“何か”が覚醒したらパンダメイクで復讐!おそらく制作陣はその“何か”を理解していない「女子大生エヴァ 覚醒」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(414日目)
「女子大生エヴァ 覚醒」(2013)
カレン•ラム監督
◆あらすじ
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家庭の事情でとある大学に編入してきたエヴァ。ルームメイトのシャノンたちに誘われ参加したアニマル•ハウスというパーティーで主催者のコナーと知り合う。休暇中、寮に残ったエヴァはコナーに一服盛られてしまい気づけば森の中。なんとコナーたちは森の中を逃げ回る女性を捕まえてリンチする“マン•ハント”を楽しむ狂人だった。捕らえられたエヴァは暴行の末、首を締められ瀕死状態で遺棄される。通りがかりの親切な青年ビリーに助けられ一命は取り留めたものの、この時エヴァの中で何かが目覚める。
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エヴァンゲリオンが頭にチラつく変なタイトルに惹かれて視聴しました。
自分に危害を加えた野郎どもに復讐をする女性を描いたリベンジスラッシャーホラーです。
現在、アマゾンプライムやU-NEXTで配信中です。
幼少期の生い立ちやトラウマから“何か”を秘めていたであろうエヴァが自身を理不尽な目に遭わせたヤツらに復讐する
という分かりやすいストーリーで、登場人物もキャラが一人一人立っていて良かったです。
覚醒したエヴァが白塗りに目の周りを黒くしただけのパンダメイクなのはいただけないですがクズどもにガンガン復讐していく後半の展開は痛快でした。
ですが
全編通して雰囲気だけでふわっと誤魔化してる感がビンビンに漂ってるのが気になりました。
プロローグとエピローグは何か意味がありそうですが何回見返しても意味が無さそうです。というかおそらく無いです。
更にエヴァの生い立ちを非常に中途半端に描いており、病弱(もしかしたら死ぬかも)の妹や自分たちを置いて出ていった母親、説教師の父親との確執なども全てふわっとしています。エヴァが大事に持っている天使?鳥?の陶器についても特に語られません。
殺風景なコンクリートの部屋に座るエヴァがおそらくエヴァの深層心理なんだとは思いますが全体的に説明が無さ過ぎます。
ジャケ写や公式のあらすじでも“何か”が目覚めると謳っていますが、おそらくですけど監督もスタッフも出演者もこの“何か”が何なのかを理解していないのはではないでしょうか。
決してつまらなくはないですけど詰めの甘さが伺える作品でした。
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