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ゆるい転職戦略(4)。転職時のアピールポイントのための、ゆるい仕事戦略(2)。

※この記事は、前回の続きになっています。そのため、前記事「ゆるい転職戦略(3)。転職時のアピールポイントのための、ゆるい仕事戦略。」を見ていただけると、この話をしている背景を理解していただけると思います。

経験を積む=転職時にアピールポイントとなることと言う前提で、
今回は、日系大企業で「経験を積む」上での、ゆるい仕事戦略について解説していきます。


「経験を積む」は「経験するだけ」ではない

前回の記事の最後を少し振り返ります。

日系大企業で経験を積むのは、簡単です。
手を上げればいいだけです。そして、ゆるい仕事戦略を考えて実行するだけです。

と書かせていただきました。
残念ながら、"手を上げるだけ"="経験するだけ"ではダメです。

あくまで目的は「転職時にアピールポイントとなることやる」です。
そのため、以下のような構成のエピソードになる必要があります。

 (1) 〇〇と言う仕事(プロジェクト)の中で、
 (2) 〇〇という工夫をしたことで、
 (3) 〇〇と言う成果を出した

"手を上げるだけ"の場合、得られる経験は(1)だけになりがちです。
また、受けた仕事(プロジェクト)が偶然に上手くいったとしても、(2)の部分が抜け落ちます。

という事で、今回は(2)の"工夫"にフォーカスして「ゆるい仕事戦略」を説明します。


「ゆるい仕事戦略」: 工夫とは

工夫とは何なのか。その部分を深堀します。

<前提>
日系大企業にかかわらず、ほとんどの企業には、だれがやってもそれなりの成果が出せるような、「仕事(プロジェクト)を進めるためのプロセス」があります
いわゆる、先人の知恵と言うやつです。
それに従ってやるだけで、一定の成果が出るようになっています。

<工夫とは>
工夫とは、そのプロセスに対して「1つの変更(改善)をする」ことです。

<工夫の生み出し方>
開発者・プロジェクトメンバーとして、日常的に業務をこなしていれば

「仕事(プロジェクト)の、この作業が面倒」とか
「仕事(プロジェクト)の、このプロセスが嫌だ」とか
「仕事(プロジェクト)の、本業外の業務がつらい」とか

そういった類の不満を持っているかと思います。

そういった事を解決する仕組み」を考えて、プロセスに反映します。

部署間をまたぐような大きなプロセス変更は、アピールポイントとして成立しやすい(*)ですが、実行のハードルが高くなります。
(*)(部署間の調整などは、企業が大きいほど難しいことは面接官も認識しているため。)

ですので、最初のうちは「不満を抱いている作業を、あなたが一旦全て引き受けて一括処理できるよう自動化する」みたいなことがおすすめです。
これは、簡単かつ効果があります

ここでいう「効果」とは、開発者(チームメンバー)の時間を作ることです。

例えば、面倒な作業が無くなれば、
 ⇒開発者は開発に使える時間が増えます。(開発効率が上がります)
例えば、嫌なプロセスの負担を減らせば、得意な業務に使える時間が増えて
 ⇒開発者は開発に使える時間が増えます。(開発効率が上がります)
例えば、本業外の業務が無くなれば、仕事の切り替えが減り、
 ⇒開発者は開発に使える時間が増えます。(開発効率が上がります)


<工夫を成果につなげる>

実は、上記例で挙げたように、「嫌いな業務を減らしたり」「仕事の切り替えを減らしたり」「本業(開発)の従事率を上げたり」と言ったことだけで、開発効率の改善や品質の向上が期待できます。
実際に、開発者の立場で「嫌いな業務や単純作業はやっておくよ」って言ってくれる人がいると、効率が上がるような気がしませんか?

より成果につなげるため、工夫によって生み出した"開発者(チームメンバー)の時間"を、プロジェクトの成果(品質向上・開発量増加・早期リリース)に使ってもらうと言う手もあります。
具体的に「どういった行動に使ってもらうのか」については、仕事(プロジェクト)に合わせて選択するのが良いでしょうこの点も"工夫"として扱うことができます
例えば、プロジェクトとして品質に自信がないなら、テストの時間として使ってもらう等

これらができれば、
「〇〇(実際に工夫したこと)によって、開発者の時間を作り、〇〇(例: 品質・開発効率)を優先するために、〇〇(追加でのプロジェクトに合わせた時間の使い方)の活動を推進した」
まで完成
です。
あとは、「結果として、〇〇と言う成果が出た」の部分ですね。



余談ですが、、、
私が最後にやったプロジェクトでは、7つの「プロセスの変更」を同時にやりました。結果、プロジェクトメンバーへのアンケート結果から、そのうち3つが改善効果があったと回答をいただきました。
結果、その3つは「プロセス改善」として継承されることになりました。
(「プロセス改善」の具体例については、需要があればそのうち記事にします。)


まとめ

今回は、転職時にアピールポイントとなる経験を積む」を3つ分け、
"(2) 〇〇という工夫をしたことで"にフォーカスをして説明をしました。
ゆるい仕事戦略」として、仕事・開発・プロジェクトのプロセスの中で1つでもプロセス変更を入れれば、それが工夫になる点を紹介しました。
また、「工夫によって作った時間で、開発者(プロジェクトメンバー)に良い仕事をしてもらって成果につなげる」という方法を紹介しました。

次回は、"(3) 〇〇と言う成果を出した"の部分にフォーカスし、「ゆるい仕事戦略」: 成果とは について、記事にさせていただきます。
最終的には、工夫による結果を、定量化しなければなりません。その際のポイントについて解説します。



読んでいただきありがとうございます。
今週だけで200以上も読まれているそうです。
なので、すこし投稿のペースが上がりました。

もし、今までのところで、深く知りたいところがあれば
遠慮なく"コメント" or "twitter"にご連絡ください。


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