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男性育休のアレコレ①(職場編)

長女が今5歳なのですが、産まれた時2ヶ月間育休を取得しました。

もう5年前の出来事なので、今の状況と変わっている部分もあるかもしれませんし、2ヶ月という短い期間ではありましたが、育休を取りたいと思っている男性に参考になることもあるかもしれないと思い、書いてみます。

制度的なことよりも、育休をとって実際どう思ったのか、職場との調整、メリットとデメリット、配偶者との育児や家事分担等、自分が実際に感じたことをメインに書いていきます。できるだけ参考になるよう、実際に経験した中でうまくいったこと、失敗したことや、こうすればよかったなと思ったこと等についても書きたいと思います。

なお、私の場合、保育士資格を所持しており、過去保育園等でも働いた経験があったため、子どもに接した経験や専門的な知識もある程度持っていました。そのため、子どもと関わるのは自身の子育てが初、といった方には参考にならない点もあるかもしれません。その点をご承知の上お読みいただけたらと思います。

なぜ育休を取ろうと思ったか

元々子どもが大好きだったため、子どもが産まれたら育休を取るのは自分の中で決めていたことでした。

子どもの出産は人生の一大イベントで、新生児の間に子どもとできるだけ多く関わりたいという思いがありました。

また、妻も当然産育休を取得したのですが、夫婦ダブルで育休を取り、一緒に子育てをしたいと思っていたことが、育休取得の一番大きな動機です。

自分の場合、「妻をサポートしたい」からではなく、「一緒に育児をしたい」がために育休を取るという気持ちでした。

なんなら、自分も妊娠・出産を経験してみたいと思ってたくらいです(^^;(後日書きますが妊娠・出産・母乳での授乳だけは男性はできませんからね)。

我が家の場合、育児は母だけの仕事ではなく、夫婦で行うもの、という認識が元々ありました。そのため、出産前の妻の検診にもできるだけ同行するようにしていました。

今振り返ると、このことは大きかったように思います。

育休を取ってもイニシアチブを取るのは母親で、父親はサポート役という意識だと、うまくいかないケースが多いように感じます。

もちろん夫婦それぞれの形があり、千差万別ではありますが、妊娠時から共同作業という意識があることで、育休時もそうですが後々の夫婦関係にも良い影響を及ぼすと思っています。

職場での反応

子ども関係の部署だったこともあり、育休取得を申し出た時も全く問題なく受け入れてもらえました。というか、妻の妊娠を報告する前から、子どもができたら育休を取るよう上司からも勧められていました。

ですので、私の場合ラッキーにも全く問題なく取得することができました(ちなみに、その職場で男性育休取得者は私が初でした。子ども関係の部署だったのにね^^;)

この点に関しては非常に恵まれていたと思います。

男性が育休を取る際、おそらく少なくない方がこの時点で躓くのではないかと想像します(余談ですが、今年の正月の逃げ恥スペシャルでも、平匡さんが育休を取る時の苦労が描かれていましたね)。

男性育休については近年急速に認知されてきたものの、取得率は非常に低いですし、育休は取りたいけども現実問題として取れない…という方は多いのではないかと推測します(このことについてはまた機会を改めて書いてみたいと思います)。

私の場合上記の通りかなり恵まれていたので苦労はありませんでしたが、個人的には育休をもし取りたいのであれば、雑談の中でも良いので上司や同僚に予めその旨を伝えておいて、「この人は育休を取りたい人なんだ」と周りに認知してもらうことがまず大事だと思います。

話してみて、好意的な反応だったらそれで良いし、否定的な反応だったら作戦を考えていくと良いと思います。

多くの場合、否定的になるのは「職場に迷惑がかかる」からという理由かと思いますが、自分がいない時の負担ができるだけ軽くなるような工夫があると受け入れられやすいでしょう。

例えば、自分しかわからない業務については、簡単でも良いのでマニュアルや引き継ぎ書を作成しておいて不在時も対応できるようにする、といったことです。普段から業務の「見える化」を意識して仕事を行い、周囲に自分の仕事の内容について理解しておいてもらうことも大事でしょう。育休を取りたいと言って上司が難色を示したら、それらの資料を見せて説明すると可能性が高まるのではないかと思われます。

また、日頃から同僚の中で子育て中の女性(子育てを積極的に行なっているならもちろん男性も)と良い関係を築いておくと良いと思います。例えばその人が子どもの都合で早退する時にフォローに入る等、こちらから手伝っておくと、育休取得を応援してくれたり、自身が育休に入る時積極的にサポートしてくれるかもしれません。そういう協力関係ができると、復帰後も仕事がしやすくなりますし、育児関係の有益な情報が得られたり他愛無い育児話ができたり、何かと良いことが多いです。この点は特にオススメします。

それでも育休×と言われたら…
あくまで想像でしか書けませんが、直属の上司は×を出しても、もっと上の方は違う考えの可能性もあります。男性育休は現実的にはまだまだですが確実に社会的な注目度は高まっているので、対外的にアピールできるという意味でも上層部は育休を取らせたいという考えの人もいるかもしれません(私の場合も職場のトップがそういった考えでした)。直属を飛び越して…というのはサラリーマンとしてはなかなか勇気が要りますが、そういった手段を取るのも一つの方法ではあると思います。

まあ、そもそもそこまでしなければ育休を取れないって何なの?って私なら思ってしまいそうですけどね…ただ、残念ながらまだまだ現実的には厳しい状況ですので、思い切った方法を取らざるを得ない場合もあるかと思います。ご参考までに、記載してみました。

育休の手続き

職場に担当の方がいると思いますので、問い合わせて必要な書類を用意、記載して終わりです。特に難しいことは何もありませんでした。

業務の引き継ぎ

育休に入る前に、引き継ぎ書と簡単なマニュアルを作成し、自分の不在時に業務を担当する職員に資料を渡し、口頭でも引き継ぎを行いました。

また、関係機関やクライアントに対しても育休に入る旨を伝えておきました。全てではなく、特に頻繁に連絡を取る相手にのみ伝えるようにしました。なかなか全員に伝えることは難しいですからね。この辺りは職種にもよるとは思います。

また、引き継ぎ資料を上司にも渡し、どのような引き継ぎがされているか分かるようにしておきました。基本的なことですが、上司にも理解しておいてもらうことは大事かと思います。

元々かなり忙しい部署だったこともあり、通常業務に加え上記をこなさなければならなかったのでそれなりに大変でしたが、少しずつ時間を作って作業する等して完成させました。

しかし、私の場合結果的にこの作業が不足していたため、同僚に迷惑をかけてしまいました…。職場の中で私だけが知っている業務があり、その引き継ぎが不十分だったためです。
その業務を行うには、前提としてその業務の関連分野での知識が必要なのですが、関連分野の知識があるのは職場の中で私だけになってしまい、しかもその関連分野の知識量はかなり膨大だったため、引き継ぎがうまくできなかった、という理由があったためです(全く意味がわからないですよね、すみません)。要は、引き継ぎが非常にしづらい状況だったからなのですが、結果的に引き継いだ同僚はかなり混乱したようで、育休中も結構な頻度で私に電話がかかってきました(^^;もちろん、私に責任があるんですが…。
このような状況にならないよう、注意された方が良いと思います。

話は変わりますが、もう一つ気をつけた方が良いと思うのは、我が家の場合結果的に出産予定日よりも遅くなっての出産でしたので、予定日に合わせて取得(正確には出産予定日一週間前から有給を取得、誕生日から育休)することができましたが、切迫早産等出産が早まることも充分考えられることです。ですので、引き継ぎ資料はできるだけ早めに作っておき、不測の事態に対応できるようにしておくことが大事だと思います。もちろん出産は何があるかわかりませんし、ある程度仕方ない部分もあると思いますが、できる限り準備しておいた方が職場の負担にもなりませんし、何より自分の気持ち的にも楽だと思いますので、オススメします。

これも余談になりますが、逃げ恥スペシャルで平匡さんが育休中に職場に呼び出される場面がありましたよね。あの場面、結構物議を醸したようですが、皆様はどう思われたでしょうか。個人的にはちょっとないなーと思いましたが、現実問題ああいうこともあるのかもしれませんね。本来誰かがいなくても業務が回る体制を職場全体として作っておかなければならないと思います(ドラマの中では沼田さんが似たようなことを言ってましたね)が、残念ながらなかなかそうはいかないのが現状なのかもしれません。


長くなりましたので、一度ここでストップします。
次回は、実際に育休に入った所から書いていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました!

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