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愛鳥のブラック企業奮闘記 ~第13話 格付けランキング~

この奮闘記では、わたくし愛鳥がブラック企業で無双状態になるまでの経緯について、新入社員の時から時系列にして投稿しています。

詳しくは、こちらのマガジンの説明文をご覧ください。

ブラック企業へようこそ!


1.前回のあらすじ

時は2006年に遡る。
私は大手商社に就職。
だが、超絶ブラック企業であった。

私は入社式の後に行われた懇親会で、経営層にビールを注ごうとした時に、不覚にもビールをこぼしてしまい、経営層から目をつけられてしまった。

その後、私たち新入社員は、すぐにとあるお寺で4泊5日の合宿をすることになったが、お寺に着いてからずぐに座禅をさせられ、警策でどつかれ、夜中に起こされ、また座禅でどつかれ、やっと朝食が食べられると思ったら、白ご飯とたくあん1枚のみで私は心が折れた。

極めつけは、鬼軍曹のような講師のビンタ。

その鬼軍曹には声が出なくなるまであいさつの発声練習をさせられ、もう声が出ないというのに、あいさつの発声練習を強要してきたことに悪態をついていたら、思い切りビンタされてしまった。死ぬほど痛かった。

そんな地獄の合宿であるが、日数を重ねていくごとに段々慣れてきて、むしろ、周りの新入社員と励まし合いながら、「皆んなと一緒に頑張るんだ!」と一体感を感じ、モチベーションが上がったこともあった。

しかし、合宿を終えて、バスの中で改めて振り返ってみると、フルボッコにあったにも関わらず、不覚にもモチベーションが上がってしまった単純すぎる自分に対して「一生の恥だ!」と激しく後悔した。

そして、私たち新入社員を乗せたバスが地獄の合宿場の次に向かった先とは?

2.格付けランキング

この地獄の合宿で、私は散々な目に遭った。

お坊さんの警策で私の腫れ上がった背中はもはや印籠のような模様になっており、鬼軍曹にビンタされた時は、まるで「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ」で蝶野さんが方正さんに思い切りビンタするかのごとく、痛すぎて気絶しそうになった。

思い返す度に、ムカついてきたが、気がつけばバスが停車していた。

私は「どうせまた、とんでもないところに連れていきやがったんだろ。」と不貞腐れながら、バスを降りると、そこには意外過ぎる光景が私の目に写り、そんなことは1ミリも想像していなかったため、「おいおい嘘だろ!これって夢でないよな~」と何度も自分に言い聞かせた。

なんと私たち新入社員を乗せたバスは、かの有名な高級しゃぶしゃぶ店へ連れていったのであった。

当然、私以外の新入社員もさっきまで地獄をみていたので、私と同じく「嘘だろ!」とザワついていた。

そんな私たちは、恐る恐る店に入ると、すでに当社営業部の経営層がビールを飲んで待っていた。

そして、経営層がにんまり顔で言った。

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お疲れさん。
一週間、よく頑張ったな。
しかし、これから君たちにやってもらう
仕事はこんなもんではないぞ。

まあまあ、今日はそんなことは忘れ、
パーとやってくれ!

ここはワシの奢りだ!
好きなだけ飲み食いしてくれ。

====================

まさかのご褒美に、私たち新入社員はテンション爆上りで、この合宿で味わった地獄を帳消しにするかのごとく、これぞを言わんばかりにしゃぶしゃぶを食べて、お酒を飲んで、とにかく楽しみまくった。

地獄から生還し天国に辿り着いた境地になった私たち新入社員は、まるで学生時代に戻ったかのように、大いに笑い、ふざけ合っていた。

しかし、私の会社はブラック企業。
そんなに甘くはなかった。

さっきまでにんまり顔であった経営層が急に真剣な顔になり、ゲラゲラ笑っている私たちに向かってこう言った。

====================
新入社員諸君、
今から君たちに重要なことを言う。

実は、君たちが我が社に入社してから
毎日、君たちの様子を見ては一人一人
に対して格付け
を行っていた。

もちろん、○○寺の合宿もだ。
我々はその場にいなかったが、
このお寺には監視カメラを忍ばせて
いた
ので、君たち一人一人が何を
していたのか全て把握している。

我が社は超一流の企業だ。
我が社に入社から、すでに君たちの
中で競争が始まっていたのだ。
そして、君たちの順位を決めるのは
我々経営層だ。

それに気づき行動で示した優秀な者、
それに気づくことができなかった者、
中には信じられない暴挙に出た者も。

これを踏まえて、今からこの場で、
君たちの格付けを発表する。
====================

これを聞いた新入社員は、一瞬にして顔が凍り付いた。

まるで、さっきまでゲラゲラ笑っていたのが嘘みたいに、この場が一気に張り詰めた空気と化した。

新入社員の中には、あまりの動揺で、過呼吸になっている人もいた。

そんな中、私は心の中でこう呟いた。

====================
『中には信じられない暴挙に出た者』
って、絶対、俺のことだろ!
終わったよ~。何もかも・・・
====================

地獄の合宿中に、お坊さんに警策でどつかれすぎたのをネタにして「この印籠が目に入らぬか!」と上半身裸になってゲラゲラ笑いながら、同期の皆んな前で警策で腫れ上がった背中を見せてふざけていた私だけに、死んじまいたいほど、激しく後悔した。

次回、この経営層から、私たち新入社員の格付けランキングを告げられることになるが、私が描く最悪なシナリオを余裕でブチ抜くとんでもない結果となってしまった。

果たして、わたくし愛鳥の運命はいかに。

詳しくは、次回の奮闘記で話していく。

3.今回の学び

過去は絶対に変えることができない。

これについては、先日投稿しました、愛鳥のブラック企業奮闘記~第8話 新入社員さっそく粗相~でも話させて頂きましたが、

過去の後悔をずっと引きずっていても、その事実を覆すことは絶対にできない。

過去の過ちにより窮地に立たされているのであれば、この状況を打破するために、今この瞬間にできることを考えに考え抜き、それを行動に移せば良い。

過去は絶対に変えることができないが、未来は頑張り次第で変えることができる。

ならば、シンプルに今この瞬間にできることに集中し、愚直に取り組むまでである。

どんなに絶望的な状況に立たされたとしても、諦めなければ必ず道は開ける。

今こうして愛鳥のブラック企業奮闘記を投稿している私自身がいるのが、その根拠だと言える。

~第13話完~

最後まで読んで頂いた皆さんには、本当に感謝しかありません。

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