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男性育休のアレコレ②(妊娠期編)

前回の続きです。

前回の終わりで今回は実際に育休に入る所からと書きましたが、その前に妻の妊娠期のことに触れた方が良いかと思い、内容を変更します。それに伴い、前回記事のタイトルも少し変更しています。よろしくお願いいたします。

妊娠がわかって

妻の妊娠がわかり、まず行ったことは産院の予約でした。

皆様ご存知かもしれませんが、産院の予約もなかなか厳しい状況で、人気のある所はすぐに予約でいっぱいになってしまいます。ですので、産院の予約は妊娠が確定したらすぐに行った方が良いと思います。

また、総合病院のような大きな病院もあれば、助産院のような小規模な産院もあり、出産のスタイルも様々です。今はネットで情報収集する方が多いと思いますが、役所等でも情報を教えてくれますので、妊娠の届出をして母子手帳をもらう時にでも問い合わせてみると良いかと思います。

我が家の場合、2人とも立ち会い出産を望んでいたことや、できるだけ自然な形で出産したいという妻の意向があったので、近隣で条件に合致した病院を選びました。

その病院は総合病院で、「フリースタイル分娩(すごい名前ですよね(^^;)」という分娩台を使わず普通の畳の部屋で出産するという方針を取っており、妻が妊娠前からここが良いかなと言っていた病院でした。早めに連絡したおかげか、運良く予約を取ることができました。

出産のスタイル、立ち合いを希望するか等については事前に夫婦でよく確認しておくことをオススメします。うちの場合は2人とも立ち会い出産希望でしたが、立ち会いは絶対にしてほしくないという女性もいますし、夫の仕事が忙しすぎて立ち会いたいけどできそうにない等、色々なケースがあるかと思います。

また、出産後の面会可能者も病院によって違う(今はコロナ禍でまた状況が違うと思いますが)ので、親族等のことも含めて考えた方が良いです。ちょっと手間なのですが、その辺りのことも考えておいた方が、生まれてからの妻の負担が少なくなると思います(親族の面会がストレスというケースも少なくないようですので)。

また、当然ですが実際に出産するのは妻ですので、妻の意向を最優先に考えました夫の希望を伝えるのは良いですが、それを押し付けるようなことはしない方が良いです。後々の夫婦関係にも影響が出てくると思います。

妊婦健診

さて、無事に産院も決まり、次は妊婦健診が始まります。

妊婦健診は母子手帳に健診券というものが添付されていますので、それを使用することで助成が受けられる仕組みです(出産は治療ではないので医療保険は適用されません)。大概の場合は自己負担なしかあってもごく少額で健診が受けられます(診察の内容によってはある程度足が出てしまうこともあります)。

この健診で母子の状態を定期的に診察してもらう訳ですが、私は健診にはできるだけ同行するようにしました。正確には覚えていませんが、多分同行しなかったのは1、2回程度だったと思います。

健診は何回もありますし、全て同行するのは難しいのですが、できる限り同行することをオススメします。仕事等でなかなか難しいかもしれませんが、せめて一回だけでも行っておいた方が良いと思います。

健診に行くことで、エコーで子どもが大きくなっていくのがわかって嬉しい気持ちが味わえたりしますし、何より一緒に行くことでこれから2人で育児をしていくんだという気持ちを持つことができます。

ここは個人的に結構大事と思っています。男性は自身が妊娠・出産するわけではないので、育児に対しての当事者意識を持ちにくいのです。これはある意味で仕方のないことだと思います。だって、自分は産まない(産めない)訳ですから…。

私の場合は前回冒頭でも記載した通り、子どもに関する専門知識はそれなりにありましたが、それでも気持ちの部分で若干の戸惑いを覚えました。変な言い方ですが、何となく自分が蚊帳の外にいるような…今思うと笑っちゃいますけどね。

私の例に限らず、子どもができた!嬉しい!…でも自分はどうすりゃいいの?と戸惑う男性は多いのではないかと想像します。妊婦である妻の体調を気遣って負担をかけないようにする、出産や育児のことを学ぶ、必要な物品を揃える等、色々とやるべきことはあると思いますが、気持ちの面で大事なのは、「自分が父親になるという自覚を持つ」ことだと思います。妊婦健診に一緒に行くことで、その自覚を持ちやすくなり、ひいては「2人で子育てをしていく」という意識も持ちやすくなると思いますし、それは育休生活を送る上で大事な意識だと思っています。

子どもが生まれてからそのような意識を持とうとしても、時間がかかります。なぜなら、意識はすぐには変えられないからです。また、子育ては怒涛の日々ですから、時間や体力面での余裕もなくなります。そんな中で意識変容をしていくのは結構大変です。なので、出産前からそういった機会があると良いと思いますし、妊婦健診は、それにうってつけの場だと感じています。

自分の場合も、妊婦健診に同行することでそのような意識を持ちやすくなりましたし、送迎を行う等して少しは妻の役に立っていると感じられたので、今思い返しても同行しておいて良かったなぁと思っています。健診に付いてきて欲しくないという女性も中にはいるかもしれませんが、そんな時は上記のような理由を説明してぜひ同行したいと言ってみてはいかがでしょうか(もちろん無理強いは×ですが)。

また、妊婦健診だけでなく、自治体や病院等で「父親教室」といったイベントを開催していますので、参加してみるのも良いと思います。

妊娠期の妻の体調

我が家の場合、幸い大きく体調を崩すことはなく、概ね順調に経過していきました。つわりも初期に軽いものがあっただけで、食欲もいつも通りありました。

ただ、特定のコンビニに入りたくない、スーパーや家電量販店に行きたくないといった変化はありました。元々妻は人混みが苦手(自分もですが)でスーパー等もあまり好きではありませんでしたが、妊娠してその点が特に気になるようになったそうです。ですので、それらの店に用事がある時は私が行くようにしました。

この辺りは個人差が大きいと思います。食べ物の匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなる方もいれば、逆にジャンクフードをやたらと食べたくなったりする等、妊婦さんによって全く違いますので、それぞれに合わせた対応が必要と思います。

また、妊娠期は理由もなくだるくなったり、精神的にもアップダウンが激しくなる(うつ病の発生リスクも上がるそうです)等の変化があることが多いので、例えば産休に入って家にいるのに家事ができてないじゃないか…等と責めたりするのは厳禁です。「いつも通り動けない」ことを前提として接することが大事と思います。無理をさせたら子どもにも影響が出るかもしれませんし、大事にし過ぎかな?くらいの対応で良いと感じます。

蛇足ですが、妻は出産前後の夫の行動を良い面も悪い面も一生覚えている…という説があります。私も本当の所はわかりませんが、結構多くの女性が言っていますね。男性としてはなかなか恐ろしい話ですよね(^^;
逆に言えば、そこで良い印象を持ってもらえればそれが長く持続するとも捉えられますので、夫側としてもがんばり所なのかなーと思います。もちろん、子育てはその後もずっと続くので、出産前後だけがんばっても仕方ないですけどね。

ちなみに、我が家ではいわゆる胎教のようなことはしませんでした。妻のお腹に話しかけたりはしてましたが、赤ちゃんはお腹の中にいる時も結構外部の音が聞こえているらしいので、特別何か働きかけたりはしていません。うちは犬を飼っているので、うちの子は家に犬がいることを生まれる前から知っていたと思います(笑)

まとめ

妻の妊娠期について書いてみました。育休の記事なのに、それとはあまり関係ないじゃないかと思われた方もいるかもしれません。

私がこれを書いた理由は、充実した育休生活を送るためには、妊娠期の過ごし方がとても重要と思っているからです。

というか、妻が妊娠した時点で子育ては既に始まっていると今改めて思います。

考えてみれば当然ですよね。外に出てきてないだけで、赤ちゃんは既にお腹の中にいる訳ですから…。

でも、男性にとっては「生まれてからが子育て」という認識が強いのではないかと個人的には思いますし、恥ずかしながら自分もそういった意識が多少ありました。

また、「男は仕事」というような価値観はまだまだ根強いですし、現実問題として上記のようなことはなかなかできないかもしれません。

しかし、妊娠した時点で育児のスタートと捉えることで、生まれてからのことが色々な面でスムーズになりますし、夫婦関係も深まると思います。何より、自分にとってかけがえのない経験になると思います。

ぜひ多くの方にそのような経験をしていただきたいと思っています。


今回はここまでにさせていただきます。

お読みいただいた方、ありがとうございました!

※当記事は私の個人的な価値観が多分に含まれておりますが、他の意見を否定する意図は全くありません。ただ、少しでも参考になればと思い書いています。

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