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【#6越後姫日記】美味しさの指標のひとつに知っておきたい「積算温度」

3月になりましたね~!
昨日から気温が気持ち高くなり、なんとなく春を予感した井上です。
ここ数日の雨で、道路の雪はほぼ消えました。
待ってたよ、お春ちゃん💛

新発田ファームの苺は、病気もなく無事に日々の収穫作業が出来ております。苺の収穫時期について、お恥ずかしながら初めて知ったことを書いていきたいと思います。

シーズン通して採れ続けるわけではなかった

苺って、初収穫を迎えたらず~っと5月頃まで、途切れずに収穫し続けられると思っていたのんきなわたくし。
ところがどっこい、端境期を挟んで何度かに分かれて収穫をしていくということを知りました!

端境期はざかいき:一般に、物事の入れ替わりの時期。

新発田ファームの収穫に関するスケジュールを見ると、こんな流れでした。

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花が咲いて約60日後に収穫を迎えています。
2番花が咲いたのは1月下旬に差し掛かったころでした。
3月の現在は2番花の頂花の実がちらほら採れ始めていますが、大方下旬までは約7割がLサイズ以下の小さな苺ばかりの絶賛端境期。パック詰めすると、ぎゅうぎゅうに苺がたっぷり入っていてこれはこれで1人占めしたら幸せな気分になれそうです(笑)。

1番と2番の花の順番で何が違う??

咲いた順番で番号を振って区別しているけど、なにか違いがあるの?
そう思い、調べたり教えてもらいました!
一般的に1番花がシーズン中で最も大玉になりやすく、味も乗っているんだとか。
その理由は、ゆっくりじっくり花が咲く前から栄養を蓄えているから。
さらにもう少し深堀すると『積算温度』というものが、関係していました。

野菜や果物の開花時期や果実の成熟の時期には、その時々の気温の変化だけではなく、それまでの気温の累計からなる『積算温度』もひとつの指標になります。苺は花が咲いて受粉してからは平均的に600度
15度であれば、600(℃)÷15(℃)=40日 かかる計算です。
20度であれば、600(℃)÷20(℃)=30日 となります。
いくら管理しているとはいえ、冬と春ではハウス内の気温は冬の方が気温が低くなっています。当たり前ですが、1日の気温が高くなれば生育は早まりますが、栄養を蓄える時間は短くなるというしくみ。
さらには味だけではなく、傷みやすさも違うようです。
やはり時間をかけてじっくり大きくなった苺は実がしっかりしているため、比較的実が締まり、痛みに強いです。

ちなみに、一概には言えませんがメロンは1,000~1,100℃、きゅうりは200~300℃と言われています。高い低いがどう関係してくるのかも気になりますね。

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「じゃあ、2番花っておいしくないの??」なんてことはありません。
しっかり美味しい甘みのある越後姫となるよう、育てているのでご安心くださいね💛

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わわ!2番花組にもこんなに大玉の苺が・・・(*'▽')
収穫を迎えたら、1番花の苺との違いを食べ比べてレポートしたいと思いますのでお楽しみに!

しかしながら、いちご狩りを2月頃とか果ては1月とか冬にやっている所があったら美味しい苺が食べられる可能性大かもしれません!(保証はしません)
春のイメージが強い苺ですが、冬の苺狩りがあれば厳しい季節も楽しめそうですね。そんな妄想もしてしまった今回でした~。

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