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家族で楽しもう!親子で作るわが家の七夕まつり

7月7日は、日本の伝統的な行事のひとつ「七夕」です。(旧暦で8月に七夕を行う地域もあります)

七夕飾りに使用する笹を用意しているご家庭は少ないと思いますが、幼稚園や保育園で作った七夕飾りを持ち帰ったり、七夕の物語について話してくれる子どもは多いでしょう。そんな子どものちょっとした話や興味をきっかけに、今年は親子で七夕を楽しんでみませんか。

織姫と彦星の物語や由来の理解が難しい年齢でも、家族で七夕という行事を楽しむことは、親子のすてきな思い出作りになるはずです。

●絵本やインターネットで、七夕にまつわる話を調べよう

織姫と彦星が年に一度会えるというストーリーや、短冊に願いごとを書いて星に願う日というイメージが強い七夕。日本の四季の五節句のひとつとして、夏の恒例行事になっていますが、古くは奈良時代に中国から伝わり、江戸時代のころ、庶民のまつりとして定着しました。

七夕の由来には、地域や書物によって様々な説があります。一般的には、中国伝来の織姫と彦星の「七夕伝説」と機織りなどの技芸の上達を願う儀式「乞巧奠(きっこうでん)」に、日本古来の伝説、豊作祈願のために神様に供える布を機織り機で織る女性「棚機つ女(たなばたつめ)の伝説」などが結びついたとされています。

季節行事の由来やその物語を知ることは、地域の文化や歴史を知ることにつながります。また、子どものイメージを膨らませる力、想像力を高め、世の中への興味も育むでしょう。ぜひ親子で絵本やインターネットを活用して七夕の背景を調べ、たくさんの発見をしてみてください。

●飾りは折り紙でカラフルに!短冊の色には意味がある?!

七夕飾りといえば、笹飾りですね。しかし、笹が無いという場合には、壁やドアに飾りをマスキングテープなどで貼りつけてみるだけでも、雰囲気が楽しめます。思いきってウォールアートのように、笹を緑のテープで描いてみるのも盛り上がりそうですね。

飾り場所を決めたら、子どもが持ち帰った笹飾りや、壁にもつけられる飾りを折り紙で作ってみましょう。七夕ならではの織姫や彦星、星型、吹き流しなど、インターネットの折り紙サイトや折り方の本を利用し、かわいい作品を親子で作ってみてください。

折り紙は集中力を高め、手指の発達を促します。難しい部分は親がお手伝いをして親子で協力し、難易度の高いものにもチャレンジしてみると、親子の一体感も高まりそうですね。

また、七夕の定番である「短冊」も親子で作成してみましょう。

笹にたなびくカラフルな短冊、実はこの短冊の色には意味があることをご存じでしょうか。

短冊は、中国で生まれた思想「陰陽五行説」に由来します。自然は、木、火、土、金、水の5つの元素(五行)から成り立つという考え方で、以下の五色で表わされます。また五行は儒教の五徳(仁・礼・信・義・智)も表しているそうです。

木・青:「仁」思いやりの心
火・赤:「礼」感謝する心
土・黄:「信」嘘をつかず誠実であること
金・白:「義」私利私欲で行動しないこと
水・黒:「智」学業に励むこと

子どもと短冊の色の意味についても話し合い、それぞれが自分の願いに合わせた短冊を作って願いごとを書いてみるのもワクワクしますね。

願いごとを書いた短冊は、処分せずに記念に残しておきましょう。数年後に親子で見ると、願いごとの内容や筆跡に、子どもの成長と思い出を楽しむことができますよ。

七夕に限らず、季節の行事の由来を知り親子で楽しむことは、子どもにとって五感を刺激し、家族の一体感やさまざまな感性を育む豊かな経験になります。毎年七夕まつりで夏の訪れを感じ、家族で夜空を眺める、そんな習慣ができたら素敵ですね。

<参考>
おりがみ・七夕の飾り (origami-club.com)
七夕の由来・起源と七夕伝説、「たなばた」というのは何故?  [暮らしの歳時記] All About
七夕の短冊の由来!5色なのには意味がある!?願い事の書き方もわかりやすく紹介! (kotobanoimi.com)