ストレスと付き合う４つの方法を使い分けよう

私は、2013年に13年務めた公務員（民間16年のあとの職場）を辞めて心理学の大学院に入った。遠い昔の大学時代は独文科なので、心理学をちゃんと学んだことはなく、でも、2007年くらいにきちんとキャリアカウンセリングを学んだことで心理学がぐっと近くなって、一度ちゃんと学びたいと（本来は学部3年に編入するくらいが妥当だったと思うのだが）大学院に行った（個人事業で独立するのと同時）。

そこで超特急でいろんなことを学び（かじり）、自分の持ってるテーマで修論を書くためにまた、いろんなことを高速でかじった。人は活動現場があって、問題意識があると、学びが濃厚になるよね。なぜそんなことを遠い昔の大学生の自分はわかってなかったんだろうなあ、もったいないなあと何回反省したことか（笑）。

その話はともかく、
そこで改めてストレスマネジメント、についても知る機会があった。
心理学、特にキャリア心理学やキャリアに関する経営学を学ぶといつも思うのは「え、それ知ってる」という感覚。そう、つまり「私がああやっていたことは、こういう理論背景につながっているのね」という答え合わせをした感。大人が学ぶ面白さはここにあるよね。

で、ストレスとどう付き合うかという対処法には４つある。
１、問題解決
ストレスの要因となっているそのものに向き合って解決すること
２、認知対応
ストレスを感じる状況（要因）を自分にとってポジティブにとらえ直して、その状況をストレスではなく「よい機会」とすること
３、リラクゼーション
いわゆるストレス解消法。遊びに行く、ご飯を食べる、カラオケ、寝るなど
４、ソーシャルサポート
友人など誰かに相談する、専門家の助けを借りるなど

これらを状況に合わせて「組み合わせて」使うといいよ、と先生はおっしゃっていた。でもその時までの私はほぼ１、たまに２しか使ってこなかったということに愕然とした（笑）。

もともと新卒で入った職場では個人に任されている裁量が大きかった。なので仕事で感じるストレスの要因は、結果として自分が巻き起こしているものであることが大半だった。「仕事の悩みは仕事をすることでしか解決しない」そんな言葉をいつも反芻しながら過ごしていたせいか、その後も起きた出来事の不具合、不自由、未完了を常に「じゃあどうやれば解決するのか」とばかり考える癖が強かった。

それでもリクルートから市役所になって自分の裁量が大幅に少なくなったり、コントロールできない外部環境が増えたり、１の手法が使えないことが大きくなった。それで２の「つまりこれは私にとってどんな機会にしたらいいのか」と考えるパターンが一気に増えた。それでどうにかなることもあるが、さすがに「どうしろっていうのさ」とぼやきたくなることもあった。

多分私は最終的に自分に甘いので（笑）、１と２でどうにも解決しないときには「しゃーない」と自分を許せるタイプだったのだけど。
でも学んだことを気に、３も４も今は取り入れるようになった。３は読書と推し活だし（笑）、４は幸い尊敬できる友人たちが聞いてくれている。昔はそういう愚痴を言うのも下手だったなあと思う。

ただ、見ていると３だけで乗り切ろうとする人が結構多い。
プライベートの充実で仕事時間をどうにかやりすごす、という方法を取る人なのだが、仕事がボリュームを増していくとその時間がとれなくなって、ストレスがどうしようもなくなる、ということが起きる。
そういうときは、やっぱり１や２も必要になってくる。
仕事の課題を洗い出してどう解決するかを考えること
目の前に起きているものを「自分にとってどんな意味のあるものなのか」考えてみること
この2つはかなり強い力になる。
研修やキャリア相談の現場でお会いする人には、そんなお話をよくさせてもらっている。
「たとえばそれって、こんなふうにやれるのでは？」とか「そのピンチって、ようはこういう機会になるのでは？」とかとか。

でも今までそんな風にしてきたことがない人は一人で考えるのがむずかしいと思うかもしれない。そんなときは周りを見て「この人はストレス少なそうだなあ」と思う人に聞いてみるといいよ。無意識に上手にストレスを付き合いながらかわしてきていたりするから。

ちなみに、昔の私の口癖は「仕事のストレスは仕事することでしか解消しない」だった（笑）。私も、ストレスを１や２にどう変換するか考えるのは得意なので、よかったら相談にきてね。

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