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本当の愛について考えたことなかったかもしれない

【ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語】
監督:グレタ・ガーヴィグ


普段は専ら邦画ばっか。観たことのある洋画なんて片手で数えるほどしかないような私が!!!!
ストーリー・オブ・マイライフ!!!!
観てきました!!!!!

友人に薦められたのがきっかけなんですけど、時間あるし観てみるか〜と思って映画館に行ったらまさかの完売で。
公開されてから結構経ってるのに完売って凄くないか!?
こりゃ絶対観るしかないじゃん!!!
ってなって今回はきちんと前売り券を購入して観に行きました。笑

個性豊かな4姉妹がそれぞれの幸せを追い求めるというストーリー。

正直洋画を見慣れてない私にはね、最初は役者が見分けられなかった、、。笑
というのも時間軸が行ったり来たりして今どこの誰にフューチャーしてるのかがちょっとわかりにくいという声も多いみたいだから納得。
でも私は慣れてきたら役者の見分けも時間軸もしっかりわかるようになったからすごい見入ってしまいました。

いや〜、2時間15分ある映画だから邦画になれてる私にとっちゃすごい長いはずなんだけど全然そんな気がしなくて、今思えばそれだけ没頭してたんだな笑

この映画、語りたいことはたくさんある!!!

まず姉妹の絆がすごいのよ〜。
最初はもう男兄弟か?ってくらい掴み合いの喧嘩ばっかりしてるけど、それだけ相手とぶつかり合ってるってことなのかな、もう一人一人が一人一人のことを“大好き”、、っていうより“愛してる”っていうのがもうほんっとに伝わる。

いや、姉妹だけじゃなくて、母親に対して父親に対してとても信頼しているし“愛してる”んだなって思った。

もう本当に清いの。心が清すぎるの。

私たちは父親と一緒に暮らしてた時のことなんて知らないし父親のことなんて見たこともないんだけど、この姉妹たちが父親と再会できた時本当に心からよかったねって思えた。嬉しくて涙が流れた。

わかんないけど邦画だとここまで清すぎるのはやりすぎに感じちゃう気がするんだよね。でも洋画だったからこそ、自分と違う世界線の人だったからこそ、全くやりすぎ感もなく純粋に物語に浸ることができた。

そこは私にとってちょっと発見!

あとなんと言っても本当の愛を追い求める姿に心が打たれた。

主人公ジョーが、ベスがなくなった時、今もしローリーがプロポーズしてきたら受けるかもしれないと話したら
それは本当の愛じゃない。
母親がそう言いはなったんです。ローリーことを思う気持ちは本当だし、大切な存在であったことは母親も知ってたはずなのに。
寂しさを埋めようとして求めるのは本当に愛してるわけじゃないと伝えたかったんだって理解はできる。

ただ私には衝撃的で。

その後ジョーはエイミーとローリーが婚約したことを知って、ローリーのことを想ってる気持ちを抑えエイミーに祝福のハグをしたんです。
そこにエイミーへの愛を感じたしジョーの強さがとても素敵だった。

それにしてもローリーに宛てた手紙を回収しに行くシーンはもう切なくて見てられなかったなぁ。
すがる様な思いで書いた手紙が誰にも読まれぬまま破られてしまうなんて、、。

ただ自分の気持ちを押し殺してまでエイミーを思う気持ち、そしてジョーの芯の強さが本当に素敵。

もちろん、本当の愛を求めてたのはジョーだけじゃなくて。
自分が望んでること、なりたい姿、一緒にいたい人、
本当に愛せることについて登場人物の一人一人がみんな真摯に向き合ってた。
だからこの映画に出てくる人は素敵に見えたんだなあ。

(ローリーなんて勉強もせず遊んでばっか、ジョーに振られたと思ったら今度は妹のエイミーと婚約するって絶対悪い男じゃん!クズ男じゃん!
でもなぜか不思議と悪い奴に思えなかった。笑)

もちろん私もそれなりにちゃんと生きてきたけど、嬉しいって感情や寂しいって感情に流されてしまってることが結構だったのかもなって。
あとエイミーの立場で資産家にプロポーズなんてされちゃあきっと引き受けちゃうだろうし!
そう考えると本当の愛について本当の意味で向き合ったことはないんだろうなって実感。

なんかこの映画は全体を通して日常を切り取った感じではあるんだけど、今の私じゃこんな物語には絶対ならないし、なれないと思う。

改めて言うけどみんな心が清すぎるんだよぉ〜、、。
観てるだけで己の汚れに気付いてしんどくなってくるよぉ〜、、、。


これからは今よりもう少し、本当の愛について向き合えるといいな〜

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