見出し画像

大学が無料でテレビに出るには何すればいい?

大学の広報をしていく時に、テレビ局の取材、ロケ場所として使わせてほしいというものがあります。

戸板女子短期大学も、全国キー局がほぼ集まっている東京都港区という場所柄、問い合わせや打診は多く、大学の施設をテレビ番組に貸すメリットは、収益の確保、視聴者数の拡大、学生の教育に役立つことが挙げられます。

特に、テレビ番組で使用された大学施設が映し出されることにより、大学の知名度が高まり、広告効果が期待できます。さらに、番組の視聴者が高校生であれば、大学を見たことで、大学に興味を持つ可能性があります。

過去にはNHKやニュース番組に出たこともあります。

またテレビ番組の撮影には多数のスタッフや技術者が関わり、その中に実習生やインターン生を受け入れることで、学生の教育に役立てることができます。さらに、学生が番組制作に関わることで、業界に関する実践的な知識やスキルを身につけることができます。

大学の施設をテレビ番組に貸すことは、大学にとってもプラスになることが多いので、戸板女子短期大学でも、これまで多くのロケ地として貸しています。
今週も1件 全国放送の人気タレントが来校するロケ取材が入り、対応しました。


ロケ先に選ばれる大切なこと

大切なのが、TV局はロケ先を幅広く探して、色々な大学や高校に電話をかけまくっています。ライバルが多いということです。その為、対応が少しでも遅れてしまうと、他の大学にとられる可能性があります。

PRメリットになりそうなテレビ番組は、即学内調整を行い、出来ればその日のうちに方向性をこちらから伝えます。

次にロケハン(事前見学)だけはなるべく早く対応します。

大学といっても郊外の広い校舎は人によってイメージは様々です。ロケハンを早めにしてもらうことで、どの教室を使いたいか、どの時間帯がベストか、など妥協点を現場で探ることが可能です。

学内調整を行い、ロケが決まったらその後は準備です。ここからは次も気持ちよく使ってもらうための継続の仕組み作りですが、控え室や姿見鏡、ハンガーラックなど希望するものを、ある程度用意します。

そして最後に必ず行うのが、放送のリリースをHPやSNSで必ず行うことです。

撮影現場で学生によく聞かれます。

「この番組なんですか?」
「いつ放送されますか?」
「友達に自慢します」

ここ大切です、学内で撮影されたに関わらず、学生や社会に伝えなければ広報PRとして意味がありません。単なる自己満足で終わってしまいます。

自分のモットーは

擦り倒せるものは何でも擦り倒す

撮影会社と調整して、事前リリースを出すようにしています。これを出すことで、自分が映っているかもしれない!と家族や友達にSNSで拡散されるのが今のマーケティングです。

放送される時間帯、放送チャンネル、番組内容など、情報をもっと詳しく調べ、高校生に向けた解説記事なども作ります。

またリリースすることで卒業生が母校のメディア露出を喜んでくれます。

卒業生から「テレビ出てましたよね?」

放送後によくあるインスタのストーリーやツイートで

戸板 テレビに映ってる!

これがSNSに出てくるとシメシメです。卒業生のロイヤリティも高められます。

ちなみにここまで無料です。

これを繰り返していくと、テレビ局や制作会社に

メディア協力に積極的な大学

として継続的にメディア案件が入ってきます。今も3件のロケ案件が来ています。

さて今は放送リリースの仕込みの段階で、来週の放送を楽しみにしています。

こうしたマーケティング手法もある裏ではコツがあることをお伝えしました。

最後までご覧くださり有難うございます。これまで20年間、コンビニやヘルスケアベンチャー企業でマーケティングやブランディングに携わってきた澁谷の経歴やストーリーはこちらをご覧ください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?