志田

そう、しがない志田でございます 生まれて初めてできた 心底好きなものを 驚異的な文字…

志田

そう、しがない志田でございます 生まれて初めてできた 心底好きなものを 驚異的な文字数で語る、、、 志田はうさぎより亀が好き

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ある音楽家に人生を狂わされた小娘の話

私は冷めた人間だ 志田は今まで熱狂したことがない 舞台芸術は表現方法として勤しみ その糧になればと エンタメを漁る毎日を過ごした学生時代 唯一聴いていたアーティストでも 好きじゃない曲は一切聴かない 二人がどんな人か全く知らないし 知ろうとも思わなかった 志田が普段聴いている音楽は なんか好きな曲と ミュージカルナンバーや劇伴 舞台音響に使ったBGM 弦楽四重奏やオケ、オペラなどのクラシック ラジオで聴いて耳に残った曲 それぐらいで 流行というものにも 基本的に乗れ

    • Märchen von Märchen(X)

      前回「暁光の唄」 secret track1 志田が思うに 無音 2 カリカリ 廻る ゼンマイが巻き上がるような 鳥の声のような 虫の音のような 右から左へ 3 加わる 梟みたいな 街中にはいない深い森の夜に鳴く系の鳥の声と 警鐘か採掘か 硬質な金属音 迫り来る荒い息の獣 右から左 4 加わる 遠い争いの喧騒 刃の散らす火花 左から右 反時計回りに一周 5 さらに加わる駆ける馬の嘶き 争いに明け暮れる人間の怒号と悲鳴 左から右にもう一周 6 争いの喧

      • Märchen von Morgen (IX)

        前回「磔刑の聖女」 暁光の唄イントロ 虫の音 踏み鳴らす草葉 遠い風が林冠を揺らし 風も届かぬで森の中には木々の息が漂う あたりはまだ暗く 眠りの中にある それでも夜明けの兆しを感じる ここからは見えぬがきっと 果ての空には土との境界が引かれて 暗闇が少し白んで青へと向かっている 沈みかけた低い月光が木々を縫い ほつれた間から溢れた僅かな光が指す方へ 辿るかのように 唯 森を進む 志田はもっと嘆きのような始まりを 想像していた、、、、、 ジャブジャブして

        • Märchen von Richiten (VIII)

          前回「青き伯爵の城」 「磔刑の聖女」イントロ 静寂のピアノ でもちょっと旋律はキラキラしている 多分 黄金の装飾とか繊細な色彩とか何もない 靴音の反響は少ない 小さな教会 素朴で石造りの御像 彼女が纏う薄らとした埃は 純潔のベールにも見える 閉ざされた重い樫の扉が開かれて 冷たい外気が流れ込む ベールがひらみ 彼女の俯く横顔が透けて見えた 埃が宙を舞い 月光の最中だけに淡く煌めいて 闇に消えていく みたいな 靴音だけが聞こえる 静寂の空間の旋律 弦弾き

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          Märchen von Zählen (VII)

          前回「薔薇の塔で眠る姫君」 青き伯爵の城イントロ 不安定な短いピアノの和音は メルさんの足音が消えてから それを引き継ぐように始まって 誰かが歩いているよう でもやっぱり ヒールが折れているのか 片っぽだけ裸足みたいな不安定さがある そこに並ぶ硬質で可愛らしくも物悲しい旋律は 鏡の間でシンキングタイム のよう メルさんが「越えてしまった」と言った途端 その足音が シンキングタイムが 終わる、、、 なんかゾワゾワする もう一小節分あると気持ちいい気もする、、 うぉ

          Märchen von Zählen (VII)

          Märchen von Wildrosen (VI)

          前回「生と死を別つ境界の古井戸」 薔薇の塔で眠る姫君イントロ ジャブジャブ おお チェンバロ系 高貴 この「眠る姫君シリーズ」だけ 静かめなメロディーに乗せたメルさんのお言葉の後 今までのように 盛り上がるようなワンフレーズが差し込まれず すぐにそのまま姫のお唄に入る 今までのイントロの「豪華な童話の表紙感」がない 微睡みの森 ついに七つの大罪というワードを言う者が現れたか、、、、 志田は楽典の知識がないので感覚で書くが 3拍子に4拍?を均等に突っ込む そのゾワッ

          Märchen von Wildrosen (VI)

          Märchen von Fädchen (V)

          前回「硝子の棺で眠る姫君」 生と死を別つ境界の古井戸 イントロ えっ?! メルさんが喋ってんのに 音楽こんなに盛り上がります?!?! でも メルさんがまだ喋ってるでしょうがっ! とはならない 盛り上がりのまま駆け抜けるし メルさんのテンションもちょっと高い気がする 君も落ちてしまった 奇妙な親近感、、、、、井戸友だな 井戸友だ え? メルツ君が落ちたことは知ってるのか メルさん え? Märchenメルさんの組成の謎が深まる メルさんはどれくらいメルさ

          Märchen von Fädchen (V)

          Märchen von Schneewittchen (IV)

          前回「黒き女将の宿」 硝子の棺で眠る姫君イントロ ジャブジャブ お疲れ様でございます 物悲しげだけど凛としたピアノ 季節を間違えて咲いてしまった小花みたいな それでも もう一度蕾に戻ったりしないし その小花は其処でも凛と咲いているのに 見ているこっちが勝手に 寒そうで寂しそうだなんて 決めつけてしまいそうになるけど 強か! まさに硝子の中の花 真雪の肌 あらあらあらあら とてもかわいらしいお声 お若い方なのかな でも芸歴を感じるから 大人のお方かもしれない 舞台を

          Märchen von Schneewittchen (IV)

          Märchen von Leber Kochen (III)

          前回「火刑の魔女」 黒き女将の宿イントロ イントロというより Märchenで言うイントロは 本の表紙というか 本の装丁みたいで 美しい やっぱりメルさんは ジャブジャブしながらこっち来てくれる エリーゼさんを濡らさない優しさ 風邪ひかないでね 少年少女の合唱 ブランコ 中原中也のサーカス 的な雰囲気 続くメロディはサーカスというより 長閑で朗らかで大らかな小さな港町 俗に言うディズニーシーの入り口感がある 貧しい村 おらぁめちゃめちゃ訛っとるな 俺ら東京さ行ぐ

          Märchen von Leber Kochen (III)

          Märchen von Flammen(II)

          前回「宵闇の唄」 火刑の魔女イントロ 鐘の音 謎のドイツ語 ハープとピアノ?はらはらと落ちるようなメロディ 地下で蠢く何か うぉ メルさんめっちゃ語ってくれるじゃん 貴方なんかジャブジャブしながらこっち来たでしょ 小銭?鍵の束?鎖か?チャリンチャリンもしている でも宵闇の唄の最後みたいな 歩幅の狭いエリーゼさんの足音がない ということは抱えて歩いてあげてるんだ 水の中だから 流石お井戸紳士 「それで唄っていただきましょう」の前口上じゃん 屍揮者 兼 屍会者

          Märchen von Flammen(II)

          Märchen von Abend (I)

          Guten Abend 今晩は 昨日国試を終え 待ち焦がれた今宵がやってきました 志田の受験期は Revo音楽と共にありました 強いて言えば 彼の 濁点墓参り巡業シリーズ と共にありました ひたすら机に向かい続けるというのは 井戸の中に居続ける様な心地で 叫び出したくもなるのですが 志田には彼の音楽がありました 志田の代わりに 叫び 栄光を唄い 鎮魂歌をお供えしてくれるお兄さんがいました ありがとう 濁点Revo イドからMärchenに至るまで 勉学に捧げ

          Märchen von Abend (I)

          イドにイドむイド④

          前回「彼女が魔女になった理由」 Guten Abend今晩は 今宵も其処へ 井戸の底に降りてきました 志田はRevoさんが隠してくれたsecret track これが最高で 楽しみでもある CD買わないと聞けない、、、のもあるが 全部聞いたからこそ拝聴できるという その物語を経た者だけが 感じ取れる味が隠されている 最高に彼の音楽を「聴いている」と感じる メロディに音使いにあれこれを思い出して 走馬灯のが駆け巡る ドルガバの香水を嗅いで 別に君を求めていないけ

          イドにイドむイド④

          イドにイドむイド③

          前回「この狭い鳥籠の中で」 Guten Abend今宵も其処に 井戸の底に降りてきました 誰かのぬくもりを求めて手を伸ばしたくなる そんな寒い夜ですね 彼女が魔女になった理由イントロ アコーディオンかな蛇腹の息遣い ???? メルツ君のお母様はアンネリーゼさんなのか アンネリーゼ許さない?!? 坊や ??? あなたが歌い始めるのね?! この方もメルツ君のお母様? シンプルギターと火の粉が爆ぜる音 暖炉かな ああ いいお声ですね 好きです Revoさん

          イドにイドむイド③

          イドにイドむイド②

          前回「光と闇の童話」 Guten Abend今晩は 今宵も其処に 井戸の底に降りてきました おそらく今宵はJoelleさんがいらっしゃる 動悸が止まらない 志田がイドに挑むイドは彼女にあるので まず彼女のお声を振り返っておこう 流石に膨大すぎるので 彼女のお声をふんわり纏めると 純白のお声で簡単には染まらない 汚れを許さない強い漂白作用を持つ 大聖堂や真珠のように神聖で "誰かの" 哀しみにも歓びにも寄り添える "自分の" 哀しみや歓びには 強いエネルギーが

          イドにイドむイド②

          イドにイドむイド①

          Guten Abend今晩は いかがお過ごしでしょうか 志田は彼の音楽を胸に勉強に励んでおります 問題は彼の音楽はインスト曲であっても 志田の勉強に全く適さない 耳に入れちゃいかん パンフレットに至っては論外 そうして全てのサングラス要素を封印し 四角い机上に分厚い参考書を並べ 背には眩しいほどの灯りを受けながら 帳面に青墨で呪詛を書き連ねる 勉強せねばならない自我と 彼の音楽を聴きたいイドがぶつかる 嗚呼 聴きたい 聴きたイ 聴きタイ 聴キタイ 聴キタイ 聴キ

          イドにイドむイド①

          ルクセンダルク大寄稿 最終回であれ

          前回:事実上映像編前編 君は僕の希望 伸びやかだなぁCDより力強さがあってこれまた美味 やはりテーマが緑なのかな わぁキーボードこねない方のお兄さんが めちゃニコニコしてた うぁ手を差し出している あああああやっぱり穴で何かあったじゃんか "僕は君の希望さ"がもう 全く頼れる 信じれちゃう 風の行方 うぉ!光 闇で消える! おおおおお このお姉さんのお声 アラビックを歌っていたとは思えないなすごい 堅気じゃないお兄さんソロ やっぱりいいなぁ迸る 音色は穏や

          ルクセンダルク大寄稿 最終回であれ