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あの日の私の決断を褒めたい

人生の分岐点、みたいなのってきっとある。

後悔したこともあるけど、自分の気持ちの向く方に進んできたら
やっぱり「今現在」が一番幸せだなといつも思えているので、
今日は過去の自分の決断を褒めようかなと思う。

18歳の私、あの大学を受験してくれてありがとう。

美大に行けば良かったという未練も多少はあるけど、それでも当時はそんなこと考えもしなかったし、なによりあの大学に行っていなければ今の私はない。違う進路にしていたら夫とも出会えなかったし友人とも出会えなかった。あの大学で得たすべては本当に人生の財産だったと思う。
興味を持ってオープンキャンパスに行き、絶対に行きたいという強い意志を持って受験してくれて本当にありがとう。一般入試だったらたぶん受からなかったから、推薦入試を受ける決断も良くしてくれました。小論文と面接もたくさん本気で練習してくれてありがとう。

22歳の私、今の夫と付き合ってくれてありがとう。

友達期間4年を経て、お互い留年した大学5年目に付き合うことになった私たち。彼ほど一緒にいて楽しく、笑いの耐えない人はかつていなかった。彼と付き合ってから、自分の著しく低い自己肯定感がだいぶ良くなった気がする。それまでは付き合っても不安になることばかりだったのに、人って相性なんだなと思った。
周りから見た夫は「ふにゃふにゃして頼りない人」という評価だったので、よく考えろとも言われたし少し迷ったけど、それを押し切って好きな気持ちに従って彼と付き合った自分、本当によくやった。

25歳の私、デザイナーに転身してくれてありがとう。

どうしてもデザインの仕事がやりたかった。当時の私は新卒で勤めた学校で体を壊して、そのあと勤めた大学でも体が治らなくて休みがちになり、地元に帰ってきたぼろぼろの負け犬だった。医者に週3のバイトから徐々に慣らしていこうと言われ、せっかくならと未経験だったけどグラフィックデザインの仕事を選んだ私、本当によくやった。始めた頃、こんなに楽しい仕事があるのかと驚きだった。まるで遊んでるような感覚。熱中して家でもずっとイラレをいじってたら1ヶ月でぎっくり腰になった。それくらい、熱中するものに出会えた。
「自分の決断で人生は変わっていく」ということを実感できた。一生クリエイティブなことに捧げようと思えた。

28歳の私、夫と結婚してくれてありがとう。

まだ結婚して1年目だし子どもがいないから思うことなのかもしれない。それでも、夫と結婚して本当に良かったと思っている。毎日笑いが耐えない。もちろん不安がゼロなわけではない。でも、夫を生涯の伴侶に選んだ自分を讃えたい。本当に「自分にとって」とても良い人を選んだと思う。関東と九州の遠距離を乗り越えたのもえらい。でも結婚は自分だけの努力でどうなるものでもないから、夫と結婚できたことは私の人生で最大にラッキーなことだったのかもしれない。

29歳の私。独立してくれて…

ありがとうとは、まだ言えない。

正解なのかわからない。正直まだまだ収入は不安定だし、詐欺まがいのコンサルに25万突っ込んで失敗したりもした。信用を失う経験もしたし、一人で戦うことのプレッシャー、孤独感は半端ない。
それでもやっぱり、自分の絵でイラストの仕事がしたかった。デザインもすごく楽しかったけど、もっとゼロから作りたい欲求がどんどん強くなってしまった。どうしても挑戦してみたかった。
漫画も描き始めて、やっぱり今一番自分の情熱を注げるのは自分の作品…イラストと漫画だな、と思った。

正解なんてわからないけど

わからないけど。今まで自分の直感を信じて、自分の情熱の向かう方に進むためにした決断が今の私を作っている。そして私はそれに感謝してる。ここに挙げた決断はすべて、自分がそうしたいと思ってした決断。

逆に言えば、人に言われてした決断は失敗してる。就活の時に遠回しにデザインの仕事はやめた方が良いと言われて鵜呑みにしたこと。3年は辞めないで頑張るべきと言われたことを鵜呑みにして、結局体を壊してしまったこと。イラストがやりたくて独立したのに、デザインを収益の柱にしましょうとコンサルに言われて鵜呑みにしたこと。

やりたいことや直感から逃げたり目を背けたりすると、だいたい迷走して失敗したり、後悔になってしまう。結局自分の頭で考えて決断しないとダメなのだ。

そして今までの経験上、
私の場合は自分の情熱が傾く方にまっすぐ向かっていった方が絶対良い。

ということで、情熱がなくなるまではやっぱりイラストと漫画を描き続けようと思います。

なにが正解かなんてわからないけど、正解が決まっている問よりも正解のない問に立ち向かっていくことの方が、意味も価値もあると信じています。

今の私の行動や決断に、未来の私が感謝してくれる日が来ますように。

読んでいただきありがとうございます!何か心に引っかかるものがあれば嬉しいです。