産後のイライラをコーチングで紐解いてもらったら4つの気づきがあった
里帰り先の実家を離れ、夫と我が子との3人生活が始まってからの最初の1週間。
実は、夫に対するイライラが止まらず、かなり不穏な日々を過ごしていました。夫に申し訳ないと思いつつも、なんだか「許せない」と感じることが増えてしまい、夫に指摘しては喧嘩、の繰り返し。子どもにはありったけの笑顔を振りまけるのに、夫に対してはそれができず、夫婦仲がぎこちなくなっているのを感じていました。
このままじゃまずい!と思い、「産後のイライラはどこから来るのか」をテーマにコーチングを受講。それほど期待が高かったわけではないのですが、それから2週間、今のところギスギスした関係からは脱け出せたかな、と感じています。
今日は、個人的に効果を感じたポイントを4つ、書いてみたいと思います。
受講時の私の状況
①言葉にできていない感情と向き合うことで見えた、私のものさし
セッションの序盤、コーチからは、「しんどいけどそのイライラの感情を味わい尽くすこと」を提案されました。
身体のどの部分がイライラを感じているのか、その感情に浸ってみたときに何を感じるのか。全集中力をその時の感覚に向けてみて、感じたままに言葉にしていきました。
すると、私の脳内だけでは辿り着けなかった気づきがぽろぽろ出てきたのです。
例えば、「夫のこういうところが許せない」というところまでは自分でも気づけていたけれど、感情にフォーカスすることで、「この願いをまた夫に伝えないとイライラは消えないのか」と考えると憂鬱な気持ちになる自分に気がつきました。
さらにコーチから色々な角度からの問いを受け、次第にモヤモヤの正体は、私が「今の夫婦間の調和は、お互いに要求を『のみこんで』出来たもの」と思い込んでいることに一つありそうだと気がつきました。
心のどこかで、私は夫に我慢しているし、夫も私に我慢している。その中でお互いに妥協点を見つけて今までやってきたのに、更に私から願いを伝えることで、夫はもっと私からの要求を飲み込まなければいけないのか。果たして受けてくれるのか。これまで築いてきた調和のバランスが崩れてしまうのではないか…。そこがイライラの原因の一つと思いました。
②問われて気づく、私が大切にしたかったこと
「調和は飲み込んで生まれるものなんですか?」
私が絞り出した言葉を引用して、さらにコーチが質問をしてきます。
そこで、ハッとしました。『のみこむ』って、夫もそう思っていたんだろうか?
里帰りから帰ってくる母子を楽しみに待っていてくれたのに、帰ってきたら妻からガミガミ言われて心をすり減らしている夫。仕事をしながら精一杯やってくれていたのに、目の前の些細なことに目くじらを立てていた私。これは私一人の思い込みだったんだな、ということに、ようやく気づくことができました。
ほんとは「飲み込む」んじゃなくて、「手をつないで」調和を生み出したい。私にとっての大切なことは、「家族3人手を取り合って楽しい空間を作っていくこと」。これが心の底で腹落ちした私の願いでした。
そして、身体感覚を、胸のあたりのモヤモヤから「手のひらの温かさ」に意識を向けてみると、モヤモヤがすーっと消えていくような感覚がありました。
しばらくの間、手をつないでいる感覚にじっと浸ってみました。イライラしても、手のひらを合わせて体温を感じることで、今後は意識を変えられそうだ。そんな感じで不思議とモードチェンジができたのでした。
この状態に持って行けたら、「言いたいことを言わずとも自分で消化できている」自分になれる気がする。そして、こんな自分でいられたら、1年後、「虹色の私」になれている気がする。
そんな感じで、浮かんできたイメージに名前をつけていきました。目指したいイメージがはっきりしてくると、なんだか心がすっきり晴れやかになりました。
③浮かんだイメージをアクションに落とし、日常に持って帰る
最後に、ネクストアクションを決めることを提案されました。
そこで浮かんできたのが…まず、「ヨガクラスに行く」。
ほとんどのヨガのクラスでは、最後に合掌して「ナマステ」と唱えると思います。産前は週に何度もヨガに行き、インストラクターの資格までとった私でしたが、最近は全く行けていませんでした。そのため、手のひらを合わせる、という行為が物理的に足りてなかったのかな?と。単なる思いつきです。
それから、「手のひら合わせて深呼吸」、「イライラしたら夫の手を取ってみる(笑)」、こんな感じで、日常で取り入れたいアクションを言語化していきました。
④表層的な「もの・ごと」に焦点を当てていても、深層心理は見えてこない
総括になりますが、コーチングやヨガ、心理学を学んでいてよく出会うのがこちらの氷山モデルです。
そうだよね、と分かってはいたつもりでしたが、今回のテーマでグググっと自己理解が深まった感覚がありました。自分ではそう思っていなかったけど、でもやはりずっと氷山の表層部にしか焦点を当てられていなかった。だから、『伝える時は「感情的にならず」、「ありがとう」と共に』などと意識していても、上手くいかなかったのか。今回、一歩深いところに行けた気がして、氷山モデルが自分にとって現実味を帯びた瞬間でした。
そういうことなんだなあと。悩んでいるもの・ごとをひたすら考えていても、深まっていかない。何を感じているのか、心の奥底にある願いは何か。そんな風に第三者から問われてはじめて到達できることってあるんだなあ。これこそがまさにコーチングを受ける価値なんだなあと感じました。
おわりに
私自身、コーチングを定期的に受けていますが、ここまで一気にグッと深まる時もあれば、そうもいかない時もあります。でもこのテーマは、今後の自分の糧になりそうだ、と思えたので、記事にしてみました。今回私が行き着いたのは私だけの解であるので、その点はご承知おきください🙏
なんだかイライラするけどどうしたらいいか分からない。ホルモンバランスのせいにしたところで解決しないのよ…。そんな風に思われてる方の一参考となれば幸いです。
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