#カスハラ #カスタマーハラスメント #カスハラ防止条例 は是か非か(2)

みなさま,こんにちは。

いつもご清読,ありがとうございます。

以前, #カスハラ #カスタマーハラスメント #カスハラ防止条例 について申し上げました。

#カスハラ防止条例 の制定によって生じうる問題は,まだあります。

5. #カスハラ防止条例 で定める定義にあてはまらない #苦情 #クレーム が増える

#カスハラ防止条例 は, #カスハラ #カスタマハラスメント #カスタマーハラスメント の定義を新たに設けます。これは,つまり「正当な #苦情 #クレーム 」と「#カスハラ #カスタマーハラスメント #カスタマハラスメント 」との線引きを設けることを意味します。

「線引きを設ける」ことで,必ずその線引きにひっかからない又は設けられている範囲から漏れ落ちるものが生ずるのです。そして,それらは新たな「火種」を生みます。

まず考えられるのは, #消費者 がその定義に触れない形での #苦情 #クレーム におよぶおそれがあることです。別の言い方をしますと, #カスハラ #カスタマハラスメント #カスタマーハラスメント に当たらない形での,いわば「疑似カスハラ」が横行するおそれがあるということです。そして,それは,ある意味において非常に厄介です。

表面的には「正当な #苦情 #クレーム 」ですが,実際には #カスハラ #カスタマハラスメント #カスタマーハラスメント ギリギリにあたるものが増えることで,却って #苦情 #クレーム が増えてしまうおそれがあります。その結果,従前以上に #事業主 ひいては #労働者 が疲弊するおそれがあります。

#カスハラ防止 は奨励されるべきこととはいえ,却って #苦情 #クレーム が増え,ないしアングラ化するのであれば,本末転倒と言わざるを得ません。

さりとて,私は #カスハラ防止条例 を不要だと申し上げているのでありません。
私の意見を申し上げますと,まず事業主が為すべきは「 #苦情 処理 #クレーム 処理のスキルを身に付ける」ことと「(法令を踏まえた)事業主の処理ルールの策定」です。 #カスハラ防止 #カスハラ防止条例 をタテにした #苦情 #クレーム への不対応 は,絶対的に避けられるべきです。

#消費者 側における意識と行動をの変容も必要とされます。なお,念のために付言しますと,「お客様は神様です」という言葉は実在しません。
演歌歌手の三波春夫さん(故人)がそのようにおっしゃったと喧伝されていますが,これは真っ赤なウソ。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』

三波春夫オフィシャルサイト 「お客様は神様です」について (minamiharuo.jp)

お客様は神様ではありません。所詮人間に過ぎません。そのことをゆめゆめ忘れないよう,私たち一人ひとりが肝に銘じなければなりません。
人は誰しも,間違いを犯すものです。この世に生を受けてから間違いを犯さずに生きてきた人は,誰一人としていません。
過ち,エラー又は不手際について,逐一揚げ足をとっていては,そのなかで生きることができる人は誰一人いません。

ご清読ありがとうございます。

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