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欧州議会選挙結果の衝撃と、延々と続く日本のウクライナ支援/国民は切り捨て

 この前テレビで、伊勢志摩国立公園内に、外国人富裕層向けの高級ホテルがあるのを知って驚いた。調べてみたら何と昨年、環境省が「国立公園をブランド化し、外国人観光客や富裕層向けに高級ホテルを誘致する」という方針を決めていたんのだ。

 全く噴飯物だが、そもそも環境省がやることか。経産省ならともかく(それでも許せないが) 何を考えているんだか。水俣病の患者団体を話を、まともに聞かないのも当然である。そう言えば、福島の汚染土を全国に配布して埋めると言っていた。環境省って何のためにあるのだろうか。もはや害悪のレベルである。

 それで、欧州議会選挙の結果が予想通り大変なことになっている。フランスでは極右の「国民連合」が第一党となり、与党連合の倍以上の得票を得る見通しだ。それを受けてマクロン大統領は、五輪前にもかかわらず総選挙に打って出るとのことである。

 またドイツでも、極右の「ドイツのための選択肢」が第二党になり、社会民主党は過去最小の得票しか得られず、緑の党はほぼ壊滅状態になった。ここ数年の欧州情勢を見ていれば予想はついていたが、ここまではっきり出るとは。

 これは欧州で多くの人々が「自分たちはグローバル競争の敗者として阻害されている」と感じてるからである。グローバル化を推進してきたEUエリートが、いかに嫌われているかということだ。こうなると当然、自国の問題を後回しにしてウクライナ支援に走っている政府への風当たりは強くなる。ウクライナどころじゃないと。当然だ。

 そこで私が心配しているのは、その分また日本の負担が増えることである。何しろ驚くべきことに、ウクライナを向こう10年支援するという協定を結ぶのだ。国会にも提案せず、いきなり発表された。国民を馬鹿にするにも程がある。

 岸田首相は、アメリカやG7でおだてられてすっかり舞い上がり、正気を失っている。どんなに批判されても馬耳東風だ。目が欧米にしか向いておらず、国民のことなど眼中にない。あの小心者が、首相になってこんなに豹変するとは。

 欧州議会の結果は憂慮すべきものだが、民意が政権に影響を与えているだけ民主主義が機能していると言えるだろう。一方、日本はどうか。歪んだ選挙制度のと国民の無関心、メディアの翼賛体制で政権を揺るがすことすらできない。ニュースも内向きのことばかり。何とかしなければ。

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