読んだ本の内容を忘れてしまうあなたへ
「一度読んだ本なのに覚えてないんです。」
せっかく、貴重なお金と有限な時間を使って本を読んだのに、その内容を覚えていない。
無駄だったと思いたくないけど、無駄だったような気もしてしまう。
読書あるあるの一つだと思います。
そして、読書会を主催しているからなのか、解決法を求められることも多いです。
「山本さんはどうやって本を読んでるんですか?」
「メモを取りながら読んだ方がいいのでしょうか?」
「読書ノートってどうやって書いたらいいと思いますか?」
僕の読書会に参加される方は、勉強熱心な方が多いですから、内容を忘れてしまうという悩みを解決するために、このような質問をされる気持ちはすごく理解できます。
理解はできるのですが、僕の回答はきっと彼らの求めているものではありません。だって・・・
「忘れるのが普通でしょ」
と答えるから。
そもそも読んだ本の内容を覚えるって、食べたものを全て体内に留めておきたいって言っているのと同じ。
体調崩しますよ。
入れたら、出す。
これが人間の基本なのだから。
じゃあ、本を読む必要がないのか?と思う人もいるかもしれませんが、これも違う。
全て出しちゃうんなら、食べなくていいよね、とはならないのと同じ。
だったら、どうすればいいのさ!
ってことになるかと思うのですが、答えは簡単で、本を読む目的次第になるってこと。
例えば、資格取得などを目的として本を読むなら、その本の内容は覚えなきゃダメですよね。
だって、テストに合格しなきゃいけないんだから。
でしょ?
でも逆を言えば、このような目的以外の読書では内容を覚える必要はないと言えるのです。
では、なぜ人は本を読むのでしょうか?
本を読む本当の目的
読書の本当の目的は、知識を仕入れるだけではなく、自分なりの見方、考え方を獲得することです。
読書を自分の力としている優れた読書家は、ほぼ例外なくこのような読み方を実践しています。
なぜそう言えるのか。
アイビーリーグの学生は年間に100冊以上の課題図書に取り組みますが、その理由は、完読ではありません。彼らは、読んで得たものを、実際の授業の中で自分の意見や解釈として披露できて、初めて評価の対象となります。
また社会的地位が高い人ほど本をよく読みますが、彼らは、自分なりの見方、考え方を社会へ提供することを目的として本を読むのです。結果、高所得となる。
つまり、彼らの読書の目的が知識(情報)取得だけを目的としていないことは明らかなのです。
まとめます。
本の内容を忘れてしまうという悩み。
それは、あなたが本を読む理由(読書の目的)をアップデートすることで解決できます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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