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生鮮のイベリア(3)

前回「石畳の緋き悪魔」

「侵略する者される者」


イントロ

焔から火の粉が飛んで
放物線を描き 落下して砕ける

まさに「火蓋が切られた」描写に聞こえる


Celt Iberosの眷属

Celt Iberosの眷属が築いた 城壁を崩して
Carthageが踊った勝利の舞踏が 大地を震わせた
Hispnia Rmaが荒れ地を耕して 石を敷き詰めて
Vandalsの軍が蛮勇を奮って 荒らして廻った…




志田には何が何だか微塵も分かりませんが
世界史受験生必見ですね

これだけで20点は取れます

Revoありがとう


赤い城塞

嗚呼...教会の鐘を背中で聴きながら
十字架を胸に抱き兵士は進んだ

嗚呼...境界の山を軍馬で越えながら
見据えた丘の先には→『赤い城塞』 

アルハンブラ宮殿は世界の歩きかたに載ってました

十字架、、、と言うことはキリスト教国側が
終にスペイン南部まで来たのか

父を奪ったの

父を奪ったのは十字を切る 啓典の民で
母を奪ったのは従事で斬る 聖典の《兄弟》
何故...人は断ち切れないのだろう?
争いを繰り返す 負の連鎖を
弱い私は何を憎めば良い 嗚呼…やっと解った…

父はイスラム教
母はキリスト教、、、、

ライラさんのご両親は亡くなっているのか

そして
「誰を憎めばいい」
    ↓
「君ガ憎ムモノ全テ、此腕デ滅ボソウ」
    ↓
両親を奪ったのは
           ↓
「何を憎めばいい、やっとわかった」

誰を→何を になるのは
まだ ギリギリ驚かないけど
この間 「何を」になる直前で
誰を誰が殺したと 明かすとは!

すごい文学だ

両親がそれぞれ誰に殺されたか
直前で打ち明け対象を絞ったところで

「誰を憎めばいい」と問わずに

「何を憎めばいい」と
対象を開放している

このギャップの付け方で

憎しみの矛先を
「個人」から「人間」へ切り替えたのではなくて
「個人」を越えた先の
「人間」に持ってくるところに


彼女はただの 少女 なんだと

喪失に哀しみ
両親を殺した相手に
ストレートな憎しみも抱けない様な
繊細で 心優しい
ただの少女なんだと 

「人類に憂う」を
過剰に背負わせないところに
Revoさんがキャラクターに与えた体温というか
愛情を感じる

彼女の憎しみは
両親の喪失と同じ方向にあるのだと

両親の喪失を乗り越えたわけではないのだと

釘を刺される

悪魔と契約して
彼女の何かが変わったんじゃない
シャイターンさんが彼女に
そう仕向けたわけでもない

ただの少女の憎しみに
名前が付いただけ

シャイターンさんは
彼女に時間と力を与えただけ


あらまぁ なんてド鬼畜な笛ッッ


この熱いトランペットが勇ましい
戦意を駆り立てる開戦の響き


侵略する者⇔される者←歴史は繰り返す

侵掠者に奪われし 父祖の地を取り戻せ            
    × 侵略者が嗤わせる 血に塗れたる仔らが
救済者を貶める異教徒は錆となれ
               × 預言者は神ではない 多神教の偶像
侵略する者⇔される者←歴史は繰り返す
侵略する者⇔される者←幾度も繰り返す

????????????

歌詞上もSEも左右があるけれど
コーラスには左右がない

だと?

え?????




やっっっっっっっっば


素人志田は物語音楽の音作り的に
コーラスを左右に分ける
所謂 物語表現チャンスだと思ったのだが

でもこれは 第三者が語る 聖戦

シャイターンとライラにとって
キリスト教側の言い分も
イスラム教側の言い分も
もはや同じことを宣っていようにしか
聞こえないのだろう

うぉぉぉぉぉぉぉぉ


これを?!?!
コンサートでどう表現するのだろう
舞台上のコーラス隊を左右に分けずに
やるのだろうか

それともコーラスは観客?!


ウォール教を観客にやってもらう
Revoさんのことだから
観客に歌ってもらうなら左右に分けそうだ


「そうやって兄弟同士の違いを歪みあって
殺し合っているのは人間だけだ」と

舞台の上から
拳を突き上げる人間を見ているんだろうか


観客席に両軍を置いて
舞台を隔てて人間側と 悪魔側で分つ



ハハッ


見たすぎる


コンサートを観たすぎるッッ




ー未だ兄弟同士で殺し合っているのか

おおおおおおお
両軍の前に姿を現した

高音のバイオリンは高温の焔

悪魔より 王にふさわしい
とても気品がある旋律

王は一歩も動かない
その堂々たる出で立ちが見える

きたきたきた






黒の軍を率いるは、白の軍を率いるは

突然出てきた人たち

黒はアラビア感
吹きすさぶ笛の砂埃を
かき分けて進む黒く重いベースのはためき

白はヒスパニック感
かき鳴らすギターとピアノ
迫るカスタネットの足音

そして掛け合いが混ざり合う

くうううううううう
最高に物語している 詳しく語られろ




そしてここに
争いの系譜の抽出メロディー

悪魔が力を溜めている

【業火、是汝ノ王デアル】


なんか 出た


多分なんか出た

焔でた!


歌詞カードと順番が違う、、、、
初めてのパターン

何でもありだな




『聖戦のイベリア』

《農夫ー即チ兄ヨ》⇔《羊飼ー即チ弟ヨ》
畏レヨ、汝、悪ノ名ヲ
畏レヨ、汝、神ノ仔ラヨ

―『聖戦のイベリア』

ひいいいいいいいいいいいいい
ここで創世記に立ち返るのか



悪魔が去りて後、

悪魔が去りて後、カスティーリャを中心とした
啓典連合王国の成立はー

水戸黄門 だ


棍棒先生の語り戻るのか、、、、
この構造美、、悔しいぐらいに美しい

なんだろう
このコーラスは自然と胸に手を置きたくなる


試合後のサッカー選手が一列になって
国歌を歌っているような
あの統一感

讃歌でもあり

多くの人がこのメロディを歌ってきた
故郷の歌だからこそ失った人々を思うような
鎮魂歌的なエッセンスもある




棍棒先生、、貴方、、最後のコーラスだけ、、?

お一人で歌わないこともあるのね
でもめっちゃ喋ってくれるから よし

あくまで先生だから
歌うのはお弟子さんなんだろうか



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