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プロダクトデザイナーのお仕事:番外編

どうもshibataです。
先日プロダクトデザイナーのお仕事について、執筆しましたが今回はそこで紹介できなかった番外編です。
先に↓の記事を読んで下さると嬉しいです!!

製品デザイン以外のプロダクトデザイナーの仕事まとめ

属している組織によってかなりの幅が有ると思いますが、前職では製品のデザイン以外にも、取説の作成・梱包箱の設計・製品試験の立ち会い・3Dcadを使った販促物作成、等も行っていました。

取説の作成

私が属していた会社以外でも、取説はプロダクトデザイナーが作成する事が多いのではないでしょうか。何故なら、その製品を作ったのは自分自身だからです。当たり前っちゃ当たり前かもしれません。

何の取説を作ってるかにもよりますが、取説の作成は控えめに言って地獄。
物置の取説(組み立て説明書)を作った事があるのですが、部品が多いのでどうやっても40〜50Pぐらいになってしまい、文章量や図の量もかなり多く、作成するだけでも数日かかるのですが、誤字脱字が無いか細かくチェックするのも一苦労です。

データの作成が終わって必要数(50~100ぐらい)を印刷した後に、誤字脱字を見つけたら、見て見ぬふりしたくなる時もあります(-_-)
※もちろん修正してます。

Desk-01取説


梱包箱の設計

これもおそらくプロダクトデザイナーの仕事ですが、組織によっては設計担当がする事もあると思います。

小さなアクセサリー等であれば箱の選定とサイズが合うクッションを探すぐらいで済むかもしれませんが、物置とかポストみたいな大きな物だと、そう簡単にはいきません。
段ボールの厚み、部品の配置、緩衝材の形状、強度とコストのバランス、これらを考え実際に梱包→試験→修正を何度も繰り返し、梱包箱を決定する必要があります。

この仕事にはある程度の正解が存在し、「あ…これだわ」と何故かスッキリする案が思い浮かぶと、その設計が採用される場合が多いです。
謎解きやパズルみたいで割と楽しく、大学時代には変形する梱包箱(パッケージ)をデザインしたぐらいです。

大学時代の作品


製品試験の立ち合い

製品が出来て「ハイ完成、オツカレッシタァ!!」ではありません、もちろん試験が必要です。私が参加したことある試験は、

  • 雨水試験 外で使用する製品に雨水が入らないかを確かめる試験。

  • 開閉試験 扉を規定回数開閉し、故障しないかを確かめる試験。

  • 梱包落下試験 梱包した製品を一定の高さから落下させ、製品が破損しないかを確かめる試験。

  • 取付試験 表札や照明等を壁に取り付けた後に重しを吊り下げ、規定時間耐えられるかを確かめる試験。

等です。
雨水試験に参加した際に、物置の中に入って内部から漏れが無いか確認したのですが、雨水の音と暗さで眠くな……(-_-)zzz

販促物作成

試験もすべて合格「ハイ完成、オツカレッシタァ!!」でもありません、どれだけ製品を作っても認知されなければ意味がありませんからね。

販促物作成に携わるのもプロダクトデザイナーのお仕事です、販促物は主にはマーケティング部が作成してくれるのですが、3Dcad(3Dモデルを作成できるパソコンソフトの総称)を使用したビジュアルイメージの作成は、その製品の担当デザイナーが行っていました。

3Dcadと聞くと難しそうに聞こえますが、やってみると意外と楽しいもので、好きな仕事ランキング上位入賞間違いなしです。

nothing phone 2aのデザインコンペに提出したビジュアルイメージ


余談

私は独りでいる事が基本的に好きなので、独りでインテリアブランドを運営している今の環境に満足していますが、皆でワイワイと話しながら仕事をするのもそれはそれで楽しかったです。

大雨の日に天井から水漏れし、雨水が滴る幻想的なオフィスになったり、「子供がサッカーボールを当てても大丈夫ですか?」といった問い合わせが来て、サッカーボールを用意して製品に向けて思いっ切り蹴ったり、そんな出来事も今では懐かしい思い出です。

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