齋藤麻紀子の お産のしあわせ

齋藤麻紀子の お産のしあわせ

最近の記事

お産は痛い。でも寄り添いがあると痛みの味わいが変わる。

無痛分娩を希望したのに痛かったとクレーム言われる方がいます。 そうねえ、痛いこともあるかもね。 お産の後も痛いし、 母乳飲ませるのも痛いし、 歩くのも座るのも痛いし、 その後の子育てや夫婦関係だって痛いこといっぱいあるよ。 お産は、痛いものなのです。 不安いっぱいで、ギャーギャーいって、泣いて叫んで、そばにいて、そばにいて、手をつないで、撫でてって、プライドなんか放り投げて、そばにいてーー!って言えるから、 女の人は成長するんじゃないかな。 そして、そのときに、そばにい

    • 赤ちゃんを育てる。愛と苦しみと支援

      (2018年11月4日の記事) 愛とは、苦しみとセットなことが多いです。 その苦しみをとりはずしてあげることだけが、支援なのでしょうか。 よ~くよ~く相手をみる。 よ~く感じるんだ。 「ああ、きっと彼女は乗り越えられる」と思うのか、 「ああ、今この人の荷を減らさないとつぶれてしまう」のか。 後者の場合は、数人で考える。専門の人につなぐ。 前者の場合は、寄り添う。 ただそれだけだ。 産後すぐの社会復帰について書きました。(10/31) 180件以上のシェアをいただきましたが

      • 一人で産み殺す。つらかったろう。

        23歳の女性が空港のトイレで一人で産んで、公園にうめた。 へその緒ついたままで。 一人で抱えていたのも、 一人で産んだのも、 一人で埋めたのも、 怖かったろう、震えていただろう、 お腹痛かったろう。 歩くのもがくがくしたろう。 声なき声で誰か助けてと叫んでいただろう。 その道のりを想像するだけで、血の気がひく。 この子が頼り甘え上手だったら 泣きつく母親がいたら、 母親のような存在の人がいたら 道は違っていたかもしれない。 大人たちよ もっと、母親的な、父親的な存在になろう。

        • 助産師さん 産前教育のプロになってね。

          「最近の妊婦さんは主体的じゃないし」 「産む身体づくりができてないし」 「母乳育児を求めてこないし」 「最近の妊婦さんのニーズは無痛だから」 という助産師さんへ  それは違うよ。 ダンサーには、観ている人を踊らせてしまうプロがいます。 助産師にも、産む人のコーチと伴走のプロがいます。 「わ~~、そんな陣痛味わってみたい」 「わ~~、おっぱいってそうやって作られているんですね!」 「わ~~~、どんなだろう、わくわく楽しみ!」 って、不安や痛みを超えるギフトや、 お産のプロ

        お産は痛い。でも寄り添いがあると痛みの味わいが変わる。

          髙室典子さんの助産塾 2020年夏

          「ベテラン助産師から経験と知恵を聴く」 ~待つお産を守る・トータルでお産を担う助産師になる~のシリーズ 高室さんの4回連続講座(7/1~8/19)無事終了しました。 「親になるスタートのところにいるのが助産師」と、高室さん。 お産をあつかう助産院をかまえるまでの道のりを、 ご自身の出産、子育て、勤務しながらの修行、産婆さんから学んだこと、 日々の出産準備クラス、妊婦健診、分娩、産後ケアの実際 経営論、プロとしての肚の覚悟を、わかりやすくお話してくださいました。 妊婦さんと

          髙室典子さんの助産塾 2020年夏

          再生

          ひらく・つながる・生まれる

          心をひらく 身体をひらくって、どういうことでしょうね Umiのいえつうしん10号より篠先生のページを読ませていただきました

          ひらく・つながる・生まれる

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          子どもを亡くした人と産んだ人は、一緒にいられる。

          (2020年2月14日) · 子どもを亡くした人と産んだ人は、一緒にいられる。 不妊治療中の人と妊婦さんも一緒にいられる。 赤ちゃんに母乳を飲ませている人の隣で、 ミルクを飲ませる人も一緒にいられる。 親がいる人と、親がいない人も一緒にいられる。 しょうがいがある人と、なさそうな人も一緒にいられる。 当事者同士の集まりのほうが、共感が深くてホッとする。気持ちの交換も役立つ情報も得られる。 それはそれですごくいい。 そして、違う経験をしている人といられるのは、 経験や

          子どもを亡くした人と産んだ人は、一緒にいられる。

          身体も心も尊重されたお産ができることが、大事なんです。

          (2020年3月11日) · 私は、人として成長できる出産のありかたを、 母親の立場から語ることと、学び場作りをしています。 もう25年になります。 助産師によく間違えられるけど、違います。 一人のお母ちゃんです。 (お母ちゃんの立場で、お産の在り方を問う活動をしている日本人は、実は、国内外あっちこっちにいます。) 今の日本に、マジで熱い助産師さんが必要です。 私は、愛情と技をあわせもつ素晴らしい助産師に出会い、安心して出産をすることができました。 助産師の継続的な寄

          身体も心も尊重されたお産ができることが、大事なんです。

          妊婦さんへ まず助産師と繋がってください

          (2020年4月17日) 妊婦さんへ これから登る山は、険しいですね。 一人で登らないで。 助産師を探しましょう。 助産師は病院の中だけでなく、地域にもいます。 話を聞いてもらって、アドバイスをもらって、一緒に泣いたり笑ったり困ったりして、心身装備して、前にすすみましょう。 お産に大切なことは、 足腰丈夫なことと、安心していることです。 希望通りの道は断たれることもあるかもしれませんが、 それも、あなたが歩むお産の道です。 苦しいことだけってことは、人生にはなくて、 苦し

          妊婦さんへ まず助産師と繋がってください

          経産婦さんこそ、周りの人に頼りましょう

          (4/18に書いた記事です) この春に出産予定の人で、里帰りもできず、高齢の親を呼ぶわけにもいかず、夫婦だけでなんとかするしかない人もいると思います。 出産の日も、入院中、産後も、上の子のことをどうしましょう?  まずは夫が育休を取る。 でも、そんなことしたら職を失ってしまう!という事態であれば、 1、産後入院ができる助産院 2、産後ドゥーラ、産後シッターさんを頼む 3、お友達に頼む 4、近所の人に頼む 他にも選択肢があるかもしれない。 人に頼るとはすばらしいことです。

          経産婦さんこそ、周りの人に頼りましょう

          産むのは貴女、リングにあがるのは貴女です。

          (2020年4月28日執筆) 妊婦の貴女が一人で産院に入っていくのを、 夫も家族も友人も先祖も、見送り祈っています。 一緒にいなくても、手をつないでいます。 産むのは貴女、リングにあがるのは貴女です。 産み出すとき、見えない沢山の力があなたに集まります。 大丈夫、産める。 助産師さん、 産婦が産む力を発揮するための一番の薬は「安心」です。 安全に包まれる分娩室は、 心の平和があってこそです。 震える手をどうか離さないでいてください。 どうぞ宜しくお願いします。  いの

          産むのは貴女、リングにあがるのは貴女です。

          「待つお産を守る・トータルでお産を担う助産師になる」

          Umiのいえ助産塾:先輩助産師から聴くオンライン講座 <入門編>  はじまります  この講座は私が長年歩いて出会ってきたベテラン助産師さんたちの、技と心得を後世に残したく企画しました。 医療者ではない一母親の実体験から、出産を通じて女性が成長できるには、伴走してくれる助産師が必要であると断言します。 また、災害対策として、災害時にライフラインが絶たれたときでも、モニターなくとも、二つの手だけで産ませてあげられる実力をもつ助産師がいないと困ります。 お産とは、親子の30年

          「待つお産を守る・トータルでお産を担う助産師になる」

          しあわせを感じるお産を次世代にも残したい

          私は、横浜市のNPO法人Umiのいえ代表をしています。 子育て支援を中心に活動してきましたが、私の心はいつも「お産」です。 お産は親になる人にとって、第二の人生のはじまりです。 赤ちゃんにとっては、もちろん人生のスタートです。 私はいのちを迎える世界にこだわっていきたい。 もうこだわり続け、いろいろな活動をして25年目になります。 よく助産師とまちがわれますが、助産師ではありません。 自動車普通免許しかもってないお母ちゃんの私が、 いのちを語ります。 産科医療への願いと

          しあわせを感じるお産を次世代にも残したい