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欄外の紙片「本を積む」1.

本を読んでいると、自分のなかに浮かぶ考え事の言葉が、本に書かれている言葉に置き換えられていって、だんだんと違った気分へ誘導されていくような、そんな感覚があります。

「ミラノの太陽、シチリアの月」。作家は、内田洋子さん。

「男性論」。作家は、ヤマザキマリさん。

「月の部屋で会いましょう」。作家は、レイ・ヴクサヴィッチさん。

「ネコヅメのよる」。作家は、町田尚子さん。

「あもくん」。作家は、諸星大二郎さん。

「誰もいないホテルで」。作家は、ペーター・シュタムさん。

「掃除婦のための手引き書」。作家は、ルシア・ベルリンさん。

言葉で絵を描こうとするのは、絵が描けないことの言い訳だけれど、言葉でしか見えてこない世界を、言葉で描いた文の連なりが好きです。

-オワリ-   文・写真/スカーラ主人

欄外の写真。絵は描けまへん。

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