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面白すぎたのでもう一回見に行きます!「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」【ホラー映画を毎日観る人】(348日目)現在上映中

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2023)
古賀豪監督

◆あらすじ
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廃刊となる雑誌の記者を務める山田は最後に少しでも良い記事を書こうと廃村となった哭倉村を訪れる。山田はそこで鬼太郎と猫娘に遭遇し、取材をしようとしつこく付き纏う。引き返すよう忠告されるも鬼太郎の後を追う山田は足を踏み外し穴へ落ちてしまう。
時は遡り昭和31年、日本の財政界を牛耳っていた龍賀一族の当主である時貞が死亡する。龍賀一族が経営している龍賀製薬と取り引きをしていた血液銀行の水木は龍賀一族が住む哭倉村へと向かう。
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公式サイト↓

2018年に放送された「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメ第6期の世界観がベースとなっています。

漫画版「墓場鬼太郎」の「幽霊一家」、「幽霊一家 墓場の鬼太郎」の内容や設定を下敷きにして
オリジナル要素を入れつつ鬼太郎の両親と鬼太郎誕生について非常に丁寧に描いていました。
ちなみに「総員玉砕せよ!」(水木しげる著)のニュアンスも少し感じました。

脚本は「マクロスF」、「ワールドトリガー」など様々な人気アニメの脚本やシリーズ構成を担当してきた吉野弘幸氏で

ゲゲゲの鬼太郎の設定や世界観を守りつつ、「犬神家の一族」(横溝正史著)のような一族のドロドロとした権力争いなどで肉付けしてストーリーを膨らませておりそれが非常に面白かったです。

龍賀一族長女の乙米(声:沢海陽子さん)
キャラもビジュアルも非常に好みでした。
龍賀時麿(右)(声:飛田展男さん)はスケキヨポジションかと
思いましたが全然違いました。

鬼太郎の両親のデザインも秀逸ですし、水木が原作よりキャラが立っておりバックボーンもしっかりしているので主役としてこれ以上無いくらいに機能していました。

鬼太郎父(声:関俊彦さん)
水木(声:木内秀信さん)
鬼太郎父との関係性も非常に良かったです。
謎の少年(ネズミ)として古川登志夫さんがご出演されているのもファンとしては堪りませんでした。

どちらかというと大人向けの内容だとは思いますが、絶妙なタイミングで派手なアクションシーンや戦闘シーンが入るのでアニメ映画としてもしっかり楽しめます。

なんならこの映画からゲゲゲの鬼太郎に触れてみるのも全然ありだと思います!

ちなみに余談ではありますが

物語の真相に迫る非常に重要なクライマックスでセリフがほとんど聞こえなくなりました。

BGMや効果音は通常の音量で聞こえているので

「真相はご自身でお考え下さい的な事なんだ。斬新な演出だ!素晴らしい!」

と思っていたけど普通に音響トラブルでした…

スタッフさんが一度上映を止めて、少し前からもう一度上映してくれました。

30年来の水木しげるファンの私ですが
まだまだ修業が必要のようです。

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