【書くことは自分らしさをみつけること】
初めてnoteを投稿したのが今年の6月1日。
まだ梅雨に入る前の清々しい季節がそうさせたのか、はたまた久しぶりに訪れた大都会の刺激が背中を押したのか、確かなことはわからないけれど…その日東京からの展示会帰りの新幹線の中で、私は最初のnoteをつらつらと書き始めました。
もともと『読む』という行為がとてつもなく好きで、もし許されるのならば、ずっと何かを読んでいたい。そのくらい、文字・言葉・物語が好き。
読んだ文字の数だけ、それは自分の中に積み重なっていき、出逢った言葉の数だけ、それは自分の財産になり、読み終えた物語の数だけ、人生が豊かになっていく、そんな気がするのです。
いつの日からか、そんな自分の中に積み重なった文字を、財産になった言葉を、そして少し豊かになった人生を、『書く』ということで表現してみたくなりました。
お店のSNSではそれまでも約1年程、作品や商品のご紹介を書いて伝えてきたわけですが、それは素敵な作り手の皆さまの想いやお品物を、実際にお店に来てくださる方や、離れた場所からもお迎えしたいと思っている方々に伝える為の『書く』なので、熱意をもって真っ直ぐにを意識して書いてきました。
ただ、この場所で『書く』ことはもっと自分の普段の想いや、思考に寄り添ったこと、そして言葉にできないモヤモヤしたなにかを自分らしく自由に書いてみたいと思ったのです。
半年、書いてみました。
いやはや…とんでもなく難しい。
題材も書き方も伝え方も自由。
何をどう書いたっていい。
これがとんでもなく難しいのです。
あぁ、自由ってなんて不自由なんだ。
誰かに向けて書いている時点で、もうそれは自分の本心ではなくなっているのかもしれないし、でもひとりよがりの言葉を書きたいわけではなくて。
どうせ書くなら誰かひとりにだけでも届くような文章を書けるようになりたい。そんな風に思います。
『話す』ことで想いを伝えることがとても苦手な私には、この『書く』ということが誰かに伝えたい想いを明確にできる唯一の手段なのだということにも気がつくことができました。
そして今まで自分の奥深くに閉じ込めてしまっていた沢山の言葉や気持ちを、文字にして形にすることで自分のことを認められるようになり、少しずつ許せるようになってきました。
誰も読んでくれないかもしれない、でも書いてみよう。と書き始めたこのnote。
蓋を開ければ沢山の方に読んで頂き、毎週楽しみにしているとのお声もくださったり、読んでいると元気が出て励まされるなんて、ありあまるお言葉を頂いたり。励まされているのはいつもこちらの方ですのに…でも『書く』ことを始めて本当に良かったです。
来年もたわいもないことから大切なことまで、気取らずすかさず真っ直ぐに書いていきたいと思います。来年はもっともっと『書く』『伝える』を極めたい。自分らしい文章をみつけたい。いつかは書くことも仕事にしたい。
いつか自分にとって書くことは生きることだと、胸を張って言える日まで、変わらずお付き合い頂ければ幸いです。
いろいろな場所で読んでくださっている貴方へ、心からの有難うを込めて。
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