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テレワークとメタボ🖥

2019年中国武漢より広まった未知のウイルス、新型コロナウイルス。2022年現在も世界中で猛威を振るい、我々の社会・経済活動に大きな影響を与えている。

都心のオフィスにオフィスを持つ企業は多く、電車で電車で1~2時間かけて郊外から通勤するスタイルがもはや当たり前とされていた時代に、このウイルスは大きな変化を与えた。

「テレワーク」という仕事のスタイル。

出社することでオフィスに人が集まるし、満員電車に乗ることで密な空間で過ごす事になる。こういったことを回避できるのがテレワークのメリットであり多くの企業がテレワークを導入し始めた。

当時クリニックで勤務していた私からすれば、出勤は必須。「家で仕事できるなんて最高やん。ギリギリまで寝てられるし。仕事終わったらすぐご飯食べられるし。何より蜜の電車を避けて過ごすことができるし、いいな〜」などと思った。

しかし人間というのもはないものねだりの生き物。実際にテレワークをしている人の話を聞くと、「あーやっぱ出勤しててもいいかも」と思うところがある。


現在、健診センターの保健師として勤務している私。健診当日にメタボと判定された40歳以上の方に「特定保健指導」という、生活・食事・運動習慣の改善指導をする仕事だ。

簡単に言うと、「あんさんこのまま太ったままやと、病気なるで〜」っていう役目。

面談は1人20分程度。普段の食事・運動について聞き、問題点を考え、改善策を提示、本人に改善取り組みをしてもらうというもの。

対象者の多くはコロナ以降テレワークを中心に勤務。数々の話を聞く中でテレワークにおけるメタボへの影響を考えた。

①とにかく動かない

出勤に1−2時間かけて通勤していた人も多いはず。電車に乗ったり、階段を登ったり、駅まで歩いたり、ランチを食べに外に出たり・・・

通勤で消費出来るカロリーは約200−300キロカロリーと言われており、この通勤がなくなったことで、普段運動をしていない人たちの最低限の運動機会を奪ってしまったことになる。

②オンオフの切り替え

ある人は、仕事の途中で家族と夕食を食べ、その後夜中の2時ごろまで仕事を続けているという。家という空間で仕事も食事も睡眠もする、これは頭が切り替えられないし、自律神経もぐちゃぐちゃ。自律神経が整っていないと不眠や疲労蓄積が生じるし、睡眠不足による食欲増進の影響もあるだろう。

③間食の誘惑

オフィスで仕事をしていれば食べなかったおやつが、家にはある。あれば食べてしまうのが人間。面談で話を聞いていると、在宅ワークを始めて間食が増えた方はめちゃくちゃ多い。

全く外出せず、家の中で過ごすとなるとその消費エネルギーは50キロカロリー程度。

出社していた時の通勤分の消費エネルギーが300キロカロリーとすると、250キロカロリーのプラス。

脂肪1kgを消費するためのカロリーが7000キロカロリーと言われているので、250キロカロリー×30日=7500キロカロリーと、たった1カ月で脂肪1kg分太ってしまうことになる。恐ろしい。

そんな悩めるメタボのおじ様たちの話を聞きつつ、太るのは困るけど家で自分のペースで仕事して昼休みには軽く昼寝でもしたいしなぁ・・・週2くらいでテレワークがちょうどいいのかなぁと思うアラサー女子なのでした。


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