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ミラノ奮闘記/初出勤

2011年1月5日 初出勤日。
まずは手始めとして、プレゼンテーションの製作。イラレ・フォトショを使った簡単なイメージ製作から始まる。できたイメージをindesignでレイアウトしていく。このソフトは使ったことがなかったので、チュートリアルを見ながら何とか形にしていく。むこうも、こいつは何ができるのかと探りながら、色々な仕事をふってくる。
英語が得意な同じくインターンのエンリコにすべて通訳してもらう。彼もインターンとしてまだ数週間の新人だ。

徐々に投げられる課題のレベルが上がっていく。次は、ライノセラス。ヨーロッパのプロダクトデザイン事務所では当たり前のように使われているソフトだ。3次元的に造形を描いていくので、ソフトの扱い云々より、立体的造形のセンスが必要であると実感した。このソフトの習得は必須で様々なプロジェクトに応用できる。ここは頑張ってすばやく習得したい。
一日でも早くソフトをマスターし、仕事の即戦力になりたい、と毎日考えていたので、仕事後はホステルにすぐ戻り、チュートリアルを見ながら毎晩基本操作を勉強した。一週間も経てば、ある程度のツールは理解できるようになるのだが、大事なのは先ほど述べた“3次元的な思考”を鍛えていくことだ。このトレーニングは数週間では習得できない。数ヶ月じっくり習得していく必要がある。先は長い。。。

ある程度基本操作が出来るようになってから、少しづつではあるが、実践的な仕事を回してくれるようになった。言葉は十分には出来ないが、ボス(クラウディオ)から与えられたスケッチを読みといて図面にしていく。
クラウディオの描くライン一本一本から、デザイン意図を理解し、具現化していく。デザインという言語を通してコミュニケーションできている事がとても楽しかった。日本で4年間鍛えられたのもあり、デザインコミュニケーションには自信があった。

そんなこんなで3ヶ月が過ぎた、 継続か否かの判断が下る時期だ。

画像1一緒に働いていた、インターンスタッフメンバー 
友達であり、また限られたスタッフのポジションを獲得しあうライバル。
互いに与えられた時間は3ヶ月。いかに自分をプレゼンできるかが勝負だ!

左から ブラジル人のフェリッペ、イタリア人のジュセッペ、エンリコ、自分、ジョルジョ、マッティア。




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