赤ちゃんを育てる。愛と苦しみと支援

(2018年11月4日の記事)

愛とは、苦しみとセットなことが多いです。
その苦しみをとりはずしてあげることだけが、支援なのでしょうか。
よ~くよ~く相手をみる。
よ~く感じるんだ。
「ああ、きっと彼女は乗り越えられる」と思うのか、
「ああ、今この人の荷を減らさないとつぶれてしまう」のか。
後者の場合は、数人で考える。専門の人につなぐ。
前者の場合は、寄り添う。
ただそれだけだ。
産後すぐの社会復帰について書きました。(10/31)
180件以上のシェアをいただきましたが
読んだ人の中には、わなわなした方もいらっしゃると思います。
気が狂いそうになって、赤ちゃんをベランダから放り投げるくらいなら、さっさと誰かに預けて外にでたほうがいいよね。
もう私は精神的に限界だ!!と思う人には、専門家に相談して離れることも大切です。
でも、そこまでではないよ・・・という人には、この試練はチャンスなんです。
赤ちゃんは、思うようにいかない、わけのわからない存在。
そのめちゃくちゃになる経験が、実にいいのです。
軌道にのると、その人は輝いてくるからです。
懐の深い人になったり、。
ちょっとのことではくじけない人になっていたり、
応用力のきく人になっていくからです。
わ~、このお母さん、目がやばいわ~大丈夫か~
家に泊めたほうがいいかな~・・・と心配していた人が、
数年後にすっごい笑顔の、たくましいお母さんになって、ちゃんとご飯を作っている人を、私は何人も見てきたから、
もう、本当に、私は信じられる。
人は進化するんだ。
共感と寄り添いと、ちょっとほっとできる時間がもてるだけでも、たいがいの人はこの試練を乗り越えていけるのです。
ひとりぼっちにならない仕組みが必要だから、
各地で助産師や子育て支援者は、大急ぎで仕組みづくりを取り組んでいます。
今しかできない社会的な栄光もあると思います。
または、赤ちゃんから離れることでお互い救われることもあります。
子どもは誰が抱いていても育ちます。
だから、選択は自由ですよね。
ただし、乳幼児期にう~んと心離れる場合、その子が大きくなってから親子の関係性を丁寧に埋める覚悟を持たねばです。
そして、大きい子の親にも、頼れる人がいて、孤独にならないことが大事なんです。
カウンセラーの方々はよく知っています。
大人が、肚の底に隠していた寂しさを「おかあさ~ん、おかあさ~ん」と泣いて、甘えと怒りをやりなおすことを。
乳幼児期は人生のボタンの一番下なのです。 
とにかく、ひとりぼっちにならないことが大切です。
マンションの隣の住人とさえ繋がらない世の中ですが、
それでも、
人が人を育てるときは、人と交わることが大事なんです。
注※親子がくっついてればいいってことじゃないです。くれぐれも。

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