切れなかった本のひとつで、のちに日本の哲学者で占星学の第1人者でもある松村先生【読書メーター 松村潔】  の著作に解説があり概要をつかむことができました。
図 ↓ は松村先生の著作にまとめられているものです。

「夢探索-夢から力を引きだす本」松村潔


ザックリ解説になりますが
・下の数字は肉体・ボディの振動数
・真ん中は中層重心
・上は高自我の振動数

森羅万象のすべては【からだ】と【日常的な思考や感情、感覚】と【瞑想や夢見などで変性意識に入った状態】の3つの振動を基本に構成されているという発想です。
図表で見ると脊椎動物は 12-48-192
妖精・小天使は 3-12-48と定義され、数字が小さいほど振動数が高くなり、移動スピードも速くなります。

1 絶対、無
3 父と子と精霊 三位一体
6 恒星、大天使
12 太陽、小天使、法悦的なヨロコビ
24 ゾーンに入った思考スピード
48 日常の思考
96 炎、感情
192 空気
384 水
768 木、繊維、固形物
以下鉱物、金属へ

ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ(1866- 1949年)

アルメニアに生まれ、一般に「ワーク」として知られる精神的/実存的な取り組みの主導者として、および著述家・舞踏作家・作曲家として知られる。ロシア、フランス、アメリカなどで活動した。

欧米の文学者と芸術家への影響、心理学の特定の分野への影響、いわゆる精神世界や心身統合的セラピーの領域への影響など、後代への間接的な影響は多岐にわたるが、それらとの関係でグルジエフが直接的に語られることは比較的に少ない。人間の個としての成長との関係での「ワーク」という言葉はグルジエフが最初に使ったものである。近年ではもっぱら性格分析に使われている「エニアグラム」は、史実として確認できるかぎりにおいて、グルジエフがこれを世に知らしめた最初の人物である。精神的な師としての一般的な概念にはあてはまらないところが多く、弟子が精神的な依存をするのを許容せず、揺さぶり続ける人物であった。

ウィキペディア-ゲオルギイ・グルジエフ


脊椎動物の中層重心である48は思考です。
48の思考は日常的な生活リズムを生み出す振動数で、献立を考えたり、1日のスケジュールを組み立てたり、仕事で使う話術や交渉事、親戚ご近所付き合いなど、肉体を維持しケアするための思考力とされていますから、現代版の合意的現実にあわせる人間は、自分も含めて脊椎動物に位置しているのではないかと思っています。

ちなみに48思考のすぐ上にある振動数は24で、日常を凌駕したプロフェッショナルの思考スピードになります。
その道数十年の熟練職人とか、学術論文速読能力とか、即興でセッションしちゃうミュージシャンとか、書いたり描いたりするときの没入感とか、スポーツしてる時の神懸ったプレイとか、いわゆる「ゾーン」に入った境地をさします。
養老孟司さんのYouTubeで「車の運転がうまい人は目先のことだけに対処するのではなく、上から大きく全体像を俯瞰して見るゴッド・アイを無意識に発動している」可能性を示唆していらっしゃいました。(空間定位の領野)これも多分24の思考スピードなんだと思います。

図表にある人間の定義は、6-24-96
ボディを炎(自ら燃える発光体、自灯明)として、24のゾーンに入った思考が通常運転、高自我が恒星・大天使となり、24時間神懸ったゾーン状態にあるといえるので、現代社会では「普通」に生きている限り許容されない在り方ともいえますが、有史以前はゾーン・スピードの思考が「普通」で、未来の地球もきっとそこに回帰していくのだろうと思っています。

妖精たちの中層重心12は、法悦的なヨロコビ・エクスタシーと定義されています。
彼らにとっての日常的な振動数は、脊椎動物にとっての高自我であり、えもいわれぬ高揚感、多幸感に相当するのだろうと。
植物の高自我は48とされていますが、セージをはじめとする特別なハーブには妖精たちの12成分がすこしだけ浸透しているのかもしれん、と感じています。

存在の振動数を現代人よりはるかに理解していたと思われる古代の人々は、セージの刈り入れに際して、天のことわりに生きる生命体への、精いっぱいのエクスキューズと感謝の意をこめて、さまざまな儀礼を尽くしていたんだろうと思います。


健康、治癒、救いのサルバーレ


中世でつくられた強壮剤には必ずセージが加えられ、中世後期の書物に「セージは人間を長生きさせることができる」と記されています。
セージの薬理作用によって、という意味合い以上に、セージのもつ強力な魔力に一目おいてきた風習によるところも大きいのでしょう。
ヨーロッパでは庭に植えられたセージが良く育てば人生は好転し、枯れてしまうとうまくいかないジンクスもあるとか。

古くは聖母マリアの祝福を受けたハーブ、新しきは強い抗酸化力を持つハーブとして、同じ背景を持つローズマリーとともに愛されてきたハーブです。
セージはキリストの薬草という別名ももっています。
「長生きしたければ庭にセージを植えなさい」
「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」という諺もあるほどです。

学名は Salvia officinalisサルビア オフィキナリス、ラテン語の salvareサルバーレ、健康、治癒、救いという意味にちなんでいます。


スマッジスティック


乾燥させたセージ(主にホワイトセージという種)と、シダーウッドやジュニパー、パイン(松)などの小枝をまとめて、燻しながら香焚きするスマッジスティックは、邪を払い、病気を治癒して、神聖な空間を保持するネイティブ・アメリカンの人々の伝統的な儀式用ツールです。

スマッジスティックは現代にもかなり浸透しているようで、検索するといろいろなハーブの組み合わせで販売されています。
いつか日本の風土に合わせた、日本の土地神様ゆかりの植物でスマッジスティックをつくってみたいです。


*当ブログで紹介している植物の一般的な性質は化粧品の効能を示したものではありません。

当社製品Shield72° 
さっぱりブラック スキンローション(化粧水)には
セージ葉エキスを保湿目的で配合しています。

☆☆☆

お読みくださりありがとうございました。
こちらにもぜひ遊びにきてください。
「ハーブのちから、自然の恵み。ローズマリーから生まれた自然派コスメ」
ナチュラル・スキンケア Shield72°公式ホームページ

アロマうるおうキャンペーン第2弾!
洗ってうるおす、スキンケアの基礎をシンプルにコンプリート
「4本コンプリ・セットが10%OFF」

送料無料・11月末日まで、さらにいまなら
会員登録して、おかいものするとポイント5倍です。

しっとりホワイト 4本コンプリセット
さっぱりブラック 4本コンプリセット


「御礼と紹介」
noteギフト記事まとめ、生活記事まとめに【ハーブ天然ものがたり】クレイの不思議 をとりあげて頂きました。ひとえに皆様のご訪問の賜物と、深く感謝申し上げます。


この記事が参加している募集

おすすめギフト

私のベストコスメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?